八戸-大阪を結ぶ米専用列車『全農号』誕生。「現代の北前船」「立浪のせい」と話題に
11月5日から、八戸~大阪(百済貨物ターミナル駅)を結ぶ貨物列車が新たに設定されることになりました。
その名は「全農号」
日本海縦貫線を通じて石川県・秋田県などで「米」を積載し、大阪へやってくることから「現代の北前船」なんて言われ方をしています。粋なネーミングですね。
北前船とは
北前船(きたまえぶね)というのは、江戸時代に日本海を航行しながら商売をしていた船のことです。
北海道から、富山県や石川県などの日本海沿岸各地に寄港しつつ、瀬戸内海を伝って大阪までやってきていました。
北前船は300年前の輸送手段ですが、その文化的影響は現代にも残るほど絶大。
なぜなら北海道で採れた昆布が各地へ伝搬し、大阪では「だし文化」が、富山では「昆布文化」がもたらされ、現在でも各所の食文化のベースとなっているからです。
「全農号」が食文化に名を残すのは難しそうですが、経由地や目的などが北前船と似ているのは特筆すべきポイントですね。
立浪のせいって?
一方、「立浪のせい」という迷ワードも飛び出すことに。
これは中日ドラゴンズの立浪監督が、シーズン中に選手へ米を食べさせなかった「米禁止令」を発したのが由来です。
野球選手、しかも一流のアスリートは消費するエネルギーも甚大なので、エネルギー源として米は必要不可欠…のはずなんですが、どういった理由なのかシーズン中に米を食べることを禁じました。
正直、今回の「全農号」とは全く関係ないんですが、<全農号が名古屋を通らない=立浪監督が米を禁止したから>というジョークとして流布しています。
関連リンク
参考文献
とやま観光ナビ「北前船交易で発展した、富山市岩瀬を歩く」
北前船 KITAMAE 公式サイト「富山県 富山市」