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10.24 vs福島1|デビューはそれぞれ
前日の夕方に立て続けに外国籍選手に関する情報をリリースした西宮ストークス。新しく加わる3選手の登録が済んだこと、そしてその穴を一人で埋めてくれていたアレクサンダー・ジョーンズの短期契約の解除が伝えられました。AJさんにはとにかくありがとうという気持ちです。
それはそれとして、ようやく新しい選手のプレーが見られるということで俄然楽しみなこの試合。しかし、「本当に出るの?」と疑心暗鬼な西宮ブースターなのでした(出ました)。
【前半・後半】
新しい選手がいきなり3人も加わって、連係も何もないと思うので、あくまで雑感です。3選手の特徴を中心に振り返りましょう。
#18 デクワン・ジョーンズ
先発デビューとなったDJことデクワン・ジョーンズ選手は1Qから飛ばしまくり。フィーリング重視といった感じでスリーを積極的に放ち、守備でもフットワーク軽く、スティールも奪います。ワンマン速攻のレイアップを外した時は頭を抱えたけど、その後にこぼれ球をダンクでぶち込んで鬱憤ばらし。
前半のスリーは0/4。シュートは上手い選手だと聞いていたものの、シューターではなく、もっとフィジカルにプレーするタイプかと思っていたので、正直意外な印象。ちょっと焦ってたかな。でも、後半はシフトチェンジして、トップからのドライブを仕掛けるように。幸先よくレイアップが決まってリズムに乗れた感じがします。で、終わってみればFG11/21(後半の3FGは2/5)で25得点。前半あれだけシュートを落としても、後半もずっと打ち続けられる強靭なメンタル。連係が深まって、シュートのセレクションが良くなれば、さらに効率よく得点できるのではないでしょうか。
#22 シェイク・ムボジ
想像していたよりも細く締まった体型で、でも胸板はがっしり。腕が長くて小顔(そして童顔)。得点よりは守備に期待したい選手かなと思いきや。リムプロテクトやブロックでその存在感を遺憾無く発揮。相手のドライブに対するジャンプのタイミングが素晴らしい。そして期待以上だったのはオフェンス。福島のネパウエを背負ってパワーで負けないだけでなく、スピンムーブなどポストムーブのバリエーションが多彩。何度もネパウエを置き去りにして、バスケットカウントを連発。福島の外国籍選手たちをファウルトラブルに陥れました。
後半はジャヒード・デイビスらのアタックに立て続けにファウルを犯し、最終的にはファウルアウト。その意味では満点とは言えないまでも、今後への期待を十二分に感じさせる鮮烈なデビューでした。21得点(FG7/11)、2ブロック、そしてファウルドローン9が大きい。
#7 アレクサンダー・ルオフ
フィッシャーHCの秘蔵っ子がついにデビュー。そのセンスはパスだけを観ても一目瞭然。速さ、角度、位置、そしてイマジネーション。ワンパスで局面を変えられる。ハイライトを観て似ていると思ったのは、NBAスパーズのマヌ・ジノビリ。魔法使いと呼ばれたトリッキーで、でも正確なプレーが今後も観られるでしょう。
6得点は挨拶代わり。西宮にとって大事なのは9本のアシストの方。この試合ではまだ各選手のプレーを様子見しながらの試運転。彼のハンドリングとパスセンスを活かして、日本人選手にはどんどんスリーや合わせのカットを決めてほしい。というか、そうでないとルオフさんの良さも活きない。自分で得点できる選手ではあるけれど、ギターのアンプのようにチーム力を増幅させるのが上手い選手だと感じる。
ところで試合はと言うと、1点差で西宮が逃げ切り。ファウルトラブルの福島でしたが、ガード陣のアタックの意識とシュート決定率が高く、点差はつかず。マーフィーのシュートも要所でよく決まり、むしろリードする時間帯もあった。福島のフリースローが34本もあって、この部分は完全にフリースローも含めてシュートの機会を増やして勝とうとする福島の術中にはまっている。それでも、福島はかなりタフなショットも決めていて、もう少し点差が付く可能性もあった試合だったと思う。
【試合のターニングポイント】
→4Q 8:30|道原選手のドライブからのファウルドローン
西宮5点ビハインドの場面。随所に見どころ溢れる試合ながらも、それがスコアに反映されない展開をこじ開けた感じがあった。悪くない試合をしているのにリードができない流れは引きずると怖い。奈良とのGAME1みたく、おかしいなと思っているうちに相手を勢いづかせてしまう。
このシーン以降、他の選手にもその意識が波及したのか、リングへ直線的に向かうプレーが増えました。ここを起点に西宮がリードを奪い、それを最後まで守り切りました。
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