Dota2 @ 2021-01-12

プレイ2日目にして早くもDota2を選んだことを後悔する出来事が起きた。

全然。全く。マッチングしないのである。

何分プレイ人口もLoLなどに比べれば少ないため致し方ないことなのであるが、とはいえ1回プレイするために10分とか平然と待たされるようでは興が醒めるというものだ。いや、正確にはプレイヤーの総人口そのものは言うほど滅茶苦茶少なくはないのだが、それらプレイヤー人口が異常にロシアと中国に偏っており日本国内には全然プレイヤーが居ないためロクにマッチングしないというわけだ。どちらも日本の隣国のはずなのだが、中国は御存知の通りインターネット鎖国状態であるため外からアクセスする事はできず、ロシアに至ってはサーバーが何故かスウェーデンだかフィンランドだかに置いてあるため全く話にならない。

それでも2年だか3年ぐらい前にDota2をプレイしようとしていた頃よりは状況が遥かに改善しているのは間違いない。最大の要因はSEAサーバーの追加である。いつ増えたのか知らないがシンガポールに東南アジア用のサーバーが置かれており、ここが我々日本人にとって最後の砦となっている。いつ頃の情報なのか知らないが、こちらの統計サイトによると東南アジア諸国だけで100万人規模のプレイヤー人口が存在するため、ある程度のマッチングが期待できるというわけである。

アメリカが単体で90万、日本が19万とのことで、プレイヤーが居ないためわざわざ西海岸サーバーに出向いていた数年前と比べれば雲泥の差で快適だ。それでも全然マッチングしないのだから、まぁDotaと言うゲームが如何に中国人とロシア人によってのみ支えられているかと言うのがわかる。ロシア人の話をするとCS:GOもロシア人ばっかりプレイしているし、Valveは最早ロシア企業と呼んでも差し支えないのかもしれない。


残念ながら劣悪と言えるDota2のマッチング事情なのだが、これは設定次第である程度改善させることが出来る。

マッチメイキングに影響を及ぼす設定は

・ゲームモード
・接続先の地域設定
・言語設定

この3つである。ゲームモードについては自分が遊びたいモードがTurbo故に他に選択肢はなく、接続先の地域設定についても実質日本とSEAの2択で、せいぜいオーストラリアとアメリカ西海岸が他の選択肢にぎりぎり上がるか上がらないかと言う程度であるのに対し、言語設定にはかなりの自由度が存在する。まずここで極めて大事なのが、本作の言語設定は「ゲーム本体の言語設定」に加えて「1つだけ」自由に言語を選択できる形式を採用している点だ。すなわちゲーム本体の言語設定を間違って日本語などに設定した日には、あと1つしか別の言語を選択できないのである。そして本作に日本語でプレイする日本人のプレイヤーなんぞ存在しない。従って自動的にDota2は英語版でプレイ、可能であれば中国語版かロシア語版でプレイするのが最適解であると言えるのである。

では第1言語は英語にしておくとして、第2言語を何に設定するか、それが大きな問題だ。私は中国語に設定しているが(ロシア語よりは中国語のほうが読めるし、東南アジア諸国で考えればロシア語圏より中国語圏の方が多いはずだ)、ひょっとしたらロシア語に設定したほうがプレイヤーが多いのかも知れない。なにせロシアこそが本作Dota2のメイン市場であるし、ロシアと言っても国土は無限に広い、ヨーロッパに近い西の方はともかく、東の方のロシア人は我々と同様にロシアサーバーでまともに遊べないはずだ。となると東の方のロシア人が誰も居ない日本サーバーあたりで勝手にロシア語で徒党を組んでプレイしている可能性だって大いに有り得る。後ほど第2言語をロシア語に設定してどれぐらいマッチングするか試してみようかと思う。なぁに、ロシア語なんて理解できなくても何一つ問題はない。どうせ開始と同時に敵も味方も全員即Muteするだけだ。


マッチングの問題はこのぐらいにして、昨日からの宿題を片付けたい。すなわち、どのHeroを使えば私のような弱小プレイヤーでも本作の魅力をお伝えできるようなプレイがお見せ出来るだろうか、と言う問題である。昨日ご紹介したSvenは十分にFarmできれば存分にCarryできるHeroであるが、逆に言えばFarmがなければ相当に厳しい戦いを強いられるHeroだ。より良い解はないか探ってみるとしよう。


