見出し画像

【資料】ファイザー元副社長が反ワクチンを唱え、そしてTwitterから消えるまで...(ロイター記事より)

ファイザー元VPのMichael Yeadonは、不妊症の危険を警告し、COVID-19ワクチン試験の中止を求めた。その後、反ワクチンのヒーローとなったが、その主張や予想は、現在では否定され、 "I'll soon be gone "と暗号のようなツイートを残して、フォロワー91,000人の前から消えた。

ファイザー元VPのMichael Yeadonと言えばいつも反ワクチンの主張だけが紹介されるが、その後の一部始終を知る人は少ない。以下は彼の一連の経緯を取材した2021/3/18のロイターの記事である。彼は何をし、何を得たのか。COVID-19のデマがどんな騒動を起こし、お互いにどれだけ不毛だったかを知る機会になればと思う。
https://www.reuters.com/investigates/special-report/health-coronavirus-vaccines-skeptic/

因みにMichael Yeadonが広めた「COVID-19ワクチンで不妊症になる」というデマはファクトチェックされて否定されています。

https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/vakzin-fc-2

画像1

【抜粋要約】多少ドラマティックに演出😄

引用:By STEVE STECKLOW and ANDREW MACASKILL in LONDON Filed March 18, 2021, 11 a.m. GMT

昨年末、欧州の医薬品規制当局に「COVID-19ワクチンの臨床試験を中止せよ」と書かれた嘆願書が提出された。ワクチンが不妊症を引き起こす可能性があるとする理由であった。この根拠の無い説を科学者たちは非難した。その数週間後、ファイザー社のワクチンは承認された。SNSではワクチンが不妊症を引き起こすという情報が瞬く間に広まった。それは請願書の共著者がファイザー元VPのYeadon氏だったからだ。

Yeadon氏は反ワクチンのヒーローとして脚光を浴びた。英国保健社会福祉省は「これは誤りであり危険であり無責任である」とYeadon氏を非難した。ファクトチェック組織CCDHの最高責任者は「Yeadon氏の経歴は危険で有害なメッセージに誤った信憑性を与えている」とコメントした。当初はワクチン推進者だったYeadon氏が何故急に転向したのか。かつての彼はワクチン反対意見に「わかりました、貴方は拒否してください。でも中立的な立場の人やワクチンを欲しがっている人を妨げないでください。ありがとう」と答えた。或る日、彼がウェブサイトに突然書いたことは全く違っていた。「パンデミックを鎮めるためにワクチンを打つ必要は全くない。病気のリスクがない人にワクチンを打つ必要はない」。

ファイザー社は彼の研究分野から撤退し、彼は解雇された。彼は自力でZiarco社を立ち上げた。その後、Ziarco社はノバルティス社に買収された。2021年春、ファイザー社の元同僚たちがYeadon氏に最後の懸念を表明した。「貴方の科学的厳密さの欠如、質の低いデータの一方的な解釈は、私たちが尊敬したMike Yeadonとはかけ離れている。不妊のデマがSNSで世界中に広まっている。私たちは、貴方が人々の健康を危険にさらしていることを非常に心配している」

彼からの返事は無かった。

Yeadon氏は最後のツイートで "I'll soon be gone "と呟いた。その2日後、彼のアカウントに表示されたものは"このアカウントは存在しません”だった。

(了)

【追記】
現在、彼は一連の反ワクチン活動で得た資金で、陰謀論を信じる富裕層をターゲットにしたリゾート建設のビジネスを計画している。
https://www.cityam.com/anti-vaxx-island-ex-pfizer-exec-behind-infertility-claims-to-build-zanzibar-resort-for-conspiracy-theorists/amp/?__twitter_impression=true

画像2