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生酛造りの工夫【山卸作業の違い】

割引あり

皆さま、いかがお過ごしでしょうか
純米酒系の酒質に一番大きく左右するのは
「米麹の量と質」です。
生酛造りの純米酒系が、猛烈な勢いで増え
生酛と表示されたお酒をよく見かけられると思います。
今回は、生酛と表示されている純米酒系の商品で
生酛造りの特徴である山卸(酛摺)作業が、
色々なやり方がある事をお話をさせて頂きます。
生酛蔵さまの蔵元さまの色々なお考えでこの作業を工夫されて
いらっしゃいます。
楽しく美味しくお話を進めて行きたいと思います。
マニアックな話も出て来ますが、どんどん飛ばして下さい。

生酛表示の純米酒系こんなに

生酛造りと言っても、何を持って生酛だと言う
定義が定まっておりません。
と言う事は、生酛造りの特徴でる「山卸(酛摺)作業」も
これでなければだめと言う定めもありません。
この作業をやらないで、生酛表示されている商品も実際に
あります。
しっかりと押さえておきたい事は、蔵元さまのお考えで
「これが当蔵の生酛」と表現され、それを飲み手の皆さまが飲んで
応援される、これが全てで、これ以上の素晴らしい事はありません。
私の生酛一筋15年の経験から出会った多くの生酛の純米酒系を
色々を勉強させて頂いた中で知り得た事をお話をさせて頂きます。
どれが、良い、悪いでは決してありません。
どの生酛造りのお酒をお好みになられるかは、すべて飲み手の皆さまの
ご意思です。
しっかりとご納得を頂いた上で、嗜好品となれば素晴らしいですね。
お好みの生酛造りの日本酒に出会えるお手伝いが少しでもお役に立てれば
幸いです。

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