見出し画像

時間

目が覚めたら、すりガラスの上に見える空が暗い青だった。時計を見たら4:30だった。24時間のうち最もクールな時間帯に起きちゃった。夜更かししないし早起きもしないから、この時間に、x畳の広い宇宙の中に自分の存在を自覚することは稀で、うれしくなる。
昨日から繰り越したアルコールでまだ胃がすこしだけあたたかい感じがして、頬にはほんのり火照りが残っていた。
日の入り前のこの時間と、一日雨が降った日の夕方は、ベッドのシーツがうっすら青いから、皺が波間みたいに見えて、海にぷかぷか浮いてる感覚になってちょっとウケちゃう。

海の上に寝転んで、本を読んで、これが一生続けばいいのになーと思うけど、今までそう思ったもので終わらなかったものなんて何一つないし、ホレ、気付いたらまた長めの時計の針が5つくらい、数字を飛び越している。ていうか、あれだけ遠くで煌めいてる星にだって寿命が、終わりがあるんだから、人間如きが永遠を願うのなんてちょっと欲張りすぎなのかも。図々しくてごめんね💫

時計を見て考える。今は1億年も永遠も、同じもんやろがいー っておもうけど、もし、人類の寿命がとてつもなく伸びちゃって、1億歳まで生きれちゃうことになったら、そのふたつの時間に違いを感じるようになるのかな、
もし1億歳になれたら、その時、わたしはまだ、永遠を望んでいるのだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?