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西宮ストークス観戦記#27 @茨城2

序盤の劣勢を跳ね返せずに敗れた茨城とのGAME2。後半は良かったけれど、やっぱり負ける時には理由がある。

◉必死だった茨城

1Qの茨城は3Pが6/7と大当たり。とにかくシュートがひたすら決まりまくりました。これはちょっと皮肉ではあるけれど、カナーメドリー選手が欠場したことと関係があると思う。正直、シュートを打ちたい選手が多すぎて、オフェンスが停滞しがちな時間帯があったGAME1から、カナーメドリーが外れたことにより、誰がシュートを打つのか、点を取るべきなのかが明確になった。サイズ的には落ちたことになるわけだけど、小林・眞庭・平尾・福澤という、Bリーグでも屈指の日本人選手たちが高い集中力でシュートを決めた背景にはこうした「背水の陣」とも言うべき、茨城のチーム事情もあったでしょう。

茨城の3Pのアテンプトを見ると、1Qだけ突出していて、試合の入り方を間違えたとも言えるけれど、「入るから打った」って感じの流れに任せたシュートもあったし、その点は茨城の積極性というか、「俺がやらなきゃ」という必死さがそうさせたのでは。

その点、後半は特に西宮がスリーライン付近でフリーにさせないように守っていて、アテンプト自体も減っていたから、アジャストという意味ではある程度の評価はできると思う。1Qはスクリーンに対して、ボールマンのディフェンダーの動きが遅くて、ハンドラーをフリーにすることが多く、それが気持ちよくシュートを打たせる原因になっていた。西宮がマークマンをスイッチして守るので、その中でのミスマッチを上手く使われたのもある。

後半はディフェンスのインテンシティをギアチェンジできたし、リバウンドへの参加も増え、何より攻撃への意識が高まり、攻守の切り替えが早くなった。自分たちで流れを掴みに行く姿勢が、8点差まで詰められた要因。ここはポジティブに捉えていいと思うんだ。

◉コミュニケーションの綻び

ただ、肝心なところで、特にディフェンス面でのコミュニケーションミスが散見されたのは、「負けに不思議な負けなし」を象徴してもいる。劉選手が入ると、どうしてもPNRへの対処がまだぎこちなくなる。バーンズ先生の復帰が見えない中、ここは精度を高めていくしかないところ。

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これは3Qの終盤で、12点差というワンチャンありそうな場面。土屋選手のポジションが悪い。というかヘルプが遅い。言っておくけど、個人を批判するつもりはないです。チームの問題。ここを抑えられれば…という時に出るんだよね。

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これは劉選手のピックへの対処がまずい。スリーを打たれないように道原選手はスクリーナーの前を通る(ファイトオーバー)のは改善点なのだが、そうすると相手はドライブに切り替えてくるのはわかるわけで、もうちょい中に絞りたい。

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これも同じ。ごめんね、劉たん。ハンドラーのスピードは確かに速いけれど、だからこそ中を空けるのは怖い。逆サイドのヘルプも含めて考えないといけないところ。これもやっぱり12点差の場面だった。

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あとこれは10点差くらいの場面だったけど、このアウトナンバーの速攻で止まる?? 確かにジョーンズはいるけど、跳ばせて劉たんにロブパスか、落ちてもリバウンド取れるはず。ちなみにこのオフェンスでは、劉たんがポストプレーを決めたのですが、それとどちらが確率が高かったのか。イケイケで行ってほしいところではあった。

細かいところを挙げればキリがないし、ミスはつきものと言えども、なんとなくもったいない気がした試合。ただし、それも含めて、この2試合で「流れは自分たちで掴みに行くのだ」というイメージを共有できたような印象はバスケットライブの向こう側にほの見えた。


※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。




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