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西宮ストークス観戦記#50 @仙台1

記念すべき?50回目。まあよくこれだけ書くよねと呆れながら、今節はアウェーで仙台戦。東地区首位を走る強豪相手にどんな戦い方ができるでしょうか。仙台89ersは正直よく知らないチームなのですが、アスフレとの前節を観た限りは、日本人のエースタイプが多い印象。外国籍選手2人は勤勉で、自らもフィニッシャーになれる。

ただ、思い切りよくシュートは打つけど、そこまで確率はよくなさそう。前回、散々暗い話を書いておいてあれですが、信州戦レベルのディフェンスがデフォルトにできるなら十分にいい戦いができるはずです。

◉リードするはするもミスが多い

前回の相手が信州だったせいだと思うけど、全体的に緩くてスローな印象。別に仙台がどうというわけじゃなくて、単にギャップがあるというだけ。教育テレビのお兄さんみたいなアリーナMCさんの声もあって、なんだかほんわかした立ち上がり。「みんな、いっくよー」。

仙台のシュートはそこそこ入りますが、西宮のディフェンスは寄せが速く、プレッシャーは効いてそう。スクリーンも上手くかわして、仙台ガード陣のドライブに対してヘルプを呼ぶことなく守れています。今日はボールマンへのスクリーンに対してはファイトオーバーする約束かな。だからハーフコートなら大崩れはしなさそうだけど、つまらないミスから走られての失点がもったいない。締まっていこうぜ。

それはオフェンスとも関係していて、おそらくあえてブラッドのポストプレーを序盤は使わず、松崎・道原・谷口にシュートを打たせているので、そのプロセスでミスが起こっている。道原選手はタッチ良さそうだけど、他の選手がもうちょっと決めてくれたらね。だからリバウンドから走られるシーンもある。

3分過ぎに若手コンビが登場。浜高くんがディフェンスやリバウンドにハッスルし、岸田くんがしっかりセットプレーをコントロールして19-15とリードして1Q終了。悪くないけどミスも多い。しげる先輩のフリースロー2本外しはマジ勘弁。

◉やるべきことは明確だけど

2Qも同じ感じで、岸田選手のプレーメイクによってミスは減ったもののシュートが入らない。仙台はポストプレーをあまりやらない代わりにガード陣がペイント内に入って様子をうかがって来るので、浜高選手のように追っかけ回してくれる選手がいるとより安定する。ただ、西宮のシュートが入らないんだな。浜高選手もいいカットはあったもののフリスローを2本とも外すわ、どフリーのコーナースリーも全然距離が合わず。ベンチに下げられて悔しそうだったけど、確かに普通にヘコむよね。でも、今日は出番がまだありそうだし頑張って。

そうこうしているうちに仙台に逆転されてしまいました。ただ、外国籍選手が不用意なファウルを取られているのは後半に響そう。西宮がスクリーンを上手くかわすもんだから、つい動いてしまってどちらも1回ずつイリーガルピックを吹かれている。

でも、道原選手が戻るとあっさり西宮が逆転。基本的にディフェンスでは勝ってるから、シュートが入るようになればリードをつくれる。あとはきっちりリバウンドを押さえるだけ。その点、内藤選手も頑張ってます。ディフェンスのフットワークは浜高選手には見劣りするから、こういうところで頑張るしかない。オフェンスでもインサイドにちょくちょく顔を出してました。速攻でティルマンを振り切ってレイアップ決めたのはポイント高い。

せっかく12点もリードしたのに、もったいなさ過ぎるシュートミスやターンオーバーで5点に差を縮められて前半終了。うん、本当に楽に勝つということをしないチームだね。逆に言えば今日すべきことが明確になった。リバウンドと攻撃の終わりの形を意識すること。

◉仙台のミスを活かせない

もどかしい3Q。オフェンスもディフェンスも悪くない。むしろディフェンスは相変わらずいいのですが、やっぱりつまらないミスが多く、仙台を突き放せません。仙台はミドルを減らしてゴールへのアタックを強めてきますが、ディフェンスを崩されているわけじゃないからファウルさえしなければいい。だからこそもったいない展開で、じれったーい、じれったいと唄いたくなる私、少女A。

仙台はパスを回そうとするとミスが出るものの、西宮がそのチャンスを活かせないために、多少強引な攻めが逆に効果的になって一時は同点に。仙台はミラーもジェイコブセンも高さやパワーで圧倒するタイプではないけれど、運動量でカバーしてくるリバウンドが脅威。外しても2人して何度も跳んできて、シュートミスをカバーします。あの、バーンズ先生はもうちょっと跳んでください。

西宮3点リードで終わったものの、せめて8点差、あるいは10〜15点リードしていてもおかしくない展開で、ものすごく嫌な雰囲気の中、試合は4Qへ。

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脈絡ないけど目に留まったプレー。やっぱり出てきた浜高くんのナイスアシスト。セットはたぶん、バーンズ先生のスクリーンを使ったブラッドさんのポストプレーのはず。それが上手くいかなかったので裏へ通した。よく見てる。オーバーヘッドパスでこの距離をドンピシャ通すのは難しい。パスセンスの光るワンシーンということで。

◉フリースローが勝負を分ける

さて試合に戻ります。岸田・浜高がスタートしていい感じで始まった4Q。今日はこの2人がリードをつくってくれるから、選手起用は臨機応変にやってほしいぞ。仙台は引き続きアグレッシブにリングを目指してきて、ふと目を離すと速攻からスリーを決めるソルジャー片岡。まったく油断も隙もない。どちらも一歩も引きません。仙台のMCさんも、教育テレビからアニソンの歌手くらいまでヒートアップしてきた。

残り6分強で仙台が逆転。西宮は疲れからオフェンスが単調に。ブラッドさんのインサイド頼みになって、ボールがあまり回らなくなってきた。その後、2分ちょっとで仙台が4点リードと、苦しくなってきた西宮を救ったのはバーンズ先生。それまでお休みしていたのはこの時までとっておいたのか、抜群に駆け引き上手なドライブからレイアップとアシストで同点に。しかし、すぐさまジャンプシュートで2点リードする仙台。MCさんはとうとうドラゴンボールZのオープニングテーマのレベルに。

残り1分、岸田選手のスリーで西宮が再逆転。4点リードされた時点で、フィッシャーHCは松崎→岸田の交代を指示していたのですが、それが成功した形となりました。浜高選手を引っ張りつつ、谷さんを戻すタイミングも悪くなく、ディフェンスでいいプレーがありました。

その直後の攻撃で、仙台はソルジャー片岡がドライブからしっかりファウルをもらいますが、このフリースローをまさかの2本外し。これは驚いた。そうかと思えば、2本決まれば勝負が決まるフリースローを岸田選手も2本ともミス。九死に一生を得た仙台でしたが、残り8秒で同点に追いつけるチャンスのあったフリースローを澤邊選手が1本ミス。そのリバウンドからのパスをスティールした西宮がレイアップを決めて、辛くも勝利しました。

最後の最後までわからない手に汗握る試合ではありましたが、フリースローミスが試合を決める締まらない内容になってしまった。西宮としてはやることをきっちりやればもっと楽に勝てたはず。気合を入れ直して連勝してください。いやマジで。


※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。





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