見出し画像

10.11 vsFE名古屋|追い上げるとも上回らず

西地区のライバル、というかこのチームに勝たないと優勝は果たせないFE名古屋先輩とのGAME2。ホーム開幕節で連敗は避けたい西宮と、フィッツジェラルド復帰の機会を逃さず連勝したい名古屋。

前半
迫力不足だったGAME1から一転して、攻守に気合のみなぎる西宮。課題のスクリーンからの展開も、AJだけでなく、ポジション関係なく日本人選手が頑張ってスクリーナー役を務めることで多彩に。ボールと人の動き、ドライブを仕掛ける意識やタイミングも改善されていました。松崎選手が特によかったですね(フリースロー2本外し以外)。気持ちだけではなんともならないけど、やっぱり気持ちは大事だよねという感じの立ち上がり。

画像1

ただ、そんな印象ほど点差は離れないのは相手が名古屋だからで、簡単には得点させてくれません。でも、決められそうなゴール下やフリースローのミスもあったからバスケットボールの神様が見ていたらイラっとしそう。せっかくの好スタートがしぼんでしまった。

対する名古屋は出場停止の明けたフィッツジェラルドではなく、ブラッドを先発で起用。コンディションを優先したのか、前の試合の内容を見ての判断なのか。たぶん両方。スクリーナーとしての役割を重視するならブラッドの方が上だし、西宮のインサイドが弱いといってもAJをカバーするには物足りないフィッツジェラルド。まあしかし贅沢な話だ。

そんなわけで均衡した展開の好試合が続いていきますが、2Q後半に名古屋のスリーが連続して決まり少し点差が開きます。西宮の守備をあざ笑うかのようなパス回しやアーリーオフェンスからのもので、決めた方が偉い。スリーで付いた点差なら仕方ないかと思えた前半でした。ビハインドは7点。

画像2

後半
谷選手の連続得点など7-0のランで一気に追いつくも、すぐに鹿野選手のスリーで突き離されます。その後はリードを広げられる展開が続きます。前の試合に引き続き勝負所でめっぽう強い名古屋。AJのファウルトラブルもあって点差は13点に。そろそろ投了かなと思ったけれど、ここから道原選手の8連続得点で試合を終わらせません。ほとんどフリースローだけど、追い上げるチームにとっては大事なこと。

AJのファウルトラブル後は、劉選手を入れて2-3ゾーンを敷くなどなんとか勝利の細い糸を手繰り寄せようとしていた西宮でしたが、名古屋10点リードからの3連続スリー被弾で万事休す。それ以前にオフェンスが手詰まりでまったくシュートが決まらなかったのですが、戦う姿勢は失っていなかった。ギリギリのところで踏ん張っていたものの、戦力に明らかな差がある中ではいつまでももたないのは自明。緊張の糸が切れたあとは得てしてそうなるものですが、その後は見る見るうちに点差が広がっていきました。最後はガベージタイム。

【試合のターニングポイント】
→4Q 6:43|アレクサンダー・ジョーンズ選手のパスミス

13点差で迎えた場面。杉本選手のパスをスティールして、速攻に転じようとしたところを横江選手に狙われ、最後は杉本選手の見事なプルアップスリーで16点差に。これで勝負が決まった感がありました。みんな戻りも遅かったし、集中力の糸が途切れた音がしました。

振り返るとこの一つ前のポゼッションで西宮はターンオーバーを犯しており、それはジョーンズ選手のトラベリングでした。さらに遡ると、名古屋は西宮のゾーンをかいくぐって松山選手がコーナースリーをヒットしていました。ズドンと重いボディブローを喰らったところに連続ターンオーバーで、さらにスリーをもう一発。そこから立ち上がる気力も体力も西宮には残っていませんでした。

頑張ったけれど、届かなかった。とはいえ名古屋を上回れる要素があったかと言われれば、正直、見当たらない。それでも悔しそうな選手たちの試合後の表情に少し救われた気がします。

画像3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?