みちよ・みちこ、だぁーれ⁉

アナウンサーの宇都宮さんと私

彼女は、サンデー九という番組で司会者を行っていた。いちご会が講演会やパーティーを行ったとき、全てボランティアで司会を引き受けて下さった。とても美しい人だが心は最高・・・!

懐かしい風景が目に浮かぶ

 私は二つの名前を持っている。どっちも戸籍に使っているから本当です。母は和寒町という小さな農家で生まれ(みちよさん)という美しい女優がいてみちよと名付けた。子供の時から知っている人は「みちよちゃん」と今でも呼ばれる。懐かしい農家の風景を思い出す。両親が牛の乳しぼりをおこなっていた風景が強く印象に残っている。


みちこになって育っていた

 私に教育とリハビリを受けさせるために畑をすべて売って札幌にやって来た。施設に入所する時、母が突然ランドセルや教科書・洋服・靴下などに「みちこ」と書き始めた。「かあさん!私は『みちよ』だよ!なぜ、『みちこ』なの?」と言うと母は「私も何だかわからないんだけれど、札幌に来るとき父さんが戸籍にみちこと書いてしまったのだよ!酔っぱらっていたんじゃない?」と言って不機嫌な顔をしていた。私は施設に行くと「みちこちゃん」とみんなから呼ばれる。(あ~私は『みちこ』にならなければ、ならないのか・・・)とあきらめた。『みちこ』という名前はすぐに諦めて受け入れることが出来た。そして20歳まで私は平凡に『みちこ』として暮らしていた。

財産なんていらないよ

 ところがである!父はご機嫌の良い顔をして晩酌をしていた。そして私の肩を叩き「みっち~!今日からお前は『みちよ』だ!!安心して!」と言われ私の頭は混乱した。「なんで??????私、今日まで『みちこ』だったんだよ!みんなにみちこちゃんて呼ばれてるのに!困るのよ!!!あなたはどうして本人に断りもなく名前を変えるのよ!」と言った。「俺も年だ!財産相続の時に名前が違ったら困るんだ。だから『みちよ』にしてきたんだよ」と誇らしげな顔をしていた。(この人、名前を変える必要があるほど財産があるのかしらね!?)と口には出さないが、そう思っていた。

あー勘違い・・・

一般の名前の時は『みちこ』と書いていた。書類などは『みちよ』と書いていた。自分で書いていても頭が混乱してくる。いちご会をおこなって10年経ったとき24時間チャリティーからリフトバスを頂けるようになった。ところがである、24時間担当の方から「小山内さんですか?あなたは戸籍に『みちよ』と書いてあり一般的には『みちこ』と使っていますね?こんなことではリフトバスは2重取りになります。あげられません・・・。」と言われた。会計の人がいつも使っている『みちこ』と書いてしまったのです。大変な事が起こった。

手のぬくもり

 家庭裁判所まで行き事情を言って「何とか『みちこ』となりませんか?と必死で言った。簡単にできる事は『みちこ』と書いた手紙を100通くらいと本や新聞で『みちこ』と書いたものを持って来て下さい。と言われた。その時は私は手紙は沢山かいていたし、本を書いたり、新聞にもたくさん載っていた。すぐのにもっていくと「こんなにあったんですね!今日から『みちこ』さんです。」と家庭裁判所の人がニコニコ微笑んでいた。「あなたも苦労しましたね」と手を握ってくれた。

離婚で✖は一つだけです

 私の戸籍は豊平にいた時は×が5つくらいついていた気がする。これから一生この戸籍を抱えて生きて行かなければいけないのかな…と思うと気が滅入ってしまった。ところがである!西区に引っ越ししたら、戸籍の×は全て消えていた。やれやれ『みちよ』『みちこ』の話はこれで終わりです。あ~疲れました。















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?