「ワクチンに酸化グラフェンが含まれている」はデマ
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「ワクチンに酸化グラフェンが含まれている」はデマ

「ワクチンに酸化グラフェンが含まれている」はデマ。そもそもmRNAワクチンの組成表に酸化グラフェンは含まれていない。元になる報告書が信憑性に欠けるもので、Reuters 、APがファクトチェックでFALSEと判定している。

【解説】
スペインAlmería大学のCampra Madrid教授が、Pfizer製ワクチンを光学および透過型電子顕微鏡で観察研究したところ、酸化グラフェンが含まれていたと発表したもの。調査したワクチンのサンプルが匿名で送られてきた出所不明のもの、発表は論文ではなく非公式な報告書、Almería大学側からは関係を否定されている等、報告書そのものが信憑性に欠ける。Campra Madrid教授は、有名なデマブログ「La Quinta Columna」の創設者Ricardo Delgado Martín氏から依頼されたと説明している。

報告書の内容についても、科学的な間違いが指摘されている。報告書では、260nm付近に見られる吸収スペクトルのピークが還元型グラフェン酸化物(RGO)のものだとするが、これは水溶性ではないので矛盾する。一方で、水溶性の酸化グラフェンの吸収スペクトルは230nmだが、ワクチンのスペクトル解析で230nm付近にピークは見られないので、これも矛盾する。いずれも酸化グラフェンの存在を証明する根拠にはなっていない。

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また、そもそも酸化グラフェンの水溶液は黒か褐色になるのだが、ワクチンは白濁した透明なので、目視でも直ぐ嘘とわかるデマである。

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その後、この報告書を元に様々なデマが派生した。酸化グラフェンは超電導磁性体に応用される素材であることから、5Gマイクロチップや、接種者の身体が磁性を帯びる等の根拠とされたり、寄生虫だと主張する写真と組み合わせて「酸化グラフェンも寄生虫も含む」へと拡大、変遷した。寄生虫に関しては写真からして出所不明。

右: 酸化グラフェンとするワクチン顕微鏡写真
左: 一般的な酸化グラフェンの顕微鏡写真
(似ていると思うかどうかは其々が判断ください)

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上: 寄生虫とするワクチン顕微鏡写真
下: 一般的な同種の寄生虫の顕微鏡写真
寄生虫:Trypanosoma
(似ていると思うかどうかは其々が判断ください)

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◾️デマ1: ジェーン・ルビー博士
「6ngのRNAと747 ngの酸化グラフェンが含まれていることが判明。これは薬剤の99.103%を占める」
https://www.globalresearch.ca/actual-contents-inside-pfizer-vials-exposed/5749458
◾️デマ2: ロバート・ヤング博士
「4社のワクチンに酸化グラフェンと寄生虫が含まれている」
https://zeromandatoryvaxx.com/wp-content/uploads/2021/08/GrapheneOxideVaccinePaperUpdated.pdf
◾️両方のデマの元になったスペインの報告書
https://www.docdroid.net/rNgtxyh/microscopia-de-vial-corminaty-dr-campra-firma-e-1-fusionado-pdf#page=16
◾️AP: ファクトチェック
https://apnews.com/article/fact-checking-430816913228
◾️Reuters: ファクトチェック
https://mobile.reuters.com/article/amp/idUSL1N2OZ14F?__twitter_impression=true

科学的な解説はこちらの方のツイートが詳しい。

https://twitter.com/YOSH_ueda/status/1413453890171793416?s=20

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【追記】
ワクチンの有効性・安全性については自己でご判断ください。当方は、皆さんが正しい情報を基に判断できるよう、デマの指摘に努めます。

ありがとうございます
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