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飛騨高山ウルトラマラソン100k 完走記

2023年3月の名古屋シティマラソンから走り始め、15か月後に100kに挑戦しました。
たくさんの想いを忘れないためにもここに記録します。

簡単な自己紹介
1981年生まれ(42歳)
ハーフ出場 2回
 ベスト1:34:15(名古屋シティマラソン2024)
フル出場 1回
 ベスト3:53:40(にしおマラソン2024)
月間走行距離
2024.3 250k
2024.4 240k
2024.5 220k
(エントリーは3月9日。そこから練習スタート)

2024.06.09
スタート前
2時半起き予定が2時ごろ目が覚める
布団でゴロゴロしてできるだけ体力温存
朝食中に、同席したランナーの方と雑談。
出発20分くらい遅れるも、楽しく情報交換できて満足。

会場に移動→荷物預け→トイレ行列に並ぶ。
2週間前に胃腸のバランス壊してから、逆に調子よくなっていたので、この日も快腸!
普段はトイレ回数が多いけど、朝から水分抑え気味だったので、トイレ問題は全くなし。
普段から水分摂りすぎ?ってことに気づく。

スタート列に4時40分ごろ整列。
ゲストランナーの方が、最後尾を走ってくれるとのこと。心強い。
そこに合わせたら13h30mくらいでゴールできるらしい。



スタート
はじめは5kは6:30ペースを目標に。
スタートからリズムもよく走れて、あっという間に2kくらい進んでる。JRのアンダーパスを通過。距離が短く感じる。
そのまま街並みに突入。早朝なのに、本当にたくさんの応援があって、めっちゃ感動。


古い街並みが終わったところでちょうど5k。タイムは大体目標どうり。
そのまま第1エイドに入る。
キャラメル美味しかった。小さな煎餅もらうも、結局食べず。
エイド通過時刻は目標通りの4:40

周りはまだ人が多いけど、少しずつばらけて走りやすくなる。
そのままのペースで第2エイドに到着。バームクーヘンと梅干し美味しかった。

そのまま美女高原に突入。
初めの坂はほぼ走って通過。たくさんの人が歩いてたけど、普段の坂道練習で走ってたからか、あまりきついと感じず。

この辺りで作ってきた配分表をなくす。
前半は6分、中盤7分、後半9分くらいのイメージで走るくらいしか覚えていない。。

第3エイド、バナナ食べる。今回はバナナずっと食べてた。やっぱりバナナはうまい。
第3エイドはキャンプ場で、焚き火の匂いがテンションあがる。

そのまま第4エイド、第5エイドまで淡々と走る。
関門突破は問題なし。
よもぎうどん美味しかった。アンパンとクリームパンもずっと食べられる美味しさ。(結局パンもずっと食べてた)

第6エイド直前の坂に心が折れる
。なかなか厳しかった。隣のランナーさんに声かけてもらい、なんとか保つ。

走りの神社でラントリタオル発見。横目で見ながら声かけられず。
お参りで完走祈願。
ここからの坂が結構きつい。
ダラダラのぼる。ちょいちょい歩く様にして、でも走る時は走るを心がける。
みんなを抜いたときに声かけられるのが快感で、登りを走るのにハマる。

そんなこんなで最高地点に到達。
ゆるい登りだったので、あっけない感じ。

そこからのくだりは膝への負担が大きい。
どう走っても足首にいたみ。かかと着地も仕方なし。
右のシューズで指が揺れる。致命的な痛みじゃなので騙し騙し進む。

下りが終わって第二関門。
残りフル+ハーフ
アスリートういろう美味しかった。

ダラダラの登り。始めは行けるも徐々に苦しい。

50k超えたあたりのダラダラ登り。
途中、家から応援してくれてたおばあちゃんにめちゃ励まされる。
元気よく返事することを意識!
周りが本当に田舎で、ポツポツとある古い家に、生活の色がある。
ここにどんな生活があるのか、そんなことを考えながらの1人ラン。

ここまではサッカーの審判の方がキツいって感じてたけど、この辺りからキツさがおかしくなる。
疲れたって言葉じゃ形容できない感じ。ただ、脚は動く。前半高かった心拍も落ち着き出して、アドレナリンじゃなくても身体が動くようになってる。

そのまま丹生川支所エイドまで。
トンネル通過が11:10
ゴールできると考え始める。トンネル抜けたところで応援してた人、道路に出て友達と写真撮ってた。これは迷惑かもなぁと思ってしまう。

エイド近くはたくさんの応援!めちゃ元気もらえた。小学生位の子がハイタッチしてくれて、泣きそうになる

丹生川エイドは流石の充実度
飛騨牛もダンゴもトマトそうめんも全部美味しかった!


