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五年ぶりにインフルエンザに罹った

ステロイドは優しいが怖いところもある

 コロナとインフルエンザには絶対かかりたくなかったので、予防注射を早めに打っていた。四年間、風邪らしいものは一度も引いていなく奇跡であった。やはりマスクの効果があったんだと思う。
 五年前にインフルエンザに罹った時は、咳が止まらなくなりリンデロンという吸入器を使い咳を止めていた。リンデロンは咳には効果的であったがステロイドが強かったので、三箱くらい使っていると顔や首の肌が剝けて来る。それでも薬は止められなかったので、二か月間仕事を休んでいた。

インフルエンザになってもヘルパーさん達は淡々と来て下さった

 気管支炎になり、咳が止まらない夜中もずっと咳が出た。苦しくて「あの世に行くのかなぁ」と思った時もある。それでも、ヘルパーさん達は淡々と私のケアに来て下さった。
 私は、ヘルパーさん達にマスクを当てるように頼んだ、胸が痛くなり声も出にくくなった。でも、ゆっくりであるが担当医は薬を変えて下さったり、新しい薬を使って下さった。
 ヘルパーさん達には一人もインフルエンザに罹ることがなかった、気を張って働いてくださっていたのだろう!

一瞬の幸せを選んでしまった、わたし…。

 喉が突然腫れ怪しげな咳が出てきた、そして熱が出てきた寒くて身体が震えていた、職場介助者の大浦さんは「小山内さん病院に行った方がいいんじゃないですか?」と言って下さったが、私は寒くてストーブから離れたくなかった。一瞬の幸せを選んでいたのである!
 私は、段々熱が出てきて、大浦さんの笑っている顔が目に浮かび、後悔すほか無かった「彼の言う事を訊いておけばよかった…。」と後悔するほか無かった。(また、五年前の様に二か月間咳で苦しむのだろうか…。という恐怖感でいっぱいであった。)
 土日が一番インフルエンザが酷い症状であった、月曜日には朝のヘルパーさんが来ると、すぐに病院に行った(寒かろうと熱かろうととにかく病院だ!と思い病院につき安心した。)
 先生は私の身体を24年診て下さっているので、気管支炎の事はよく知っていた、すぐにコロナかインフルエンザか一般の風邪か検査をした、インフルエンザと解ると「今日は点滴をやろう。」と仰って下さり注射を二本打ち、そして点滴を打った、点滴を打っているうちに何だか身体が軽くなってきたようで頭の痛みも消えてきた。この点滴は五年前には無かったものだろうか。と考えた。

病気が治らなければ即、違う病院へ

 数年前、私のおでこが癌になった。トイレに入った時、手すりにおでこを引っかけて踏ん張っていた。おでこに赤いできものが出来それがだんだん硬い岩の様になってきた。近くの皮膚科に行っていたが「先生この、おでこのことで私は何年くらい通っていますか。」と訊くと先生は「三年くらいかな」と仰り「先生、私市立病院に行きます!紹介状書いて下さい。」と言っていた、三年間も同じことで治らないので何か変な病気でないかと考えた。
 市立病院に行くと女医さんが居て、おでこを虫眼鏡で診て、「これはですね癌です。」と言われ、私は驚いた!もっと早く来て欲しかったわね。と言われた。

大地いるかい!

 札幌医大には優秀な形成外科医の先生が居ることを知っていたので、その先生に手術していただく事に決めた。おでこの真ん中の印鑑の痕は癌を取った痕である。癌かどうか検査するために、少しイボを取った、その痛み止めの注射はこれまでで一番痛いと感じた、目の前が真っ暗になり思わず「大地いるかい!」と息子の名前を呼んでしまった、それほど痛かったのである。

看護婦さんに怒鳴られても、ちょっと腑に落ちない

 しかし、手術の麻酔は点滴であり心地よい眠りであった、目が覚めても昔のような変な臭いもなく、立ち眩みもなかった、そこで医学の発展を感じた。あんまり気分が良かったので私は、お茶を少しづつ飲んでしまった、その前に看護師さんからは、水は絶対取ってはいけない。と言われていたのである。
 お茶を飲む姿をその看護婦さんに見つかってしまった!看護婦さんはお茶を取り上げ「あんなに飲んじゃいけないと言ったでしょ!何でなの?!まだあなたは麻酔がかかってるの!咽たら死んじゃうかもしれないんだよ!それが解ってなかったのかい?!」と久しぶりに大きな声で怒鳴られた!
 たしかに、看護婦さんが水を飲むな!という事は言っていたが咽ると死に繋がることは言っていなかった。そこを聴いていたなら私は飲まなかったと思う。お茶をこっそり飲んだ私が悪いのだがなぜ水を飲んではいけないのか!ということを患者に言うべきである。
 でも、あのお茶の甘くて冷たくて美味しい味を今も覚えている。みなさんも手術後に水は絶対飲まないようにして下さい!

インフルエンザになった方は点滴を打って下さい!

 インフルエンザの点滴にしろ、おでこの癌の手術の時の麻酔の気持ちよさも考えると医学はまだ発展してるなぁ~と強く感じた。70歳まで生かされたことに感謝する、良い薬ができヘルパーさんが病院のケアにも来て下さることになったのは、本当にありがたいことでした。
 長い生きして経験したことを伝えることが私の仕事だと思う!インフルエンザに罹った人ははぜひ点滴をしてもらってください。

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