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「経鼻投与したマウスが24hで死んだ。やはりmRNAワクチンは毒だ」は誤り

「経鼻投与したマウスが24hで死んだ。やはりmRNAワクチンは毒だ」は誤り。この論文は、副反応がLNPの炎症性に起因する為、改善を促したもの。毒性を警告したものではない。動物実験の死亡を殊更誇張するが、ヒト接種の約40倍(体重換算)を鼻腔へ投与すれば死んで不思議はない。

【解説】
以下の設定で本論文の投与量をヒトに換算する。
・マウス体重20g
・ヒトの体重60kg
24hで死亡したマウスの投与量10μgをヒトに体重換算すると10μg×(60k/20)=30,000μg。
ヒト接種の投与量がmRNAは30μg、添加物のLNPは760μgなので、約40倍の過剰な投与量になる。マウスのヒト等価容量12.3を考慮しても約3.3倍。
本論文では、ヒト接種と同じ筋肉注射での死亡は報告されていない。そもそもヒトの大規模臨床試験でも死亡がないのだから、今更マウスの試験で過剰量を、しかも鼻から投与した死亡率で、ワクチンが危険だと騒いでも無理がある。

◾️論文
「mRNAワクチンのLNPは炎症性が高い」
論文より抜粋(意訳)
“マウスは炎症性化合物の鼻腔内接種に弱いため、副作用を調べるには好ましい経路である。マウスに2.5〜10μgのLNPを鼻腔内接種し8日間健康状態と体重を観察。10μg投与の約80%が24時間以内に死亡。5μg投与では20%のマウスが死亡。2.5μg投与では全て生存し体重の減少もなく苦痛の顕著な臨床症状も見られなかった”
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.03.04.430128v1.full

【追記】
ワクチンの有効性・安全性については自己でご判断ください。当方は、皆さんが正しい情報を基に判断できるよう、デマの指摘に努めます。