かぶり水を頭からいったらめちゃ気持ち良くて、ここからずっと頭にかけてた。
トイレ休憩と、体質的に一番お腹空く時間が来るとわかってたので昼食としてプロテインバーも食べる。靴紐直して、ストレッチして、10分ほど休憩して出発!この時点で11:30

食べた影響からか心拍上がり気味だったけど、気にせず走る。

だらっと登りで少し歩くも、千光寺の分岐点まで一人ラン。

千光寺に入ってからは噂の激坂にビビる。でもバンクーバーほどじゃない!
始めはみんなと歩くも、やっぱり自分の得意は登り思い直し、心拍175に上がるまでは走ることを決意。
周りの人にビビられながらも、一緒に走ってくれる人も出てきて、楽しくなってくる。

歩くと走るを織り交ぜて、気合いで登り切れた。登りは脹脛にくるけど、まだまだ全然いける。お尻も余裕!

ついでに階段も走ったらカメラマンさんに怒られる。確かに危ない。皆さんごめんなさい。

千光寺でお参りして、エイドでパンとバナナ。
で、激坂下りに突入。
あっという間にガンガン抜かれ、膝の痛みも出ながらチョロチョロ走ってたら、頭にプリンを被ったランナーさんと合流。
聞けばゴールドゼッケンのベテランさんで、楽しくお話ししながら降りきることができました!
話をしてると気が紛れるって聞いていたけど、本当にその通りだと実感。
で、坂の下のエイドで受け取ったアイシング用の氷がメチャ気持ちいい!
これまで受けたアイシングで圧倒的No.1。

エイドでトイレに寄って、ダラダラ平坦な区間へ突入。
何度か諦めて、歩いていたら、正面から裸足のランナーが爆速!
めちゃエールもらえて走れるようになる。
復活して走ってると近くのおじさんたちとおしゃべり。
めちゃ気持ちが楽に走れることに気づく。

15エイドの宮地公民館はバームクーヘンが美味しかった!
元気もらってそこから走り出す。

がここからが地獄、、、
ひたすらに長い直線で、心が何度も折れる。
歩いては走り、走っては歩きを繰り返し。。
この70−74kが自分の中で1番しんどかった。

日差しが出て暑くなってくる。
水分とっても頭痛が出てきて、熱中症の兆候。。。
ポカリ飲むも復活せず。
ここで塩黒糖を舐めながら走ったらいきなり回復。
塩黒糖、神!

県道から住宅街に入る道で、何人もの小学生が自転車で走りながら応援してくれるる!
こんなに情けない姿でトボトボ進んでいる自分に掛けてくれる言葉が、あまりにあったかくて、涙が勝手に流れてきた。

感動のパワーで復活して、一気に第4関門へ。
梨打ち汁とフグの唐揚げ。めっちゃ美味しかった。

ここからは気持ちとの戦い。
脳は嘘をつくって聞いたことあったけど、ネガティブな言葉をやめてポジティブな言葉を発すると、本当に足が動き出す。

周りにいる人にひたすら声かけて、ずーっと話し相手になってもらいラン
村山公民館前までは、大阪のメディカルランナーの方と一緒にラン。
途中、泣きながら歩いている女性に声かけたら、いきなり復活してぶち抜かれる。
声かけ、キモかった??

