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学童クラブの話①

通っていた学童クラブは、理容美容専門学校の旧校舎で木造だった。2階建で、その1階だけ使っていて2階へ行く扉は施錠されていたと記憶する。

玄関で靴を脱いで内履きに履き替え、右に曲がると体育館のような広い部屋があり、その右横にふたつの部屋。手前の部屋は図書館というか物置、奥の広い部屋が基本的には遊び場で、そこは内履きを脱いで上がる。

遊び場の右側はだいたい男子がたまっていて、コロコロコミックやジャンプなんかを読んでいた。確かテレビもあって、夏休みには「心霊現象」みたいな怖い番組をみんなで見ていた記憶がある。
左側はもう少し広くて、おやつの時間や夏休みの昼食タイムは机を並べてみんなで食べたり、全体で話し合いをする時は、そこに集まったりしていた。

学童は学年が上がるとだいたい少しずつメンバーが減っていく。たぶん習い事や、クラブ活動や学校の友人たちと遊ぶ時間が増えて、次第に足が遠のくんだと思う。
そんな中3つ上の兄は、ワタシと同じく祖父母の家が近所なので、6年生までずっと通っていた。そうなると何かを決める時にはリーダー的な立場にもなる。

夏休みと春休みは、映画遠足がある。だいたい東映まんが祭りとか、ドラえもんだったけど、その年は兄が熱心に勧誘したため手塚治虫「火の鳥」の長編アニメーションが多数決で選ばれたと記憶する。
初めてオトナ向けのアニメを見たと感じた。
ちょうど春休みでたぶん大学生ぐらいの若い男の先生がいて、愛ってどういうこと?なんて質問した記憶が。マセガキだったなぁ…。

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