ピンク色のヒヨコ
僕はピンク色のひよこを飼って
たっぷりと愛情を注いだよ
学校にいても気になって
勉強なんかも手につかない
そうさ!
僕はピンク色のヒヨコに
「恋」をしていたんだ
それなのにある日となりのノラのヤツが
ヒヨコを弄んで殺しちゃった
僕はワンワン泣いたくせに
ハラワタでちゃったピンク色のヒヨコを
気持ち悪いと裏の河原に投げ捨てた
百年の恋も覚めちゃったのさ
だから僕はいつも不安でいるんだよ
あのピンク色のヒヨコを見るように
君が僕に「恋」をしているのが
※野島伸司詩集IIIより抜粋
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