Factorio - Space Exploration @ 2019-07-12

明日からFactorioMMOが始まるようなので、それに参加するべく自作のBlueprintの準備をしたりMODなしのバニラ環境に戻したりなどの準備を進めているのだが、それに伴って5月からちまちま進めていたSpace Exploration MODを一旦休止する必要が出てきた。2ヶ月経った今でも世の中に攻略がほとんど出回っていないので、私の分かる範囲で2ヶ月間プレイしたSpace Explorationの基礎について書いてみようと思う。

注意: 以下、本MODのプレイにかかる膨大な時間を楽しみを削がない範囲で削減する目的で、一部Creative Modを使用している箇所が存在する。ふざけるなチートは一切許さん!という方には申し訳ない。


さて2019年7月段階のSpace Exploration MODのプログレッションは大まかに以下のような作りになっている。

1. ロケット & 人工衛星打ち上げ (=白ビーカー生産開始) まで
2. カーゴロケット打ち上げ & 衛星軌道上に移動するまで
3. Tier 1 Energyビーカー生産開始まで
4. Tier 1 Bio / Material / Astronomyビーカー生産開始まで
5. Tier 2ビーカー生産開始まで
6. Tier 2 AstronomyビーカーとSpaceship建造まで
7. まだまだ続く、ここから先はまだ未プレイで詳細不明

以下、順に説明していく。


1. ロケット & 人工衛星打ち上げまで

ここまでは基本的にバニラのFactorioとほぼ何も変わらない。他に入っているMODの内容にもよるが、普段どおりにロケット発射台を立て、普段どおりにロケット用のパーツと人工衛星を生産して、普段どおりに打ち上げれば白ビーカーがもらえる。異なる点を挙げると、

・時々隕石が降ってくる。たまに施設に命中してひどいことになるので、ウザいと思ったら設定画面から頻度を0にすること。
・時々物流Botや建設Botが墜落する。たまに施設に命中してひどいことになるので、ウザいと思ったら設定画面から頻度を0にすること。なお初期惑星のBot墜落頻度は1.0だが、宇宙空間だと4.0程度、ひどい惑星だと10.0にまで上昇してやる気が失せることになるので、正直0にしちゃって良いと思う。
・ロケットパーツのレシピが微妙に変更。特に変化が大きいのがヒートシールドの追加。ヒートシールドの生産には硫黄が必要なので注意。
・白ビーカーが1回の打ち上げで100個しかもらえない (バニラの1/10) 。
・打ち上げた人工衛星が宇宙探査を行い、星図に新しい恒星・惑星・衛星・小惑星帯などが追加されていく。


2. カーゴロケット打ち上げ & 衛星軌道上に移動するまで

さて白ビーカーが出たので早速白ビーカーの研究を、と思われるかもしれないが、ここからが本MODの大きな変更点である。何を隠そう、白ビーカーを使った研究は地上の研究所では行えないのである。既存の研究所が単純に白ビーカーを受け入れてくれない。ではどうするかというと宇宙空間に移動して、そちらに宇宙研究所を建築する必要がある。

宇宙空間への移動にはバニラのロケットとは別に用意されているカーゴロケットというロケットを使う必要がある。話が面倒そうだが実は生産に使う資材は普通のロケットと基本的にはほぼ同じだ。なのでロケットを打ち上げられるなら何の問題もなくカーゴロケットも打ち上げられるはずだ。

このカーゴロケットには最大400スロット分の荷物を搭載して打ち上げることができる。また打ち上げる前に発射台の正面下側に立ってEnterキーを押すことで戦車や列車のようにロケットに乗り込むことができる。必ず乗り込んでからロケットを打ち上げること。また乗り込む前に通常のPower Armorではなく専用の宇宙服を生産して着替えておくこと。Power Armorで宇宙に上がると一切身動きが取れなくなって容赦なくそのまま死ぬので注意。

