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2024.4.16.日記

就活。面接。対面。くもり。
電車に乗る。何故か対面で選考がある日は今のところ100発100中で遅延や運転見合わせが起こる。なんでだろー

面接は始まってからは全く緊張しないタイプだが、始まるまではとても緊張するタイプである。
電車が来ないホームで焦る。うまくいくかな。

毎回思う。間に合わない、上手くいかない、こんなんじゃ、こんな私じゃ、って。お腹がぐるぐるする。人が多い。このなかで今お腹がぐるぐるしてるひとーって、なんつってー

まあなにはともあれ無事に電車は到着し、会場にも五分ほど余裕を持って到着できた。よかったね。

そうなったらもうやる気がムクムクでてきて、いざ面接が始まればもう止まらない。口から出る言葉を次々発射する脳みそを操作しているのは、まるで私じゃないみたいだなーとまで思う瞬間がある。そういう時はいつも「もう1人のボク!」と武藤遊戯が叫ぶシーンが思い浮かんで少し可笑しくなる。

話したいことは話しきれたなという所感で会場を後にする。失礼します、ドアを開けて、閉めて、外に出る。一息ついた。


面接中何気なく、面接官のひとの手元を見たら、自分の提出したエントリーシートを、カラーで印刷してくれていて、さらにその上に黄色い蛍光ペンでたくさん線が引かれていた。

風が吹いた。

ガチガチに固めた前髪が少し揺れた。
下の方に遠く、小さく見える国道がきらめいた。
気付いたら空は快晴だ。

並木の桜の花が舞った。
その瞬間少し鼻先と目頭がツンとした。

就活に対して上手く身が入らず、
私には向いてないと、何度も何度も落ち込んだ。

でも、それでも。
私のやってきたことに対して、やりたいことに対して、私が居た過去に、私が居る未来に、きちんと向き合おうとしてくれる人が、蛍光マーカーを引いてくれる人が、1人でも存在していたことが嬉しかった。本当に嬉しかった。人差し指が少し震えるくらい。だったら、やってきたことも、生き延びていることも、無駄じゃないじゃん。
大袈裟かも、全然知らない他人だし。そこに深い意味はないだろうし。
でも本気でそう思えた。

明日からも頑張ろー!って少し背伸びをして、下りの坂道を、気付かれない程度のスキップを織り交ぜながら降りて駅まで向かった。

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