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カイロプラクティックとエビデンス(コラム)

カイロプラクティックは一般的には肩こりや腰痛に効くといったイメージがついてしまっていますが、実はそうではないのです。ということをこのnoteでも何回か紹介したと思います。

カイロプラクティックに関するエビデンスをみた時、確かに腰痛や首の痛み、頭痛などに対する効果に関して書いているものも多いのですが、自律神経や内科系のものなど、必ずしも筋骨格関係のものだけというわけでもありません。

このnoteで紹介している、アジャストメントが脳に与える影響についてもそうです。

そもそもカイロプラクティックとは

そもそもの話をしますが、カイロプラクティックは1895年にアメリカで生まれました。創始者であるD.D.Palmerがみていた患者さんの背骨がずれているのを発見し、そこを押してみたところその患者さんの聴力が回復したというのがカイロプラクティックアジャストメントの始まりになります。

それから、カイロプラクティックは人間の自己治癒力を高めるものとして発展してきました。

ということで、実はカイロプラクティックが「腰痛に~」、「肩こりに~」と言われているのは最近のことなんですね。

カイロプラクターとして経験するクライアントさんの反応

カイロプラクターとして、クライアントさんに必要なアジャストメントを提供していると、結構頻繁に「自分でもなんでこの人がこんなに良くなったのか説明できない」ということに出会います。

多くのカイロプラクターが、そしてカイロプラクティックを受けた方がそういったことを経験していると思います。

「よく眠れるようになった」「風邪をひきにくくなった」「喘息の症状があまりでなくなった」「気分が晴れやかになった」などなど

これらは、自分がクライアントさんから言われたことがある言葉で、カイロプラクティックとの因果関係が科学的に証明されているわけではないのですが、なにしろこういった経験は少なくありません。

科学的に証明できるとすれば、このnoteで紹介しているカイロプラクティックアジャストメントが脳に及ぼす影響というのが可能性としてあるわけですが、この理論はまだまだ日の浅い、けれどもカイロプラクティックの業界の未来を明るく照らしてくれるものだと思っています。

エビデンスを求める流れ

現在のカイロプラクティックの研究においては、エビデンスレベルとしては高くないものがどうしても多くなってしまうのですが、上で書いたようにカイロプラクティックと自律神経、カイロプラクティックと内科系の問題、カイロプラクティックとその他いろいろな身体の問題に関して研究がされています。

あたりまえというか、前提として、そしてすべてに当てはまることだと思いますが、

「カイロプラクティックが~に効く」と証明したい➡だから研究する

のではなく、

カイロプラクターとしてアジャストメントを提供していたら、ある人のある症状が改善したみたい➡だから因果関係を調べよう(*この記事で一番強調して言いたい部分です。)

というのがあってカイロプラクティックの研究につながっています。人間の身体のことなので、すべてが科学的に証明できるとは思いませんが、説明できる範囲で理解しておくというのは、カイロプラクティックという業界のためにも必要な気がします。

カイロプラクティックとエビデンス(科学)

カイロプラクティックには、哲学・科学・芸術という3本柱があります。

そのどれかに偏りすぎてもダメだし、柱の1つが高すぎたりしてもダメです。

3つのバランスが上手くとれたところ、3つが上手く重なったところでカイロプラクティックの力が発揮されると思うので、3つの中でも今のところ特に弱い”科学の柱”をどうにかしっかりしたものに出来るといいなと思っています。

カイロプラクティックの可能性を示すエビデンスが多くあります。その一部でもみなさんに紹介出来ればと思っています。

近江顕一, DC


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