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西宮ストークス観戦記#39 vs東京EX1

2020年初の対戦は東京エクセレンス。これまで昇格してきたばかりとは思えない戦いぶりを披露し、波乱を巻き起こしています。「聞いてないよ〜」という怨嗟の声が渦巻く中地区ダチョウ倶楽部。1月は強豪との対戦が続く西宮ストークスにとっては、是が非でも2連勝しておきたいカード。まあ、2月も3月もしんどいんだけどね。その意味を選手たちが理解し、プレーで示せるかどうか。

◉良くも悪くもエクセレンス

スタートからなかなか見応えのある攻防が繰り広げられます。ライアン・ステファンとジョーダン・フェイゾンという強力な外国籍選手2人を擁する東京ですが、立ち上がりは22番の樋口選手を中心に攻めてきます。なんだろう、谷口選手を狙い撃ちしているのか。あるいはヘルプを呼んで、パスを捌く狙いか。ご指名に預かった一方の谷口選手は、オフェンスリバウンドで活躍。両チームのSF(というかアンダーサイズPF)同士が目立ちます。

東京は良くも悪くもらしさが出ている。基本的にはガンガン攻めてくるオフェンスが主体のチームで、外国籍2人もよく走る。その反面、ターンオーバーが多く、シュートにも波がある。というわけで今日も、速攻をブロックで叩き落とし、ブラッドのポストプレーを守ったかと思えば、オフェンスではパスミスを連発。PGの丹野選手が欠場しているせいもあるでしょうが。

ということは東京のペースってことだ。西宮もいつも通り律儀にセットプレーを遂行しますが、ステファンが必死のディフェンスでブラッドを守ると、どうにもオフェンスのペースが上がりません。そうこうしているうちに外国籍2人が存在感を発揮し始め、あっという間に10点差で西宮のタイムアウト。差は縮まらず、1Qは16-29という散々な結果。最後まで観られるかな、この試合。

◉アツキvs東京

東京は外国籍選手が2人とも中・外両方できるのが強い。ブラッドさんと比べるとよくわかるけど、単にポストアップするんじゃなくて、スクリーナーやパサーをやりながら、動きの中でペイントにポジションをとる。だからシュートに行くまでが早くてダブルチームに行けないし、行けば誰かが必ずカットしてくる。外国籍2人でハイローをやられるとどうしようもない。ディナイすれば裏へ通されるし。東京がシュートをよく決めたというより、これだけゴールの近くでシュートを打たせた西宮の守備の問題ですが、果たして改善策はあるのかどうか。

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2Qに入っても相変わらずつまらないファウルは多いし、決められるシュートも決まらない。いつ壊れてもおかしくない試合を、岸田選手がスリーを連続で沈めてどうにか繋ぎ止めてくれます。せめてゴール下だけでも決めておけば、もう少し競って相手にもプレッシャーを与えられるのだけど。そういうのが試合終盤で効いてくる。終盤までもつれれば、だけど。

道原・バーンズもスリーで続き、岸田選手はさらにスリーを追加。このQだけで4本? 完全にゾーン。東京の猛攻にほぼ1人で対抗。アツキvs東京エクセレンス。文句のつけようがない。というか、周りがしっかりしようぜ。特にバーンズ先生は体が重いのか、せっかくスクリーンでスイッチさせてポストアップしても、シュートまで行けないことも多い。そこにパスが渡るまでが遅いという問題もあるんだけどね。

42点取ってビハインドは9。これを追い上げたと言えるのかどうか。2Qの西宮はほぼスリーだけで得点。このまま行けばって? そんなの信じられるわけないだろ。

◉神が舞い降りる

フィッシャーHCの激おこの雷が落ちたのか、3Qは道原・バーンズに代わって、岸田・谷がスタート。ついにSG岸田。エースをねらえ! その効果がいきなり現れたというか、東京がミスを連発して開始早々に7-0のラン。あらやだ、追いついたじゃないの。今度は東京の石田HCの雷が落ちる番かな。面白くなって参りました。

ランは10−0まで伸びて一気に逆転。その後はお互いに走り合いの削り合いとなります。ランを食らう中で東京はファウルが嵩んでおり、特にブラッドさんへのプレッシャーが思うようにかけられなくなったのも西宮が追い付けた要因。このペースに付き合う得点力は今の西宮にはないけれど、かと言って流れを止めたくもない。やっぱりアツキのゲームメイクにかかっている。

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「アツキ、エースをねらえ! と、宗方コーチになっていたら、3Qもスリー3本ってマジかよ。神がかっている。神が降臨しているので周りのスリーも入る。残り2分を切った頃には、なんと西宮が7点もリードしていたのでした。夢ならば醒めないで。

東京はどうしたんだろう。急に落ち着きをなくしてしまった。フェイゾンがファウルトラブルでベンチへ下がらざるを得なくなったとはいえ、前半にもローテーションしてたし、そこまで慌てなくても。ステファンもただポストアップするのはしんどいみたいで、インサイドに核がないまま攻め気だけはたっぷりあって、みんながちょっとずつ行き過ぎている。悪いことではないけれど、距離が適切ではなくなるぶん、パスが繋がらないよね。

ゴッド・アツキのプレーに触発されたのか、浜高くんにもブザービート・コーストトゥコーストが飛び出して、西宮11点のリードで4Qへ。東京にとっては悪夢のような10分間だったけど、フェイゾンとステファンを同時には出していない。最後にワンチャン狙うためのガソリンを残した石田HC。まだわからない。

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◉ワーストからベストへ

ブラッドとフェイゾンが得点を交換しながら始まった4Q。点の取り合いが続きます。on2にするタイミングを見計らっている東京。しかし、西宮はしっかり時間を使いながら、シュートも入るので、なかなか流れは変わらず。神が降臨している岸田くんにはオフェンスリバウンドも落ちてくる。

中盤からたっぷり休んだバーンズ先生を戻したのもナイス。休んだ分のキレはあったかどうか微妙だけど、スピンムーブでズルズルと押し込んでいく。ボールを預けられる=時間を使いながら攻められる選手は、こういうクロージングの局面では威力がある。前半とは違って、きっちりバーンズ先生のためのスペースを用意してあげて、アイソ気味にやらせたのも良かったかもしれない。外のシュートが当たってるから、東京はヘルプに行けないしね。フリースローを2本外した時はキレそうになったけど。

8点差まで詰められたものの、残り4分過ぎに再び神がコートに戻るとその後は危なげなし。当たり前だ。今シーズンワースの可能性のあった試合を、1人で100点ゲームでの勝利へと導き、ベストの試合にしてしまいました。

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フィッシャーHCも最敬礼。というか、他の選手もだろ。流れがある中でシュートを決めるのは簡単。その流れをつくれる選手が必要なんだ。明日は誰がそれをやれるだろうか。そう考えると、嬉しいと同時にちょっと切ない。

今日の岸田選手に乗り移っていたのは西宮えびすの福の神だろうか。やっぱり正月だしね。ブースターはみんな明日お礼参りしに行かないと行けない。いや、他の選手が行ってこいよ。「今日もよろしくお願いします」って、厚かましいわ!


※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。





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