![スクリーンショット_2020-02-04_23](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18818679/rectangle_large_type_2_c30037103e2af5677b43ea0de7eaa7e8.png?width=1200)
西宮ストークス観戦記#46 @香川2
小豆島で行われたアウェーの香川戦。GAME1では勝てる試合をみすみす落とした西宮ストークス。連敗だけは避けたい。
普段はだいたい各Qごとに観終えた時点で書いているのですが、この試合はnoteを後回しにして先に観戦しました。結果はご存じの通りの冷や冷やの勝利。それはさておき(え?)、この試合は観る前から気になっていたポイントがあったので、その点について書いてみようと思います。
1.それぞれのリベンジ
これは試合を観る前から注目していたテーマ。GAME1では焦りなのか何なのか、これまではできていたプレーが上手くできなかった選手が多かった。特にいつもと違ったのはブラッド、岸田、谷口の3選手。
ブラッドさんはコッツァーを相手にポジションは取れるものの、シュートがことごとくリングに嫌われていた。パワーでは勝っているように見えたので、本人も悔しかったのでは。岸田選手は強い気持ちが裏目に出てファウルに繋がり、思うようにプレーできなかった印象。谷口選手はなんだろう、言葉はとても悪いがボーッとしているようなシーンが散見され、裏を取られまくっていた。
で、GAME2はどうだったか言えば、これは見返すまでもなく借りを返せていたのでは。ブラッドさんは尻上がりに調子を上げてダブルダブル。岸田選手は要所でスリーをしっかり決めて、アシストも4つ。谷口選手も良かった。スリーラインからのプレーの選択肢が増えたのは、やはり今季の3FG%の高さによるもの。
2.西宮のウッドベリー対策は?
もう一つ、気になっていたのがこれ。GAME1ではまあいいようにやられました。さすがに西宮は何か対策を講じてくるはずと、楽しみにしていた。
ウッドベリー選手の2試合のスタッツを比較してみます。GAME2は負傷のために前半のみ。だからあんまり比較に意味がないと言われればそうなんだけど。
GAME1|3FG:2/6(33.3) 2FG:11/18(61.1) FG:13/24(54.2)
GAME2|3FG:1/4(25.0) 2FG:2/7(28.6) FG:3/11(27.3)
一目瞭然、GAME2はかなり確率を落としている。ただ、興味深いのは2FGの内訳で、ミドルが入らなかったのかと思いきや、実はペイント内のシュートが0/4(ちなみにスリーを除くペイント外は2/3)。西宮がペイントへの侵入に対して余裕を持って守れたことが伺えます。
■GAME1_a
これはGAME1の後半。ブラッドさんのポジショニングに注目すると、かなり高い位置に守っていることがわかります。こうなると、まあ抜かれるよね。ガラ空きのペイント。得点王様へのレッドカーペット。
香川はセンターの選手がウッドベリーのマークマン(たいがいバーンズ先生)にスクリーンをセットするオフェンスを多用しますが、このシーンに象徴されるように、GAME1の西宮は、そのプレーに対してブラッドさんが適切な距離で守ることができていませんでした。
■GAME2_a
■GAME2_b
GAME2ではブラッドさんが距離を詰め過ぎず、ウッドベリーのドライブを想定して対応できています。そのためウッドベリーもスムーズにゴール下までアタックすることができず、ボールをファンブルするシーンも多く見られました。これが西宮の修正ポイントその1。
2試合のスタッツを比べてもう一つ気になったのがアシストの数。GAME1では8本もあったのに、GAME2ではわずかに1本。いくらほぼ前半だけのプレーとはいえ少な過ぎる。すると、西宮のディフェンス時のポジショニングにもう一つ変化がありました。
■GAME1_b
ウッドベリーのドライブに気を取られるあまり、ディフェンスのポジションが全員高くなって、裏のスペースがぽっかり空いている。ここへ走り込んだ選手に簡単にパスを通され、ゴール下のイージーシュートをたくさん献上しました。
■GAME1_b
これなんかも顕著で、5人いるのに守れている範囲がまあ狭い。というか谷口選手はどうしたんだ。微動だにしていないぞ。何か別のこと考えていたんだろうか? 確定申告とかかな。
■GAME2_c
その点はGAME2では改善されていました。先述のブラッドさんのスクリーンに対する守り方の改善とも関連しながら、不用意に寄せることなく全員がしっかりマークマンをケアできています。これが修正ポイントその2。
■GAME2_d
ウッドベリー選手のマークマンが谷口選手に代わっても同じことができていました。浜高選手が一瞬、中へ釣られそうになるのですが、慌ててパスコースを消しながら戻っているのを見ても、チームの中で約束事が決まっていたのがわかります。
西宮のプランは、ウッドベリー自身へのプレッシャーを高めて抑えるというよりは、各選手が適切な位置と距離を保って守り、ウッドベリーを孤立させることに狙いがあったように思います。GAME1では32得点されたものの接戦ではあったわけで、それよりもアシスト8(×2=16点)を減らそうという考え方。ブラッドさんがゴール下で待ち構えることでペイント侵入を躊躇させ、ミドルを打たせて少しでもシュートの確率を下げようという思惑もあったでしょう。ウッドベリー選手のシュートタッチの悪さもあり、GAME2ではそれが奏功しました。
また、GAME1ではボールの失い方が悪く、そこからの速攻でずいぶん点を取られました。その反省から西宮はハリーバックを心がけ、GAME1では速攻からの失点が18もあったのに対し、GAME2ではわずかに2。試合の状況が違うので単純比較はできないものの、ウッドベリーを中心として、走らせると嫌な香川のストロングポイントを潰そうという意図もあったはず。
こんな感じで、最初に観ている時はわからなかったものの(本麒麟飲んでたしね)、見返してみると案外わかりやすい変化がありました。2日連続の試合が1節となっていることの多いBリーグは、GAME1の反省点をどのように修正してくるのか注意して観ると、さらに楽しめます(貧乏性)。
※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?