宇宙に行く前に最初は以下の荷物をカーゴに搭載して持っていくことを推奨する。

・宇宙ステーション土台。絶対必須、無限に必要なので狂ったように生産して隙間さえあればカーゴに詰めて打ち上げること、100万単位で必要。
・カーゴロケット着陸台。着陸台が無いとランダムな宇宙空間に墜落してしまい、積み荷が何割か失われてしまう。初回の宇宙移動時に必ず持ち込んで建設しておきたい。なお帰還用に地上にも一つ置いておくことを推奨する。
・ソーラーパネルと電線。宇宙空間では常時太陽が出ており、またソーラーパネルの性能が10倍されるため、電力はすべてソーラーパネルで賄える。一応、蒸気発電も水と燃料があれば動くがあまりにも資源が厳しいので考えないほうが良い。
・宇宙研究所と宇宙用の白ベルト・白パイプ・白工作台。宇宙空間では地上用のベルトやパイプや工作台が一切使えないため必須。これらは地上で生産して持ち込むことが可能だ。なおこの先の宇宙専用施設は基本すべて宇宙空間でしか生産できない。

宇宙に上がってくると何故か最初からある程度の設備が用意されているので、持ち込んだ土台で足場を広げて着陸台を置いて電力を確保していこう。この先の宇宙専用研究を進めるには膨大な広さの足場が必要になるので、3〜4往復ぐらいは土台を持ち込んで広げておく必要があるだろう。

足場と電力を確保したら、次は宇宙専用施設を生産するためにやたら巨大な宇宙専用工作台を生産する。材料は当然地上から打ち上げなければならないので注意。


3. Tier 1 Energyビーカー生産開始まで

さて、ここまででいよいよSpace Explorationの独自研究ビーカーを生産する準備が整った。Space Explorationには現在のところ4種類 (正確には5種類目もあるのだが、4種類全てが完全に完成しない限り生産できない超終盤向けのビーカーなので忘れて良い) の独自研究ビーカーが用意されており、いずれも宇宙空間でなければ生産できない。

・Energy
・Bio
・Material
・Astronomy

これらのビーカーにはそれぞれ「カタログ (Catalog)」という事前段階が用意されており、カタログにはTier 1からTier 3まで三段階の生産が用意されている。当然Tier 3からビーカーを生産したほうがTier 1から生産するより効率が良い、という仕組みになっている。

そのカタログを生産するには「知見 (Insight)」と呼ばれる柄付きUSBメモリのようなアイテムが必要になり、この知見を5つ組み合わせることでカタログになる。その知見を生産するのが各種宇宙専用の研究施設というわけだ。

文字で書いてもさっぱりわからないと思うので、以下に図を用意した。

さて前置きが長くなったが、このうち一番基礎となるのはEnergyビーカーだ。Energyビーカーはほとんど何も資源を消費せずに作ることができるので最初にとりかかるのにうってつけだが、それでも以下の資源が必要になるので地上から忘れずに持ち込もう。以下、消費量の多い大事なものから少ないものの順に並べる。

・水 - 最重要。宇宙水 (Cosmic Water) やジェル、スーパーコンピュータの冷却液 (Coolant) のために大量に必要になる。
・ガス - ジェルの生産時に大量に消費する。
・重油 - 冷却液などに使用。
・潤滑油 - 宇宙水 (Cosmic Water) やジェルなどに使用。
・鉄板/銅板/硫黄 - 冷却液に使用。銅板はプラズマの生成にも使用。
・鋼 - 研究時に消費する複合ミラーの生産に使用。
・石 - プラズマの生成に使用。

地上から液体を持ち込むときは当然ドラム缶を使うのだが、使用後のドラム缶は専用のリサイクル施設でスクラップにして、それをさらにリサイクルすることで各種鉱石に戻すことができる。また宇宙専用施設のうち鉱石を精錬できるものが存在するので、最終的にはドラム缶から鉄・銅・石・重油が自給できるようになる。

