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ビットコインの取引速度100倍・手数料も減って、買い物決済がお手軽に!?

近い将来、ビットコイン取引が今より100倍速くなるかもしれない、というニュースが出てました!しかも、意外にバカにできない取引手数料もぐっと安くなるのです。

そうなれば、お店の支払いなどで、気軽にビットコインを使えるようになってとても便利ですよね。

ビットコインで買い物の決済が増えてくれば、より通貨としての価値があがり、結果としてビットコイン価格が上昇するわけです!!

今回ご紹介する技術は「ZKロールアップ」というものですが、その前にビットコインの取引速度について話をするとき、レイヤー1レイヤー2という言葉を理解する必要があります。

1.レイヤー1、レイヤー2とは?


ご存知のとおり、ビットコインはブロックチェーンで動いています。

ビットコインの各取引は、ブロックチェーン上で、ある程度の「塊」、言い換えれば「ブロック」として登録されるのですが、そのブロックの作成に時間が掛かるんです。

分散処理により「ブロック」を作成するわけですが、取引が集中すると、分散処理に長い時間を要し、「目詰まり」が起こってしまいます。

また、分散処理(マイニング)をするマイナーは、金銭的に条件の良い取引の処理を優先するため、少額送金などの場合は手数料が高くなるわけです。

この問題を解決するためのアイデアがレイヤー2。

レイヤー1とは、「ブロックチェーン」のことで、レイヤー2とは「ブロックチェーン以外のオフチェーン」を意味します。

レイヤー2はレイヤー1以外の場所でブロック作成に必要な処理を行い、結果のみをレイヤー1に戻す、というコンセプト。

これにより、レイヤー1の負荷を減らしならが、膨大な量のデータ処理を高速で、且つ、安価で行うという、夢のような技術なのです。

2.レイヤー2はどんな種類がある?


このレイヤー2の技術には、主なものに「ライトニング・ネットワーク」「ロールアップ」の二つがあります。

どちらもレイヤー2、つまりオフチェーンを使っていることは同じですので基本構造は変わりません。

ライトニング・ネットワークは、より小規模な取引による高速道路の渋滞を緩和するための、一連の脇道と考えてみると分かりやすです。

お互いに取引したい2者が、(取引実行に複数の署名を必要とする)マルシチグ・ウォレットを開設。これにより、双方向の支払いチャンネルが用意されるものです。

ただ、「大規模は支払いには向いていない」「相手方どうしが決済のチェンネルを持っていないければならない」といったデメリットも。

一方、ロールアップ(Rollup)とは、日本語では「クルクルと巻き上げる」「まとめて束ねる」といった意味を持つ単語です。オフチェーンで処理された取引のデータを、クルクルッとひとまとめにしてからメインチェーンに提出する仕組みとなっているため、このように呼ばれています。

ライトニング・ネットワークと比較して、よりセキュリティが高く、低コスト。

このロールアップのひとつが今回のニュースになっている「ZKロールアップ」なのです。

ちなみにZKとは、「zero knowledge」の略で、「ゼロ知識証明」という暗号学の証明法を使った手法をいいます。難しいですねー。

3.レイヤー2技術のこれから


ライトニング・ネットワークもZKロールアップも常に改善され、より実用的になって来ています。

すでにライトニングは実用化されており、これから更に普及していくでしょう。

ここ数年で大幅な成長を遂げてはいるものの、ビットコインのスケーラビリティの問題を解決するためには、レイヤー2にも課題もあります。

一番難しいのは、セキュリティ。ライトニング・ネットワーク上のノードは常にオンラインでいることが求められるため、第三者からの攻撃にさらされやすいわけです。

実際に最近のハッキングの多くもこの領域で発生しています。

せっかくレイヤー1のブロックチェーンでは安全が担保されていても、レイヤー2でハッキングが起これば元も子もありません。

ただ、ブロックチェーン技術は進化します。それもすごいスピートで。

あと数年たてば、私たちが手数料も気にせず、スターバックスの支払いにビットコインを使うようになっているかもしれませんね!


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