Microsoft Flight Simulator 2020 @ 2020-08-19

私はココをクルマブログにするつもりはないと以前語ったはずだ。だが飛行機ブログにしないとは一言も言っていない。そういうわけでしばらくの間は飛行機の話ばかりが続くであろうし、飛行機に興味がない人には何の価値ももたらさないであろうが、なぁに、ゲームだから問題ないだろう、多分。

さて今日一日仕事をサボり放題サボりまくって飛び回ってきたので、簡単にプレイレポをお届けしたい。本作がどれだけ魅力的か少しでも伝われば嬉しい。


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さて、まずはゲーム内に用意されているフライトスクールのすべての工程を修了してきた。使用するのはセスナ152という昔ながらの軽飛行機で、見ての通り計器はすべてアナログ、GPSだのなんだのといったハイテクな航行設備は何も使えない。かろうじて使い方がさっぱりわからないナビゲーションシステムらしきものが付いてくるのだが、こんなものでは行ったこともないアメリカの広大過ぎる大地を飛び回るにはあまりにも不安である。おまけにフライトスクールで習った航法はとんでもなく原始的な代物であった。要するに、方角XXXにM分S秒飛行して、その後向きをYYYに転針してさらにm分s秒飛行しろ・・・という方法である。当然こんな方法で正確に目的地に到着するなど困難極まるのだが、3回ほどやり直して無事に教官に許してもらえることができた。

さて無事に教官からお墨付きをもらえたので自由に飛び回ることにする。最初はどこにしようか。とりあえずまず日本がいいだろう。いくらなんでも日本なら迷うことはない。

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こんなもんでいいか、セントレアから伊丹。距離的にも悪くない。迷うこともまず無い、単に真っ直ぐに西に飛ぶだけだ。運が良ければ京都観光もできるだろう。使用する飛行機は訓練に使ったセスナ152のアップグレード版、セスナ172スカイホークだ。

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えっちょっ何これ何これバチクソかっこいいんだけど使い方さっぱりわからんどうすりゃいいんだまぁ普通に浮いて西に行けばいいだけだしなんとかなるだろレッツゴー

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まるでペーパードライバー時代に戻った気分だが、なんとか浮いた。浮きさえすればなんとかなる、むしろこうなってしまえば自動車より簡単だ。信号だの道路標識だの意味不明な三叉路だの理解不能な都市高速のジャンクションだの渋滞だの煽り運転だのキチガイプリウスだのに悩まされることもない。なんて自由なんだ!おっと琵琶湖が見えてきたな。本当にJALに乗って窓から外を眺めているかのようだ。確かに琵琶湖の辺りはこんな感じだった記憶がある。

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ひたすら真っすぐ飛んでいると淀川が見えてきた。やることがないのでボタンをポチポチ押しまくっていたら偶然にも地図を表示する方法を発見した、文明の利器だ。それによるとこの近所に3機ほど、おそらく方角的に関空に向かっていると思われる連中がいるのだが、あたりを見回しても見当たらない。もっと上を飛んでいるのだろうか?どうやらMSFSは常時インターネットに接続されている状態でプレイする関係で、自動的にマルチプレイになり他のプレイヤーの航空機が現れることがあるらしい。日本だから大して数も居ないのだろうが、多分フライトシムが盛んなアメリカの著名な空港なんかだともっと人がいるに違いない。もっと慣れたらぜひ見に行ってやろうじゃないか。

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無事伊丹に到着。しかし空港まで5海里しか離れていないのに6000フィートも上空にいる。どう考えてもアプローチを間違えた。適当にその場でぐるぐる回って高度を落としてからそのまま着陸。少々メチャクチャな着陸でも簡単に降りられるのがセスナの良いところだ。こんなに簡単なら現実世界でも欲しくなってしまうな・・・いやいや。

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すげぇ!ちゃんとグラウンドサービスのにーちゃんが誘導してくれる!燃料補給までしてもらえる!感動だ。それに背景の山並みとか建物の感じ、どう見ても日本の空港そのものだ。しかし奥に見える黒いバンとグラウンドサービスの黒人が醸し出すアメリカ風味が全てをぶち壊しにしている。


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初飛行が大成功に終わり気分を良くしたので、今度は富士山を見に行ってみることにした。多分これは岐阜県ぐらいだ。中央アルプスの山並みが本当に美しい。

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もう感動、感動だ。素晴らしい。4Kのディスプレイが欲しくなる。NHKのドキュメンタリーか何かを見てるような気分に浸れること間違いないだろう。

ところで本作には季節の概念はあるのだろうか?冬になったら雪景色になるのだろうか?手前のスキー場らしき場所は真夏にも関わらず雪が積もっていて少し違和感を感じるが、このあたり季節が変わるとどうなるのかちょっと楽しみだ。

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飛行中、あまりにも暇なのでこの超かっこいいカーナビ・・・ガーミンG1000グラスコックピットシステムとか言うらしい・・・をガチャガチャいじくり倒していたところ、どうやらこいつには簡単な自動操縦システムが付いているらしいことが判明した。針路と高度を維持してくれるのだ。これで四六時中コントローラーの左スティックと格闘しなくてすむし、何よりスクショを取るのに集中できる。文明の利器とは本当に素晴らしいものだ。うちのクルマにもさっさと完全な自動操縦システムが付いてほしい。

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さて東京上空に到着。多摩川だ!はるか遠くに新宿と、あと国会議事堂か?どうやら高層ビルはLODに関わらず遠くからも見えるらしいな。

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グラフィック設定はHighなのだが、遠くのLODは正直それほどでも・・・という気分にさせられるが、すぐ近くまで寄るとこれだ。もう本物の東京の街並みとしか言いようがない。しかもスクショでは伝わらないが、道路の上を本当にクルマが走っているのだ。

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羽田の4番滑走路!遠くにスカイツリー!テンションが上がる一方だ。羽田空港は世界に30個ほどある「手間暇かけて職人がモデリングした空港」の一つであり、その完成度は折り紙付きである。

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そう、当然、あの悪名高い、毎回毎回羽田に飛行機で着陸するたびに空中にいる時間より地上を走ってる時間のほうが長いんじゃねえのかと思うぐらい延々と走らされる、複雑怪奇極まりないタクシー路も完璧に再現されている。なんだよ「B、L、L10、滑走路16Rを横断してA11、K 、J1、J、R、最後にV1ゲート」って!何の暗号だ!こんなの一発で聞き取れるわけがない。現実世界のパイロットの皆様も羽田に降りるたびにこんな暗号を聞き取る羽目になっているのかと思うと頭が下がる。絶対タクシー路で迷うやつがでてくると思うのだが。

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しかもタクシー路を空飛ぶクルマが行き交っている。何だこれは。私が知っている羽田空港と違う。

う、嘘じゃない!私は本当に見たんだ!信じてくれ!決して地上で10分以上道に迷ってウロウロして頭がおかしくなったせいなんかじゃないんだ!

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ひたすら迷い続けることさらに5分、なんとAIにタクシーを任せるオプションを発見。最初に言え、こんな大事なことは!AIの完璧なドライブで無事に格納庫にまで到着することができた。疲れた。もう二度と羽田になんか降りたくない。