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日常のような非日常のような推しがいた生活。

推しの毎月の出勤スケジュールを眺めて予定を組んだり、仕事の休憩時間にその日のセトリを見て急遽行くことを決めたりする日常。

非日常空間へ行くことが日常みたいな生活になっていた4年半。始まりがあれば終わりがくるのも当たり前で、わたしのそんな生活が終わった。
.....推しが卒業した。

卒業が決まってから寂しいと思ったことはあっても、「やめないでーッッッ!!!」と思ったこと、悲しいと思ったことはない。
決めたことは応援したい気持ちだったのと、これまでいつでもショーに対して真っ直ぐで全力のパフォーマンスをみせてもらっていて、私自身も常日頃からいつ何が起こっても後悔のないように生きていたので。

推しが卒業発表して周りから「大丈夫?」「これからどうするん?」って心配されることが多かったけど、正直私自身は卒業の数日前まで全然実感が沸かなかった。
卒業が迫ってるから特別に過ごそうって気持ちより、今まで通り変わらず過ごそうって気持ちでいたからかもしれない。

そんな感じで卒業当日を迎えたわけですが、もうね...あの日のショーを見たら「辞めないで」とは私は絶対に言えなかった。
違う見方をすれば「辞めるのもったいない。これからももっと魅せて欲しい」と思うかもしれないけど。少なくとも私はそう思わなかった。

これまでもショー終わり「どうやった?」と聞かれても情けないことに「良かった」としか答えられなかった語彙力0オタクなので、今回ももちろん「全部良かった」のですが、個人的に思ったことをちょこっとだけ書きたい。

1部。
ソロパで聴き慣れた「愛の言霊」が流れ始めたところで滑り込みで入れたんですけど、衣装もいつもと同じなのにステージに立っている人が違った。
この数日前、ちょうどサニーちゃんと愛の言霊の話をしていて、この時ステージで踊ってたサニーちゃんを見て、いろんなことが合致した。衣装だけじゃなくて振りまでほぼコピーで初っ端からエモーショナルだった。

ソロパ「愛の言霊」
ソロパ「All dead」
「007」
「Beat it」
「威風堂々」

Aチームでは数少ないお客さんがステージにあがる演目でOGしょーこさんを選ぶところ、そういうところがめっちゃほなみちゃん。そういうところが(も)好き。
しょーこさんが卒業する前は同じステージでこのSM台でよく絡んでた2人がこうして別の立場で絡んでるのもすごい新鮮だった。こんなハートフルな威風堂々は初めて見た。

2部。
最初のソロパがカバーだったので、2部ももしかして...と思っていたらやっぱりそのもしかしてだった。
これまた聴き慣れた、見慣れた「勝手にしやがれ」のポールをベティちゃん、贅沢にも歌はミモさんがカバー。
普段ベティちゃんとほなみちゃんがそれぞれソロパでよくするポールトリックは違う(と思う)ので、見慣れてるけど見慣れない、どこかベティちゃんらしさもあって。それにミモさんの歌も相まって、2人の愛に溢れた「勝手にしやがれ」だった。

ソロパ「勝手にしやがれ」

Original CG、地球みたいな青いほなみちゃんの中?から光のようなAチームの5人が飛び出て生まれてきたのすごかった(語彙力のNASA)
今までのCGは地球の中のどこかの夏の夕焼けだったりしたのが、今回はみんなのエネルギーがあってこそ完成する壮大な宇宙規模の最後にふさわしいCGでした。パフォーマンスありきですが、やっぱり映像もショーの大事な一部であると改めて感じた。

Original CG「Spectrum」
「Rain on me」
「Not myself tonight」
「Titanic」
「J-popメドレー」

撮影禁止なので写真はないけど、個人的に2部の激アツ演目が「Maria」でした。
普段出てないけどいつか見れるならずっと見たかったほなみちゃんのMaria。
しかも今回その相手は初めてのクイーン、ベティちゃん。見たことない2人のクイーンなのに、すごいピッタリな2人だけのMariaだった。

3部。
ほなみちゃんと言えばな「和」の演目が詰め込まれたこの部。

CG前恒例(?)のこのかわいいのも見納め。
「吉原炎上」のエピローグ

このエピローグに使われてた曲、歌詞が日本語でも英語でもなかったので、気になって終わってすぐに調べたらイタリア語だった。
本人に聞いたら学生時代のダンスで使った曲らしく、そういうこれまでのいろんな経験や感情があって今のショーが出来てると思うと人生を感じる...。

「千本桜」

七代目 千本桜クイーン退任ショー。これこそ良すぎて言葉に出来ない。私はいつだって言葉に出来てないけど。
就任から退任までの約2年、同じ千本桜でも同じものは一切なくて、毎回毎回少しずつ違っていて、アップデートされていくこの演目、最後のこの日は本当に至高だった。


この後にあった撮影禁止の「夜桜挽花」
ほなみちゃんのショーガールとして、女として、人としての強い気持ちが現れていて、花が散っていくのとショーガールとしての最期が重なるような気がして、私は「ステージに立っているのは今日で最後」ということを特にこの演目で感じた。

「Departures」「叙情詩」の最後の最後まで全てにいろんな意味や気持ちが込められていて、これまでもずっとどんな脳みそをしてたらそんなショーを創れるのか不思議で仕方なかった。

今だから言えるけど、去年の春〜夏の半年ぐらいほぼ会話をしてなかった期間があって、そんな時でも変わらず通っていたのは、その時・その瞬間しかないほなみちゃんの創るショーの世界を見逃したくなかったし、観てたいと思ったから。自分にはないものを持ってるそんなところも尊敬していたから。

いろんなことがあったけど、そんな出来事も、みせてもらったショーも全部全部大切なものとしてこれから先も私の中に残っていくと思う。

最後にほなみちゃんへ

卒業おめでとう。
初めて会った日から卒業の日まで、ショーガールとして、同い年の人間として、いろんなほなみちゃんを見れて、感じれて、幸せでした。
最初から最後までずっとずっと自慢の推しでした。
出会えてよかった。いっぱいありがとう。
これからもおいしいご飯いっぱい食べて、いっぱい寝て、心身共に健康で長生きしてね。

2019→2024

私より。

2024.05.04 sat.

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