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西宮ストークス観戦記#29 @群馬2

GAME1ではファウルトラブルに苦しみながらも、相手のシュートミスにも助けられ、アウェーでの貴重な勝利を手にした西宮ストークス。昨日も書いたけど、広島しかり茨城しかり、なぜか強豪相手のアウェー初戦に強いんだ。この勝利をさらに価値あるものにするべく連勝したいところですが、GAME2には滅法弱いのもまた事実。広島しかり茨城しかり、1Qの序盤でいいようにやられてリカバリーできない内容が続いています。強い気持ちと激しさを持って試合に入れるかが鍵になりそうです。

◉勝った次の試合の入り方

立ち上がり、道原選手の凡ミスからレイアップを決められ…と思いきや、相手がゴール下を連続でミス。危ない危ない。今日もダメかと思った。命拾いした西宮でしたが、今日は谷選手が積極的。珍しく速攻からスリー。道原選手も気負いなくシュートを打っているように見えます。そうそう、ブラッドにおまかせじゃなくて、自分でなんとかしよう。

ディフェンスも足は動いているけれど、ややオーバーヘルプ気味なのが気になる。特に松崎選手。

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なぜそこに? クゥソーのポストプレーはまあ確かに上手いし、ブラッドさんのファウルトラブルは避けたいといっても、そこまで警戒する必要はあるのか。案の定、12番の野崎選手にフリーで3Pを決められます。

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これはその前のプレーで、クゥソーのスクリーンを避けきれずジリジリと中へ下がってしまい、ロスコ・アレンが外に捌いてやっぱりオープンスリー。西宮はボールマンに対してプレッシャーをかけてコースを塞ぎ、空いたところを近くにいる選手がヘルプで埋めていくという積極的なディフェンスではあるのですが、やや過剰なような。でも、これは勝った次の試合、ホームの相手は必死になるわけで、これくらいやってもいいのかもしれない。

しぶとくゴール下で頑張ってくれたブラッドさんが、残り3分過ぎに劉選手交代。群馬がきっちり外国籍を休ませてくるのを見越した早めの交代かな。ここから両チームがメンバーを入れ替えながらエンドワン合戦。劉たん今日はフリースローが入るよ。昨日と同様にフィジカルな展開を見せながら、昨日と違うのはどちらもそこそこシュートが入ること。西宮1点リードで終えますが、まだまだ序盤。相手に押されない気持ちで入れたのは良かった。

◉インサイドに頼り切らない

きれいにボールが動き、1Q終盤から出ていた内藤選手がスリーを打ち切って始まった2Q。素晴らしい。ところで、内藤&浜高は1試合ずつ出すみたいなポリシーなんだろうか。出る出ないの基準がわからん。

2分経過したところでブラッドさんが戻ります。が、インサイドに頼り切ることなく、岸田選手や谷口選手がゴールに向かういい動きを見せます。やっぱり群馬のゴール下は堅くて、すべてが得点に繋がるわけではないものの、大事なのは姿勢。内藤選手もいいオフェンスリバウンドがあった。昨日、39分も出た谷さんを休ませてあげないとね。

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この谷口選手のドライブもむちゃくちゃ良かった。パスフェイクを入れて、ディフェンスを置き去り。ただ、跳んだ瞬間にパスするのがバレバレなんだよなあ。惜しい。これだけじゃなく、最後の最後でブラッドさんに渡そうとするプレーは読まれていることが多い。せっかくゴールに近づいているんだから、身体を当ててファウルをもらうくらいの力強さがほしいけれど、そこまでの意識改革は難しいよね。

終盤、互いにスターターに戻ってからは点の取り合い。とはいえ、相手のゾーンにも冷静に対処し、2点とはいえリードを保って終われたのは好材料。今日ももつれそうだ。

◉ツインタワーの限界

後半開始。西宮(というか松崎先輩)のスティール狙いの守備をかいくぐって、群馬がシュートを決め始めます。こうなると厄介。対する西宮はファウルの嵩んだ谷口選手に替えて劉選手。今節初めてのツインタワーに。谷口選手は相変わらずムラはあるものの、ここ最近は本当にいいプレーを攻守に見せるので、なんとかファウルを減らしてほしい。

で、ツインタワーになると劉選手を使うんだよね。ブラッドさんは休憩みたいな感じで、劉選手にゴリゴリとポストアップさせて、それに合わせたり、パスアウトさせたり。なんとか繋ぐものの、群馬の佐藤選手がアンストッパブルに。遠目からのスリーも難なく決めるぜ。ここから群馬がリードを奪い始めます。

疲れのせいか、ミスが目立ち始めた西宮。パスの判断が遅くなると、すぐに群馬のディフェンスが寄ってくるからオフェンスのテンポを下げられない。6点差までついたところで、スローな展開も限界と、谷口選手を戻します。互いに譲らない好勝負。どうにかこうにかビハインドを2点に縮めた西宮。最後の道原選手のドライブはカッコよかった。ファウルをしたくないクゥソーが出て来られないのをわかってる。

◉追いつくための姿勢

3Qリードのジンクスもないし、のびのびやろう。4Qも変わらず接戦が続きます。道原選手が群馬のディフェンスを切り裂き、ファウルをもらってフリースローを4本連続で決めます。群馬は3Qから当たってきたアウトサイドではなく、広がった西宮のディフェンスに対してインサイドで効率よく得点。終盤へさしかかってなお速攻を繰り出せるのは、さすがはタイムシェアの群馬。なかなかリードを渡しません。

西宮も決して悪くはないし、いいオフェンスをしているのですが、いかんせん伝家の宝刀のブラッドさんのローポストアタックがほとんど使えない。やってもいいんだけど、相手の速い寄せの餌食になるだけだからね。でも、それで勝っても成長はないわけで、外れてもいいから他の選手がやろうという感じが見える。それは賛成。

残り5分を切ったあたりで群馬の野崎選手にスリーを決められ5点差に。結局、ここから差を詰められなかったものの、特に道原選手がどんどんシュートを打っていたのがよかったね。早い時間帯で群馬が5ファウルになって、そのボーナスをもうちょい活かしたかったし、あのスリーが入っていればという場面もあったけれど、そこは仕方なし。追いつくために早く仕掛けようという共通意識があったことは、少なくともあの「謝罪」の福岡戦からは変わったところだと思う。

ホームでリードしている相手に、残り時間が少ない中で追い付き、逆転するためには、ペースを崩してでも自分たちに流れを引っ張ってこないといけない。今日はその姿勢は十分に見えた。だからこそ、残り1分半の3点差で谷口選手が躊躇いなくスリーを打ったのは、とても嬉しかった。でも、残り15秒でブラッドさんへのパスをミスった時は、人間やっぱりそう簡単には変わらないな、とも思ったのでした。


※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。



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