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まず最初の候補が昨日もチラッと名前を上げたBrislebackだ。こいつの最大の特徴はオフレーン適正であり、その異常なまでの硬さにある。見た目やわざと殴られるプレイスタイルからLoLだとラムスがよく引き合いに出されやすいが、プレイ感覚的には全くの別キャラである。序盤から強みを発揮できるし、背中から殴られているだけで周りの敵がバタバタ勝手に死んでいくためプレイ難度も低い。ただしCarryとして活躍するにはそれなりの金額を集めなければならないし、何よりこいつが全盛期だった頃に比べて今では随分とNerfされており、殴られたときに飛び出す反撃の数も大人しくなっているように思える。

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あまり良い戦果は残せず。一応全く死なない安定感はあったのだが、最後は育ちの差が出てJuggernautのOmnislashで千枚おろしにされてしまった。約3.5秒間、無敵でズバズバ斬りかかられたらそりゃ死ぬ。あの野郎が無敵でなければ彼方が先に私の棘で蜂の巣になって死んでいるはずだが。


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続いての候補が昔から大好きなTormented SoulことLeshrac。プロシーンを見ていても、Core運用、Offlaner運用、果ては4th Support運用まで多岐にわたる活躍を見せてくれるHeroだ。使い方がわからないとやや癖があるHeroであるが、大事なことは3つしか無い。落ち着いてQを当てる、Eを使わない、Rをこまめに切り替える、以上である。序盤はQを当ててWを浴びせてやれば大体の敵を返り討ちにできる。装備はEulだけ何が何でも意地でも買おう。相手を打ち上げてQからのコンボで殺すのは当然として、相手にGankされたら自分を打ち上げてRで相手を燃やしつつ味方が来るのを祈る使い方も可能だ。戦闘力を発揮するために必要な投資が安く、かつ追加の投資を行えば十分に軽Carryとしての素質を発揮できる。

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序盤は悪くなかったのだが、後半はBKBを焚いて爆速で突っ走ってくるWindrunnerのいい玩具にされてしまい不甲斐ない結果に。まぁ、これはLeshが悪いというより私のプレイがクソ以下だったのが主な原因だ。BKB対策ぐらい考えておくべきであった。それに私が殴られて死んでいる端から味方がWindrunnerをボコにしてくれたので結果オーライだったと言えるだろう。


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最後の候補がこちらのSlardar。やることなすこと全てが地味でキャリー適性を疑われるのも已む無しな彼であるが、実は今まで紹介してきた中でも一番キャリー向けなHeroかもしれない。序盤はBashが4回目の攻撃で確実に発動するのを活かして対面をイジメ倒しつつレーンを立ち回り、2200円貯めてブリンクダガーを買うことが出来たら今度は此方から積極的に殺しに回ることができる。彼の攻撃力の大半はRのアーマー破壊とBashの追加ダメージから得られるため、無理に攻撃力増強アイテムを買わなくても攻撃速度さえ上げれば十分な戦闘力が得られるというのが嬉しいポイントだ。Farm速度が遅めなのが本格派Carryと比べて劣る点であるが、代わりに大量のユーティリティを持っており、最悪序盤ボコボコにされて腐らされてもRでのサポートとブリンクダガーからのWで敵を捉えることで味方に貢献ができる。特にRが本当に嬉しい、私がプレイするようなレベルのTurboモードでは誰も透明看破をしない関係上透明になれるHeroが幅を利かせており、透明化を長時間見破れるRは強烈なカウンターとして作用する。

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というわけで、とうとう満足の行く戦いができた。敵も味方も離脱者が出てろくでもない試合だったし、敵に消える勢が2人も居て其奴らをRでカモれたのも幸運であったが、それでもこれまで使ってきたキャラの中では一番良い印象が得られた。

しかし、問題がある・・・Slardarのプレイングはあまりにも地味すぎて本作の破茶滅茶具合を皆に伝えられない・・・