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西宮ストークス観戦記#43 vs熊本2

今日は久しぶりの現地観戦でした。やっぱりいいものですね。演出もだんだん洗練されてきたし、ネイビーブルーのユニフォームがカッコよかった。

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いつの間にか1階の自由席エリアにスタバみたいなハイテーブルができてて、前半はそこから観戦。これがちょうどいい高さで仕事がはかどりそう。今度はMacBook Air持って行ってそこで書こうかな。でも、試合はよく見えないからタブレットでバスケットLIVEを流しとこうか。なんか違う気がする。

さて、GAME1は西宮が勝利したものの、熊本の石川海斗選手のプレーは本調子ではないような、言ってしまえばぎこちない印象を受けた。彼のプレー次第でガラッと変わる熊本ヴォルターズ。14得点12アシストでも勝てなかった試合から、何をどう変えてくるでしょうか。

◉石川中心に前半は動く

前半はざっと。手を抜きたいわけではなく、前半と後半の違いに注目したいので。それくらいの差がありました。話の中心はやっぱり石川選手。ストークスの観戦記じゃなかったのかよ。いや、それくらい支配力のあるプレーヤーだと思う。

1Qは寝たふりとは言わないまでも、様子見をしているような雰囲気。両サイドにボールを散らして、あとは基本的にはおまかせ。GAME1では見られなかった石川選手以外からの展開を促すような格好。ほら、みんな頑張って!(とか言ってそう)

Qが進むに連れて、徐々に自分でもボールを動かし始め、PNRからギャビン・ウェアのダイブに合わせてアシスト連発。それでもなんだか攻める姿勢をわざと隠してるように見えるのは、石川海斗被害者の会の会員だからでしょうか。熊本はGAME1よりもワイドなオフェンス。ウィークサイドへの展開を意識して、西宮ディフェンスを遅らせています。そうさせるのも石川選手を意識せざるを得ないため。熊本が5点リード。

2Q前半はお休み。昨日は40分間フル出場だもんね。その間は2-3ゾーンでなんとか凌ごうとします。西宮のスリーが入るか入らないかで点差は広がったり縮まったり。つまり、熊本主導ではないってこと。石川不在の時間帯はブレイクリーがハンドラー役を務めるなどするもののやっぱり重そう。

そう感じるのも、残り5分で戻ってきた後の攻撃が見違えるようだったから。西宮はわりと変則的な守り方で、ミスマッチを厭わずどんどんマークマンを変えてくるのを見越して、自分たちにとって一番有利なマッチアップを探し、そこで勝負させる。シュートが入らないことに加えて、慌ててターンオーバーを連発した西宮を尻目に、熊本がリードを12点に広げて前半終了。

なお、石川選手はここまでで3得点。シュートアテンプトも1本のみ。ディフェンスでは道原選手にボールを持つことすら許さないハードマーク。確かにこのディフェンスやってたら、オフェンスではちょっと休まないと保たないのかもしれない。結構歩いてることも多いしね。このへんの激しさは現地で観ないとわからないものではあります。

◉カイトはいつ爆発するのか?

眠れるカイトはいつ爆発するのか? そうやって注目していたら、あれれ、西宮が追い付いてきた。理由は簡単で熊本のシュートが決まらないから。石川選手はなんだかトーンダウンしてしまって、ボール持ってもすぐにウィングに捌いて逆サイドへ流れていく。これだと全然怖くない。石川選手の脅威はボールを持ってこそだし、ゴールから遠ざかる方向のパスしか出ないのなら、西宮のディフェンス力が上回る。自分でクリエイトできる選手が少ないのも熊本の辛いところ。ていうか、どしたの?

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こんな感じ。この後、パスが回るもののすぐに放す。どこか痛いのかな。西宮のディフェンスがいいせいもあって、熊本の得点が止まります。ペリメーターでは、ミスマッチよりもオープンを作らないことを基本線とする西宮のディフェンスは、ボールを回されてもカバーが速い。ディフェンスを前にした状態でのシュートを強いられる熊本。6点差になり、タイムアウトをコールします。

タイムアウト空けからは、前半のような石川選手起点のPNRも増えます。指示が出たかな。ところが、待ってましたばかりにこれを完封する西宮。

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観返してみたら、ぜんぶ谷さんだった。ブラッドが下がってスクリーナーがゴール下にロールするのを防ぎつつ、谷さんがドライブコースに入って松崎選手と挟み撃ちする感じ。奥の選手がやや高めにポジショニングして、パスを捌かれたらケアできる位置にいるのもポイント。もしそうなった時は谷さんがコーナーへ向かうのだと思う。お疲れ様です。

こんな感じでディフェンスを整備した西宮が一気に3点差まで縮めて3Qは終了。守れるから速攻も出せる好循環。熊本は石川選手のペースダウンと共に失速してしまった。

◉悩みの深そうな熊本

4Q、流的には西宮ながら、熊本も高さのアドバンテージを活かして、オフェンスリバウンドからのファウルドローンなどで粘ります。ただ、シュートは入っていない。ボール回しからスリーを沈めて、真綿で締めるようにジリジリと追い上げていく西宮。それでもオフィシャルタイムアウト時点でもまだリードはわずかに熊本。

しかし、岸田選手の思い切りのいいスリーで追い付くと、残り4分を切ってバーンズ先生の「そこで打つのか」スリーでついに西宮がリード。いやこれ、入ったからいいけど、現地で観ててもちょっとヒヤッとしたよね。でもでもでもでもそんなの関係ねえ(古い)。

そこからの突き放しが見事。タフなショットもあったけど、熊本の粘りを許さず一気に差を広げて2連勝を飾りました。4Qのスリーの確率は凄まじい。クロージングを任された岸田選手がきっちり仕事をして、要所のスリーを自ら決めてMVPを獲得したのが嬉しかった。

熊本を2試合観て感じたのは、石川選手に点を取らせるのか、アシストで周りを活かしてほしいのか迷っていそうということ。石川が動けば点は取れるけれど、止まったら得点も止まるんじゃ勝てない。明らかにシュートに行く機会が少なかったGAME2は、終わってみればアシストはGAME1よりも少ないわけで。そもそも7人ローテだし、悩みの深そうな熊本ヴォルターズ。遠く尼崎からエールを贈ります。


※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。






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