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コロナになった備忘録

金曜日の11時ごろ、会社で打ち合わせ中だった私は激しい寒気と関節痛を覚えた
あまりに突然のことだったので状況を把握できず、座席に戻ったあと温かいお湯を飲んでみたり、トイレに行ってみたりして平常心を保とうとした
が、すぐにこれは異常事態であることに気づきすぐさま仕事を早退した
1番辛かったのが会社から自宅までの帰路かもしれない
時刻は12時、すでに歩くこともしんどくなっていた私は腰をかがめ老婆のように歩いた
電車では絶対座りたかったので、15分の距離にもかかわらずグリーン車に乗った

1時間かけて這うように帰宅し、すぐさまベットに倒れ込み
熱を測ると、38.6度を叩き出していた
今朝までは元気だったのにどうして…?と思う間もなく死んだように眠りにつき、起きた時には喉の痛み、関節痛、頭痛まで追加されていた
この頃はまだ食欲もあり、夫が買ってきてくれたセブンイレブンの冷凍うどんを呑気に啜っていた
明日は土曜日、午前診療の病院もある
病院に行くか悩むも、5類に移行して薬剤の値段も上がっていることなどもあり、とりあえず様子見しようと決めた
何より、体を起き上がらせるのがとにかくしんどかったのである

土曜日、細切れ睡眠で目が覚めると熱は38.0度、この頃からは空咳も出始め、まともに会話はできなかった

やはり体を動かせる状況にはなく、自宅にあったロキソニンを飲んで過ごした
ロキソニンを飲むとぐわっと体が熱くなったあとすっと熱が下がる感覚で、その度に寝巻きと布団は汗だくになった
この調子で静養すれば大丈夫かな?と大好きな男子バレーの試合を見ているうちに熱が39度まで上がってきた
夫が買ってきた抗原検査キットの結果は陰性だったものの、時間を置いてキットを見ると薄く陽性の線も出ていたので、これはコロナだと確信
流石に命を危機を感じて日曜日診療のクリニックを予約し、また気絶するように眠った
この頃は寝たきりによる腰の痛みと関節痛も合間って、何をしていても辛かった

日曜日、タクシーに乗りふらふらと病院へ
行き倒れるのでは?という心配もあったので夫も着いてきてくれて本当に心強かった

検査の結果、即陽性判定が出た
人生初のコロナウイルス罹患だった

今までの辛い症状に診断が降りたこと、処方箋が出ることに安堵したはいいものの、日曜日だったため近隣の薬局が開いておらず
遠方の薬局まだ行く気力はなかったため、夫に取りに行ってもらうことにした
本当にありがたい

特効薬はやはり値段も高いようで、ジェネリックをすすめられた
今まで飲んだことのない量の薬を目の前にして、説明書を読みながら必死に薬を飲んだ
けど、その日は39度台から熱が下がることはなかった
発作的に起きる咳のせいで、食欲がない中必死に食べても吐いてしまい、金曜日からずっとゼリーで過ごしていた
初めは食べられることに感動したものの、すぐに塩味が恋しくなった

月曜日
今日はもともと有休をとっていたが、上司へコロナ罹患の旨を伝える
朝の時点で38度あり、明日はテレワークの予定だったけどとてもじゃ無いけど考えられなかった
体を起こしていられず、ただただ横になる日々がいつまで続くのかと枕を濡らした

ここで、避けていたゼリー以外の食事をしようと決意する
パウチのお粥を半量あたため、口に入れるとあまりの幸福感に涙が出た
私に足りなかったのはこれなのかもしれない
久しぶりの炭水化物と塩味に感動し、すぐさま薬を飲んで仮眠したところ
起きた時の体の軽さが段違いだった
熱も37度台まで落ち着いたので、ほっと一安心
あとはぶり返すことなく快復することを祈りたい

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