村山公民館からは徳島のおじさんと一緒にラン。
(翌日、高山駅でまさかの再開!)
線路脇のダラダラ続く登りも、一緒に入ると楽しく進める。

気づけば71kの方も合流し、道が賑やかになってきた。

この辺りから、脚の痛みはあまり感じず、疲労感も抜けてくる。
脚がガンガン回り、余裕を持って進める。
小学校の横を通り過ぎたら、中で遊んでいた子や保護者の方からもたくさんの応援!!
ここでも感動で涙
そのままグリーン薬局前のエイドまで走り切る。

エイドはサクッと水をかぶり、ラスボス坂手前の坂道へ。
追い抜いた全ての人に、声をかけながら進む。
一緒に走ってくれる人もいて、とても楽しい時間。
川を渡る橋の横で、寒い中応援してくれたおばさん、めっちゃ嬉しかった!

ラスボス坂前のエイドでは、トマトがめっちゃ美味しい。
感動して涙。

ラスボス坂は、歩きで入る。
でもやっぱり走りたくなって、後半は走る!
足助のお兄さんと豊田のお兄さん、地元2連チャンでお話しできて楽しかった。
ラスボス坂のダブルピークをしっかり走り切った!
この辺りで雨。めっちゃ寒くなる。

で、エイドに入ってカッパを着用。
坂道降り出したら雨止む。。

下り坂、しんどかったので歩き出したら、ワラーチのお兄さんに声かけてもらい、踏ん張れた。

最終関門に入って、クリームパン。
食べる気持ちが起きなかったけど、食べたら美味しすぎて涙出てくる。
梅干しも美味しすぎてこちらも涙。

残り6.7kとの言葉をもらい、俄然やる気になる!
ゴールまで死ぬ気で走ることを決め、5min/kで走り出す。

途中裸足のランナーにビビりながらも、ガンガン抜いて、ガンガン走る。
気持ちよく走れて脚がめちゃ動く。とはいえ、シンドイ瞬間も来て、信号で歩きたくなるも青。
なんとか緩くでも進む様に頑張った。
そしたら後ろから1人、めっちゃ速い人が来て、ぶち抜かれる。
途中話してたお兄さんだ!
流石についていけなかったけど、いいペース!
勇気もらって自分も頑張る。

最終エイドでちょっとだけ休み、再びラン。
金沢から来た初ウルトラのお兄さんに声かけたら、元気もらえたって言ってくれて嬉しかった。
田んぼの中の道が気持ちよく、これが終わってしまうことがちょっと寂しくなる。
アリーナが見えてきて、いよいよサブ13が見えてくる。

最後の信号、少し捕まり、そこで女性の方とも合流。
みんなに声かけながら、時計を見ると残り4分。

このまま行くとサブ13できない?
と思い、みんなをおいてスパートに入る。

最後はキロ4ペースで爆走。
ゴール直前でフラスクを落とすも、拾って最後までダッシュ!
時計見たら、17:50ちょうどを指してる。。
ゴールテープ貼ってもらえて、倒れる様にゴール。

メダルもらい、市長さんに握手してもらって涙出ながら椅子に倒れ込む。

ボランティアの女の子たちに助けられながら(チップ回収ありがとう)、なんとかゴールの外へ。

ラン後

着替えた後、フランクフルトとビールで1人乾杯


その後、ゴールする人を応援するために橋の上に。
盲目のランナーや、足に怪我したランナーのかたなど、それぞれの戦いをしているひとが最後まで頑張る姿に感動。
走ることも楽しいけど、応援することも楽しいことに気づく。

その後、ベンチで座ってたらエイドの余りと思われるバナナとオレンジを大量にもらう。。
受け取ったはいいけど、持って帰れない。。

宿に戻ってから銭湯に行こうと思うも、歩き出してから無理だと気づく。

引き返して隣にあったモツ屋さんを覗くと、これが大当たり。
めっちゃ美味しかった。(生ラムと内臓。)

一緒になった夫婦の方。旦那さんが10.5hギリ。
はや!
奥さんがプロデューサーとしてハッパかける姿、めっちゃ面白かった。

後から来た2人組は、2人ともゴールできなかったとのこと。
やっぱりゴールすることって簡単じゃないんだと感じる。

最後に来た夫婦も、旦那さんだけ走る。
おんなじくらいのタイムだったので、どこかですれ違ったかも。

店長さんの暖かさに、ついつい夜更かし(それでも22時)

楽しい1日が終わった。

まとめ
バナナはいつでもいける
塩黒糖は神
ペース配分は体調と相談
脳は嘘つく
脳に嘘つけば騙せる
全エイド制覇

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