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「投げ銭」 あるいは 意見の時代、来た?

「投げ銭」やそれに似たしくみが、いろんなところでみられるようになってきて、とてもうれしい。

ここのnoteもそうですが、最近いろいろなところで「投げ銭」的システムが組み込まれているのを見かけます。Youtubeなんかでも、スパチャなんてのができるようになっていますよね。
ライブ配信を観る機会には、こうした投げ銭が実際に飛んでいるのも目の当たりにして、意外とけっこうな金額が動いているんじゃないかという印象もあります。

このシステムがどのぐらい機能しているものなのか、リアルなところはわからないのですが、こうしたしくみが世の中的に定着しつつあるのは、個人的にすごく歓迎すべき現象だなと思っています。
似たものではクラウドファンディングだったり、ESG投資なんかも、同様の潮流というか、おおもとの価値観は一緒のものとみえます。

自分自身のために、なにか商品を買ったり、サービスを利用したりするのに対価を支払うふつうの「消費」とは、こうした「投げ銭」的なお金の使い方って、ちょっと違うなと思うわけです。

自分がなにかを得るというよりは、自分の意見を表明する手段として、お金を払う/使うという感覚が一般化してきているんだなと受け止めています。

もう大昔の話になってしまいましたが、わたしもかつて、学生時代に自主制作映画を撮って、上映会もしていたのですが、そのチケットをいくらにするかという話の中でときには「お客さんが自分で価値があると思っただけ、払ってもらったらいいんじゃないか」という案が何度も出たのですが、結局そういうスタイルは取らなかったなぁ。
その時にはなにかの理由で(もう何だったか忘れてしまいましたが)採用にいたらなかった考え方が、いまの世の中では公然と、当たり前のように発生してきて、市民権も得ている。
それどころか、これからはこういうお金の使い方が主流になっていくのかもしれないとすら、(すごく感覚的だけど)思ったりもします。

そのことが、なんかうれしい。

それから、この変化はインターネットやIT、ソーシャルが世界のど真ん中に鎮座するようになったことと、無関係ではないとも感じています。
ネットの世界ではフリーとオープンソースがほんとうに主軸になっていて、誰もがいつでもなんでも、なんの元手ももたずにスタートすることができるのが当たり前の基準になっていて、素晴らしいカルチャーだと常々思っています。
まず大前提としてオープンな世界があって、すべての新しいものを懐深く受け入れていく。まずギブとウェルカムがあって、経済的な恩恵や繁栄はあとから湧いてついてくる、という発想が根底にあることを感じます。

「投げ銭」的カルチャーは、そんなネット世界の価値観と、うまく説明できていないかもしれないが、相通じる潮流であると感じ、そしてそこはかとなくうれしさを感じているわけです。

わたしの意見、意思表明として、お金を投げるという世界観が、なんかいいなと思ったりします。

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