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短い文章まとめ②
まだあった
誕生日はわかりやすい死へのカウントダウンではないのか。どうしたってそう考えて止まらない。最低だけど、大切な人が誕生日を迎える度堪らなく泣きそうになる。私は誕生日を祝えない。母親の、父親の、増えていく皺が嫌いだ。
好きは開示だなと思う
お腹を見せるみたいに、手の内を明かすみたいに好きだよあなたが
喉と、胸と、みぞおちが、線で結ばれて、その上を太いクレヨンでぐりぐり塗られている感じがする。どうにか元気にならなくちゃ、と頑張って張ったお湯は、もうすべて下水に流れて行った。
陳腐とcheapは似ている
曖昧な自己とI'm might not be the oneは似ている 道路とroad
不思議
このやわらかさで日々が続けばいいなって、そう思うことすら贅沢になっちゃうような世界で、いっしょにいたいな
垢だらけの部屋にも、黴が生えた生活にも、否応なしにやって来る雲と空はあるからさ
旅先の窓辺で微睡むこと、幸せの形がわかるみたい
皮相的なキュートアグレッションで、捻り潰されたら、どうだろう?ぎりぎり幸せかな、あなたなら
優しさかと勘違いして飛びついたそれは憐憫で、そのことに気が付いた今、世界でいちばん愚か者
排水溝の淵に流されてひっかかる髪の毛を見つめていた。いつの間にかそれは黒に飲み込まれていって、薄い薄い膜が身体全体を包むような心地がして、濡れていた体が乾いていることに気が付いた。
光る手首のわたしでいたい。今はまだ、無作為的な輝きが、いつか恒常的なものになる日が来るのかな。
情けなくて美しくて最も愚かな感情を垂れ流す。足を取られるあなたを見ている。そんな日々が続く。きっと死ぬまで
たまごで綴じられるようにやさしくあたたかく終わりたい。それが奇跡に分類されることが、終わりよりも恐ろしい。
2年経ったね。
あなたが遠い遠い宇宙で笑えていることを
1年後も、100年後も、いつか出会えるその日まで
願うよ、他に信じるものもないから。
後頭部の重さ、手のひらの冷たさ、呼吸に合わせて上下する背骨、それらを前にしたら情報なんてなくたって、あなたへの感情のかたちも大きさも、正しくわかる気がした
信頼と信仰の間で音が鳴った。確かな物に寄りかかるように、見えないものに縋るように。どちらか分からないけど、信じるように好いている
悲しみから立ち直ることが、
この世で一番悲しいことだと思った。
約束だよ、なんて言葉は心もとなくて、留まることも出来ないままでふわふわと宙に舞っている。手すさみみたいに繋いだふたりの小指は透明だった。守らなくてもいいもの。確証のないもの。只のごっこ遊び。なんの意味も無い行為。空っぽの約束。
朝が来るのが腹立たしくて幸福だった
続けたいのに進めたくなかった
過去を閉じ込めた布団で1人分の温度で眠る
腹が立ってシーツの皺で作った波間を踏み潰す
なにか大事なものを、ずっと昔から先延ばしにしているような そんな気がしている。ずいぶん長い間その状態なので、もう何が大事かも忘れてしまった
あの時自分を救った言葉が、別に嘘でも良かったなと思う、発せられる言葉に縋っただけで、それを発する物は人間でも機械でもどうでも良かったのかもしれない
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