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眠る日
なんかの周期で一日を眠ることに充てなければならない日があって、今日はそれで、本当に最悪な日。それを感じたから寝過ぎないようにと、昨夜リビングのソファで寝たら、10時間経っていた。起きようと思って起きて、気付いたら床に寝転んで2時間が経っていた。
やらなきゃいけないことがあるのに、全然眠りから覚めなくて、辛い。こういう時の眠りは気持ちいいものじゃなくて、まるで床に頭を押さえつけられていて、目を瞑るしかできることがないから、仕方なく眠る感じで、頭と瞼が鉛のように重い。
だから、変な夢ばかり見る。これらの夢にはひとつ特徴があって、それは、夢に出てくるのは私が知っている人なのに、その中身がまるきり違う人に成り代わっている、ということである。
母親の友達が鬱状態になって、母親も鬱になる夢。父親が明らかな加害性を持って隣人に絡む夢。こたつから這い出てきた兄が真っ黒の消し炭みたいになってボロボロ零れる夢。
遊園地のアトラクションから出られなくなる夢。殺しちゃいけない人を殺す夢。繋いじゃいけない手を繋ぐ夢。
それらの全ては、知っている顔が付いた知らない人とやる夢だ。そしてそれに気付くのはいつも目を覚ましたあとだ。
今日はなんか目覚めたら、空気が重かった。
と思ったら窓の外は大雨だった。知らぬ間に、母親と父親は既に出勤していて、干さなきゃいけない洗濯物と、洗わなきゃいけない食器と、書かなきゃいけない履歴書と、眠りからはみ出した夢と、気持ちの悪い余韻が部屋に残っていた。
もう眠りたくないのに まだ瞼が重くて嫌になる
土砂降りなのに、エナジードリンクを買いに行かなければ。
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