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生きるためにはダイエット!



心臓がグキっと痛い

 2024年1月1日は穏やかな日であった。ヘルパーの大浦さんと、テレビを観てゆったりと過ごしていた。地方に居る友達に、電話をかけてどうでもいいことを語り合っていた。「ところで美智子さん、今年はいちご会なにをするの?」と訊かれ、私の心臓はグキっと鳴った手足が緊張し、今この内容を話したくない。と思っていた。
 本当は、だいぶ前から頭の中で何をしたらいいか、考えていた。いちご会47年目である。あと3年は生きているから、50周年には何かやらなくてはいけないだろうか。と心臓がまたグキっと痛む。
 これから、障がい者問題は施設解体とインクルーシブ教育である。2つの目標はもっともな事だが、実現に向けてどのようにしたらいいのか、考えるとまた心臓が痛む、大きな大きな課題である。

ペットボトル水の光で

 1月1日目から夕方まで、穏やかであったがテレビを観ると石川県周辺が震度7.6の地震があった。東日本大震災のことを思い出した。私は、5年前の北海道で起きた地震の際3日間マンションの中に閉じこもり、電気の無い生活をしていた。電気が付かないのでラジオと電気が一緒になったものがあり、それを付けペットボトルに水を入れ、その水を電気の前に置くと、茶の間は明るくなる。
 ヘルパーさん達は、1階のある場所にカギを置き階段で上り下りしてケアに来て下さった。夜になると、不安であったが必ずヘルパーさんが来て下さったので心強かった。

生き残るためにはダイエット!

 1月2日夕方に日本航空と海保の飛行機が衝突して飛行機に火が付いた。日本航空の機内には379人が乗っていた、その人たちはキャビンアテンダントの誘導で90秒で全員飛行機から降りられたという。
 元パイロットは「奇跡だ!」と言っていた。歩けない私が居たとしたら90秒は伸びてしまうのではないか、降りることを諦めてしまうのではないか。と考えてしまった。ヘルパーの大浦さんは私を担いで降りると言って下さったが、だったらもっとダイエットしなければいけないのではないか。と考えてしまった。
 本当に恐ろしい事である。テレビの画面いっぱいに飛行機が燃えていく光景は映画のようであった。これが嘘であったら良いのだが。と私は強く思ってしまった。今日は1月3日何も起きないで欲しいと、このnoteを書きながら願っている。

人間は弱いものだ

 私は、障がいが重くなってきてトイレが近くなってきたので、あまり遠出は避けている。でも、やはり飛行機に乗って講演会などに行きたい!先日DPIでイタリアとスウェーデンの障がい者達が日本に来て「日本も早く施設を解体して下さい!」と言っていた。施設がまだたくさんあることは、私達にとって恥ずかしいことかもしれない。
 私の生きている限りこの問題について解決していくためには、何が効果的なのか考えている。生きている時には間に合わないかもしれない。幽霊になっても厚労省の前に座り込んで、叫ぼうか!施設があることは恥ずかしいことです。健康な人達に施設に入って過ごしてみて下さい。と言わなければいけないのか。そこまで覚悟しないとならないと思っている。
 でも、今は私の家には24時間ヘルパーが来て下さるようになった自分の生活は安心できるようになった。困った時のように腹が立たなくなってきている。これは困った障がいだ!自分だけは安心して生きられるようになったら叫ぶ声が小さくなってしまう。あぁ~困った困った!人間は弱いものだ、この課題を一生抱えて生きて行かなければいけない。がんばるぞ~!!

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