見出し画像

四年ぶりに北海道大学のOTに講義

セクハラの講義

 今日は、身体が疲れている。昨日は四年ぶりに北海道大学の作業療法学科に講演に行っていた。四年間はZoomで行っていた。やはり、直接学生さん達に会って、話をするのが楽しいと思った。
 大学に着いた時、私は学生さん達に毎回、トイレを手伝っていただいていた。昨日は男性の生徒さんと、先生がトイレに入って来たので、びっくりした。これも、講義の一つかなぁ。と思い、断ることは出来なかった。最近は、ヘルパーさんの研修にもトイレやお風呂を行ってもらって雇っても良いかどうか、考えている。恥ずかしいと考えている余裕はない。


あと17年経ったら何が起きるのか?!

 学生さん達は、19人であり久しぶりに、若い人たちに会ったような気がした。若い人っていいなぁ。と、私は深いため息が出た。この人たちがヘルパー候補ならどんなに嬉しい事か。と思った。北海道大学にもそのうち、介助学校部門を造りケアの研究をする所を作っても可笑しくはないのではないかと思った。あと、17年経つと老人ホームと施設は、崩壊すると新聞の見出しに書いてあった。困った事です。今来ているヘルパーさんが「私は、もう歳をとったらグループホームでも行こうかと思っているの。そこしか行き場所がないよね。」と言った。「でもね、グループホームも老人ホームも人手不足で無くなると言っていたよ。」と言うと、彼女はびっくりした顔をし「本当なの。私達はどうして生きて行けばいいのかしらね。」と深刻に困った顔をしていた。

リハビリの先生が患者さんに障がいについて伝える事が大切!

 学生さん達には、大学の勉強も大切ですが、「あなたたちが、働いてからが本当の勉強ですよ!」と言った。リハビリをやってあげる人達にあなた方の知識を教えてあげることが大切です。私の障がいは、脳性マヒです。脳性マヒの特徴とかを言えますか?というと、誰も知らなかった。大学に入って何を教えているのか、ちょっと不安に思った。
 私の子どもの頃に会った、作業療法士の先生はアメリカまで勉強をしに行ったという。その先生は良く私に脳性マヒの特徴を教えて下さった。突然、手や頭や身体が動いてしまうのが、脳性マヒの特徴なの。アテトーゼ痙直、失調型、痙直型と脳性マヒの種類を教えて下さったり、どんなリハビリが効果的なのかも詳しく教えて下さったり、ただリハビリをした方が良いと言われても、私達は解らない。教科書に書いてあったことを私達に伝えて下さるのが、リハビリの先生だと思う。


障がいを持った先生が必要!!

 私はある日突然、片方の手が真っすぐ上がってしまった。一日中上がっていて肩が痛くてたまらない。人にぶつかって、顔に当たって叩かれたと思い、よく叱られた。辛くて辛くてたまらなくなった。「先生、この手疲れるので、切ってください。」と言った。先生は、私の上がった手を静かに下ろしてくださり、「美智子ちゃんの手は、そのうち下がるんだよ。今は辛いけれど、もう少し、我慢して切らなくてもいいの。」と先生は仰って下さり、私の手を揉みながら涙を流していた。すると、本当に先生が仰ったとおりに、手が下がった。本当にありがたいことだ。
 色々な先生が居るが、自分の知識を具体的に教えて下さる人は滅多にいない。ただただやりたいことを、子供たちに押し付ける先生があまりにも多い、北海道大学は年に一回しか、招かれないので残念である。三回くらい呼んで欲しいものである。やはり、大学では健康な先生が教えているので、何か抜けていると思う。障がい者を雇うことが、大切だと思う。勉強のハードルは高いが障がいがあっても、頭の良い障がい者はたくさんいる。職場介助者を雇い、色々な学校で障がいを持った先生を雇うことが大切だと、つくづく感じた。生徒さん達と、写真を撮るのを忘れて残念であった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?