資材を持ち込んだら以下の装置を組み立てる。

・USBメモリの組み立て装置。USBメモリ自体の基盤は地上で組み立ててから打ち上げてきて、宇宙側で洗浄施設を通して完成させる。特に難しいところはないが、洗浄廃液の処理をしなければならない。後述。
・廃液処理。洗浄時に廃液が出るので、それを処理して再度きれいな水に戻しつつ、バイオマスを回収する。このバイオマスは後々Bio研究で死ぬほど大量に使うので取っておくこと。またBio研究では大量の水と廃液処理が必要になるため、今のうちから面倒臭がらずにきちんとした廃液処理施設を作っておくとあとが楽。
・冷却液の循環。冷却液はヒートシンクで冷却してからハイパークーラーでマイナス100度に落とす。冷えた冷却液はスーパーコンピュータや各種研究施設に供給し、排熱として還ってきた高温冷却液を再度ヒートシンクに循環させる。要するにスーパーコンピュータとか研究施設の近くに作っておくと良い。
・スーパーコンピュータ。基本は冷却液を循環させるだけ。必要なものはロボで供給すると楽。
・最後に研究施設。イオンとプラズマを使うものが多いのでイオンとプラズマ発生装置は別途独立させておくといいかも。
・USBメモリ自体の廃棄処理。別にそのまま埋め立ててもいいのだがUSBメモリ自体が結構高級品なので処理しておくと良い。スーパーコンピュータを使用するのでその隣に建てよう。

ここまでやるとようやくEnergyビーカーの生産が可能になる。大変だ。


4. Tier 1その他のビーカー生産開始まで

さてなんとかEnergyビーカーの生産は始まったと思うが、すぐに不満が出るだろう。死ぬほどビーカーの生産が遅いのである。99%の場合、ビーカーの生産が止まる最大の要因は膨大なデータ (Significant Data) の生産が異常に遅いからである。なにせカタログを32個も消費してやっと1データなのだ。こんなふざけたレートでは到底需要を満たせない。

したがって次に行うのはここの改善だ。まずはEnergyビーカーを消費してスーパーコンピュータMK2 (黄色) を開発しておく。こちらのほうが高性能だ。次にやりたいのはEnergy以外のビーカーの生産だ。というのはEnergyカタログとそれ以外のカタログを同時に使うことで2倍の効率で膨大なデータを得る事が可能になるからである (Energyカタログ16+その他のカタログ16で2データが得られる) 。では次にどれに取り掛かるか、であるが、私の所見では以下の通りだ。

・Bioは既に用意されている廃液処理施設とバイオマスがそのまま利用できるので取り掛かりが比較的に楽。ただしいざ研究を始めると笑えるぐらい膨大な量の水を消費することになる。また最初はバイオマスが本当に足りないので地上から木を持ち込む必要があるだろう。中間生成物が1スタック1アイテムのものが多く物流Botが使いにくいのも逆風。それでも多分一番楽。
・Materialは施設こそ比較的楽で既存のプラズマ生成施設を使い回せるのがプラスだが、研究するたびにマテリアルサンプルを破壊するため一番大量の資源を浪費する。Bioで必要になる水を送ってくるためのドラム缶を解体して資源に変えて、それをMaterialにつぎ込むなどの工夫が必要になるかもしれない。または近場のAsteroid Fieldから資源を掘ってくるとかだろうか?
・Astronomyはデータ収集のために大量の反射望遠鏡が必要になるため土地がとにかく広く必要になる。また収集したデータを何度も繰り返し集積して上位のデータに変換していく処理が入るためこれまた時間と場所を取られるのがきつい。おまけに反射望遠鏡の光学レンズは消耗品で大量の石炭を使ってしまう。多分一番だるい。

無事新種のビーカーが出るようになれば、膨大なデータの生成もずいぶんと楽になり研究も前よりは捗るだろう。


5. Tier 2ビーカー生産開始まで

さてここまでTier 1が終わってしまえば、この先のTier 2以降は基本これまでと同じようなことの繰り返しである。ただし内容が死ぬほどしんどいので頑張ってくれという感じであろうか。このあたりから地上から打ち上げる資材を自動化しないとやってられなくなるかもしれないのでカーゴロケットの打ち上げを自動化していこう。


6. Tier 2 AstronomyビーカーとSpaceship建造まで

Tier 2のAstronomyビーカーの生産が可能になるとようやくSpaceshipが建造できるようになる。ここからが本当のお楽しみなのだが、既にここまでで私は十分すぎるほどお腹いっぱいなのでまだほとんど何も試せていない。


私がプレイして判明している範囲の内容は以上である。少しでも役に立てば嬉しい。FactorioMMOが一段落したらまたSpace Exploration MODをプレイしに戻ってくる予定だ。