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おさかなぶんこ #6コウヘイさん、帰る

 『おさかなぶんこ』は、おさかな山のふしぎな住人たちとふもとのヲノサカの人たちの、日常をお絵かきで綴る創作です。
 今回は彼らの少し非日常のエピソード。
 ヲノサカの深江家の法事を機に、永らくここを離れていたコウヘイさんが帰って来ます。


郷愁バス 

〆街からバスに乗ってやってきたコウヘイ
小学校卒業時に引っ越した後
よくバスに乗って遊びに来たので
なおさらバスは懐かしさが増すようです
しれっとカラス&スコシサマもいます


ちょっと変わったものがいる土地だけど
あれ、こんなに堂々といるんだっけ

ひとつや商店の前でアイスを食べるアベくんとウーに遭遇したコウヘイさん

郷愁というかなんというかぶわっと

コウヘイはおさかな山で生まれ
子ども時代を過ごしました
高校生の時、祖父が亡くなってからは
次第に訪れる頻度が少なくなり
車で来てすぐ帰ることが多かったようです

ヲノサカの深江家 
今日は祖父の17回忌

いっせいに喋り出すので聞き取れませんが
みんなコウヘイの到着を待っていて大喜び
特にいとこのヨウは子どものようにはしゃいでいます


三吉さんの法事1
コウヘイやヨウたちの祖父は、生前地元の友人知人たちに大変慕われていたので、姿が似ているコウヘイは人気ものです

三吉さんの法事2
ここはここで楽しそうです

おつかいアベくんとウーくんは
この後台所でごちそうになります
きっとおみやげもいろいろ持たせてもらうでしょう


三吉さんの法事3
男気のあるかっこいいおじいさんでした

夏みつ豆は、昔から貧しい土地であったヲノサカを救うため三吉が中心となって生み出した特産品
勾玉は生みの親、育ての親、先妻に縁のものらしい ぐい呑は後妻である節子からの贈り物

セピア色の写真
深江の人々 30余年前

撮影/鹿乃(かの)コウヘイの母

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