Rimworld - Version 1.1 @ 2020-02-17

長らくUpdateが止まっていて、もはや次のUpdateは無いだろうと思われていた名作、近親相姦人間奴隷牧場臓器売買シミュレーター・・・ではなくて健全なコロニー経営シミュレーターのRimworldにVersion 1.1が突如発表された。

まだunstableブランチ上だが既に遊べる状態だ。実際に遊んでみたわけではないのでパッチノートを見ただけだが、パフォーマンスとMOD関連の機能強化が多く、既に開発が一段落していてコンテンツの追加はMODが中心だった本作にとっては最高の追加機能と言えるだろう。

MOD関連の機能追加としては、以下の基本的だが今までRimworldに欠けていた機能がすべて追加された。

・マルチバージョンMODの対応。これまでは1.0専用MOD、B18専用MOD、A17専用MOD、というふうに別々のバージョンを使う必要があったのだが、1つのMODがすべてのバージョンでロードできるようになった。
・MOD同士の依存関係の表現が可能に。
・MOD同士のロード順序の定義が可能に。
・他のMODをMOD内からグローバルID経由で参照可能に。これによってアドオンMODの実装が極めて簡単になる。

コンテンツ面についてもこれまでMODで追加されていた便利な機能やUIなどが本体側に統合されたようで期待が持てる。ゲームバランス的にはいくつか残っていたExploit的な挙動の穴が塞がれているようで、そういう技を駆使していた人は少し困ったことになるかも知れない。まぁ正々堂々プレイしろということか。

逆に気になっているのが、1.0のMODが自動的に1.1に対応するわけではないという点だ。これはB18から1.0への移行に比べると遥かに簡単らしいのだが、それでもちょっとした修正が必要になるらしくMOD製作者への負担がかかる。これは1.7.10時代のMinecraftでも発生していた事態であるが、長い間環境が変化しないでいるとMOD製作者も作業を止めてしまって維持管理が放棄されてしまうケースが多数見受けられる。そういった放棄されてしまった名作MODが1.1では使えなくなってしまう恐れもある。Minecraft界隈がこのMOD放棄問題を乗り越えて1.14時代〜1.15時代に対応するようになるまでにはしばらくの時間といくつかの名作MODの放棄を経てからであったが、はたしてRimworldのMOD界隈でも同じことが起きるのであろうか?