Dota2 @ 2021-01-11


以下蛇足

仕事で疲れ果て、何をする気力も起きないようなときにでも遊べるゲーム、そのようなものはあるのだろうか。読者諸君にはそのような、疲れたときにでも簡単に手を出せるゲームがあるだろうか。

翌朝早起きで、あまり長い間遊んでいられないときにでも、簡単に手を出して、ちょっと遊んで、満足して床につくことができる、そんなゲームがあるだろうか。

何回プレイしてもなかなか飽きず、日常的に翌日もプレイすることが出来る、息の長いゲームはあるだろうか。

これは私の中で最近のホット・トピックになりつつある。

昔はそのような存在を必要としなかった。「仕事で疲れ果て、何をする気力も起きない」などという概念が存在しなかったからだ。当時の私は・・・人生の過程において誰でもそうであるが・・・若かったのである。しかし残念ながら今はそうではない。年齢とともに嗜好が変わり、その時時で必要とする存在が変化していくように、日常的に遊ぶゲームの条件というものも年齢で変わっていってしまうものだ、そう思うようになった。

例えば私はFactorioが今でも大好きなのだが、これを日常の仕事と並行してプレイするのは相当厳しい。まさに人生の一部としてプレイしなければならないような存在である。例えるならMMORPGのようなものだ。そのため今でも遅々としてプレイが進んでいないのである。本作をメインで遊ぶゲームとして据えるのであれば、なにか息抜きのゲームとでも言えるゲームが別に必要である、と言う結論に私は至った。

そこで今回私が白羽の矢を立てたのが本記事の主題であるDota2だ。

このようなテーマでゲームを探したときに、まず真っ先に私の頭に思い浮かんだゲームが2つある。1つ目はLoLのARAMモードだ。私はARAMが昔から大好きでLoLをプレイするならARAMに限るとずっと思っているのだが、しかしながらARAMには使いたいキャラを自分が選ぶことが出来ないという致命的にもほどがある欠陥があり、そのせいで何回プレイしても使いたくもないチャンプを選ばされてしまってはストレスが溜まるし、何より満足して床につくことができない。

もう1つ頭に浮かんだのがMinion Mastersという名前の、最近ニート筋界隈で大変に流行っているCrash Royale的なカードゲームである。毎日彼らが暇つぶしにプレイしているのを観戦させてもらっているし、私自身も少しだけプレイしたことがあるのだが、なるほど暇つぶしにはこれ以上無いほど最適なゲームだ。1ゲームが短いし、後腐れもない。しかしこのゲームは1v1の対戦なのである。良くも悪くも味方の要素がなく、眺めているだけで味方が悠々とキャリーしてくれる、みたいな体験は得られない。そりゃ、私は別に自分ひとりの実力で頑張って勝ってのし上がりたいみたいな願望はまったくない。別に負けても構わないのだが、楽してスカッとしたいわけだ。その点本作の1v1はあまりにも知的に感じる。

しかしこれらのゲームは難点こそあれど、私の求めているゴールに極めて近いものなのだ。特にARAMに関してはほとんどゴールそのものと言ってもいい。あとは、ARAMの最大の欠点である自分の好きなチャンプを使えない問題を解決し、可能であればURFのようにド派手でメチャクチャなバランスで戦うことができれば、スカッと爽やか快適に頭空っぽにして何回でも楽しめるゲームが完成するのではないだろうか?となれば・・・答えは簡単だ。Dota2、それも、Turboモードである。1ゲーム20分であらゆるハイパーキャリーが仕上がり、Dotaらしい大暴れ大立ち回りを演じるこのモードこそ、私の「間食ゲーム」とでも言うべきゲームにまさにふさわしい。


このようなことをニート勢のDiscordで力説していたのだが、するとそのうち1人が次のようなことを述べた。「そこまで推すなら俺がDotaをプレイしたくなるようなプレイを配信して見せてみろよ」と。

これはなかなかの難題だ。というのも私はDota2が好きなのだが、Dota2のプレイは幼稚園児より下手くそである。とてもじゃないがハイパーキャリーを握って1人で無双して勝利できる腕前は持ち合わせていない。まずレーンで立ち回れないし、LoLなどとは比較にならない想像を絶する立ち位置から瞬時に繰り出されるGankを回避するなど言うに及ばない。更に言うなら野良でプレイする以上、味方の質に関係なく自己完結的に立ち回れなければならない。すなわち、自ら1人でGankでき、自ら1人でCarryでき、かつFarmもでき、襲われてもなんとか立ち回れる、そんな万能Hero、それこそが私でもDota2の醍醐味を皆に伝えるにふさわしいHeroだ。しかしそんな都合のいいHeroなど存在するのだろうか?

当然、存在する。ここはLoLのようなお行儀のいい世界ではない。無秩序極まりないあらゆる混沌とバランス崩壊が許されるDotaの世界である。この程度の条件を満たすHero、1人どころか複数人存在するのである。

その中でも代表的なのがSvenであろう。

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このSvenというHero、20年前のDotA Allstarsの時代からその原型をとどめたまま、ほとんど一切何の変更もなく現代まで生き残り続けているMOBA界隈のシーラカンスのようなキャラクターである。すなわち、敵一体を確実にスタンさせるハンマー、複数の敵を同時に殴れるCleave、唯一原初の姿から変更されたスキルであるWarcry、そしてSvenを象徴するUltであるGod's Strength、効果は至極単純明快、攻撃力がキチガイみたいに上昇する、以上。すなわち、Cleaveを活用しながら延々とジャングルファームしつつ、いざ戦闘となればブリンクダガーで飛び込んでハンマーを投げ込みGod's Strenghでぶん殴る、たったのこれだけでいい。たったのこれだけの動きを20年間変わらず繰り返し続けてきたMOBA界隈の人間国宝である。

では、早速彼の力を借りて、Dotaのイカれた世界を友人たちに披露して差し上げようではないか。ッシャオラカカッテコイヤァァァァ

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・・・

ま、まぁSlerk強すぎるから、多少はね?そもそも相手が消えるHeroばかりだというのに誰もDustを握っていない地点で我々チームが如何にクズ無能の集まりであるかすぐに分かるかと思われる。とっとと次だ次!


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ハッ!見たか雑魚どもがオラ!Sven先輩最強に決まってんだよなぁ!?
(ぶっちゃけ自分は後ろから殴ってるだけ)

まぁ、今回は味方のAxeのイニシエートがうまかったおかげで私は何もしないで殴るだけという非常に理想的な動きができたのであるが、そうでない試合展開になると私のような下手くそのSvenではなかなかつらい。特に序盤、オフレーンに押しやられてしまったりするとSvenでは何も出来ない。結構な頻度で外人どもは我先にとセーフレーンを奪い取っていくのである程度オフレーン耐性のあるHeroを選択しなければ安定した戦果は出そうにない。となるとBrislebackのほうが良いだろうか?他にもLeshracのようなInt型キャリーでもいけるかもしれない。なぁに、100人以上もイカれた性能のHeroが勢揃いしているのだから、飽きることもないし、どれか1人ぐらいは私にピッタリのTurbo向けキャリーHeroが見当たるだろう。