七草にちかW.I.N.G.編実は地獄ではないのでは?と思ったので自説を展開してみる

みなさん、こんにちは。

 アイドルマスターシャイニーカラーズに新ユニットが実装されましたね。皆さんプロデュースしましたでしょうか。七草にちか、緋田美琴二人ともお話が素晴らしい出来で某儚くも美しく戦う少女たちの物語などにうつつを抜かしてた筆者もシャニマスへのモチベを取り戻しつつあります。

 さて、七草にちかですがお話がとにかく辛い展開で地獄だの、(呟く人が知ってる任意の鬱展開漫画のキャラ)だの言われております。筆者も読んで号泣しました。こんな酷いことあるかと思いました。しばらく七草にちかのことしか考えられなくなってしまい、どうすれば彼女を救ってやれるのかと胸を痛めておりました。が、そうやって彼女の事を思ううちにあれ?これ実は地獄じゃなくね?と思うに至りました。なので少し自説を展開してみたいと思います。あ、にちかのコミュに触れまくるのでネタバレ注意でお願いします。

①どうして地獄に見えるのか

 地獄である事をひっくり返すためにはまず地獄が何であるか、地獄に見える理由を探る必要があります。以下がその理由ではないかと考える所です。

⑴既にあるバックボーンのお話が辛い

 明るい部屋、プレゼンフォーユーなどのイベントストーリで掘り下げが進められた点ですがここが辛い理由①です。にちかが憧れるアイドル「八雲なみ」が社長が貶めてしまった元担当アイドルであることが途中で明かされます。また、姉のはづきさんにアイドルになる事を反対されていたり、父親が既に亡くなっていたりすることなどもありそこら辺の事を知っているとどうしてもお話は重く感じてしまいます。

⑵シャニPがにちかにアイドルとしての魅力を見出せていない

  普通シャニPは他のアイドルの場合、出会いの時点で光るものを見つけて、途中でそれが開花するという展開が多いです。しかしにちかの場合にちかをアイドルにした動機も不明瞭で、途中のコミュもにちかのパフォーマンスが霞んで見えていることが描かれます。こうやってシャニPにとってにちかがいかに魅力がないかが描かれます。

⑶にちかの勝ち進み方

 そんな状態でもにちかは努力を続けてきっちりW.I.N.G.を勝ち進んでいくのですがそのために選んだ道が八雲なみの真似をするという道です。これは自分を殺して他人になるという道です。そして、この道を進むならにちかでなく八雲なみがアイドルをやればいいのです。勝ち進むことにもにちかの魅力のなさや没個性が前面に出て読んでいて胸が苦しくなります。

と、こんな風に読んでてとにかく辛いお話です。しかし見方を変えるとこれは地獄ではないのではと私はなりました。以下に自説を展開します。

②他の子と話の構成が違うのだと認識してみる

 W.I.N.G.編の起承転結は以下のようになってると私は考えています。

起 アイドルとの出会い、シャニPなんらかの輝きを見出す (出会い〜シーズン1)

承 アイドルのなんらかの内面が見えるお話、アイドルの紹介(シーズン2)

転 アイドルに何らかの変化が生まれる、アイドルとしての自覚が生まれる(シーズン3〜シーズン4) アイドルになる

結 W.I.N.G.編前の高揚や優勝の喜びや感動、今後の展望が語られる(優勝後コミュ)

一方にちかは下記の通りです。

起 にちかと出会う シャニPにちかの魅力見出せず

承 にちかの八雲なみへの憧れが明かされる

転 八雲なみ周りの情報が明かされる。没個性のままにちかはがむしゃらに八雲なみを目指す

結 ガタガタになりながらW.I.N.G.決勝へ 没個性のまま優勝 にちかの八雲なみへの心境の変化が語られる。

 このようにお話の構成が他の子と全く異なります。徹頭徹尾にちか本人の魅力はないものとして話が進んでいきます。しかしこれ他の子の流れに当てはまると「結」まで話が進んでいないように感じます。「承」をシーズン4までやってW優勝後コミュで「転」つまりにちかの変化がやっと描かれてそこで話が終わってるという風に私は思います。W.I.N.G.編で物語は終わってないのです。その事を認識して①を否定していきましょう。

④地獄への反論

 話の構成の特異さを認識すると「七草にちかはアイドルになれたのはW.I.N.G.優勝後である」ということが分かります。にちかは「アイドルとしての魅力をこれから見つけていく存在」と言えるのではないでしょうか。そうすると①の⑵⑶は今後のにちかとシャニPが解決していくテーマであってどうしようも無い地獄では決してないのではないかと思えます。にちかはアイドルになってない状態で八雲なみのガワとテクニックだけを磨き、精神性は普通の少女のままW.I.N.G.優勝しました。これは稀有な努力の才能の証明であると私は考えます。にちかは決して才能のない悲しいだけの子ではないと私は考えます。

 長々と自説を読んでいただきありがとうございます。にちかは決して悲しいだけのアイドルでないと私は信じています。にちかが輝くのはこれからなのです。最後にW.I.N.G.優勝後コミュのシャニPの言葉でキザっぽく締めたいと思います。

「にちかは幸せになるんだ」



 

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