見出し画像

気の抜けた生活

最近は気の抜けたような生活をずっと続けている、というか繰り返している、と言った方がいくぶん正確かもしれない。

日々からシュワシュワしたものを最大限取り除いた感じ。ときどき思い出したみたいに、プツプツと小さな泡が水面に昇る。そんなふうに生きている。

普通に息を吸って吐いたら、自動的に出来上がるような生活。
それに合わせて、まったりしてゆっくりしたCDを選んで聴く。

刺激から1番遠い場所にいて、それはそれでいいのかもしれないけど、現状はそんなに面白みを感じなくて退屈している。けどしょうがない。終わりは見えている。今は待ちの時間なので大人しく待つ。

生活の周りの全てが、ピントが外れた風に見えるのは、最近曇りや雨ばかりだからかな
あれがこれが彼が彼女が、結露した窓からしか見えくて少しモヤモヤする。私が見ているものは、実際のものとどの程度合っているのだろうか。
答えは分からないまま、ひどく冷えた外気が頬を舐める。

春が来て、強風に飛ばされて、雷に打たれたら、何かが変わるのかも、という彩度の低い予感だけが残った布団で、明日も朝8時に起きて、夜1時に眠る。

誰かが、手を引いてくれれば、
その手を握れたら、もしかしたら、心臓がシュワシュワ音を立てたりなんか、するのかもしれない。

そしたらピントが合って君の輪郭をハッキリと描き写せて、
笑えるかな、春になればもっとやさしく、楽しくなれるかな。
おやすみ。明日起きたら春になっていますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?