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親知らず4本全身麻酔で抜歯した日記

別に生え方が悪かったりしたわけじゃなく、歯医者が怖くて全身麻酔で抜きました。
なにかの参考になるかもしれないし、どうにもならないただの記録かもしれない。


・抜いてみた感想


同じように恐怖心が強いが親知らずを抜かないといけない…という人がいるなら、私は全身麻酔をおすすめしたい(もちろん手術による危険もないわけではない)
やはり若いうちに抜いた方が回復力、歯の根や骨が硬くならないなどの点から早めに抜けるなら抜いた方が良い。

・歯の状態


4本ともまっすぐ生え根も2本で酷く曲がったりはしていない状態。抜いた時は全て虫歯になっていない
右上は低めに生えており歯ブラシが届きにくいため、将来的に虫歯になるリスクが高い
右下は少し肉が被っているため汚れが溜まると虫歯になるかもしれない

・抜くまでの流れ


まずは近くの歯医者で口の中の様子を見てもらう予約を入れた。(歯が痛むことがなかっため、歯科検診があった高校以来診てもらったことがなかった。)
問診票に「親知らずが生えてるかどうか診てほしい」「歯医者が怖い」とう不安なことは書いておいた(おかげで病院への紹介状に「歯科恐怖症」との記述もしてもらえた)
レントゲンを撮り診察の後、上記の『歯の状態』の説明を聞いた
もともと全身麻酔で抜きたいと思っていたのでそのことを伝えると「じゃあ全身麻酔で4本とも抜こうか」とあっさり病院への紹介状も書いてもらえた。

【日程】
6月中旬 病院へ行き抜歯の予定を立てる(最短で抜ける日にしてもらった)
7月1日 術前検査
7月19日〜7月21日 入院 20日午後抜歯
7月29日 抜糸

・入院中


1日目
朝から病院へ
部屋の案内やリストバンド装着、体温や血圧や血中酸素などの測定(これは毎日あった)、全身麻酔についての説明を聞く。この時抜歯が明日15時予定ということを聞く。シャワー使用の予約も入れた。
全身麻酔のため抜歯当日は食事なし、水分も10時以降飲めない。尿道カテーテルやオムツなどはしずに手術を受ける。
夕方、明日の手術について歯科医から話を聞いた。下の歯2本が若干根が曲がってるから残るかもという話を聞いた。

午前中は説明などでちょこちょこ人が訪れたりしたため落ち着けなかったが、午後からは落ち着いて持ち込んだノートpcで作業やスマホで動画を見ていた
比較的のんびりと過ごした(わりと暇)

2日目
10時頃点滴を刺す。全身麻酔の麻酔もここから入れる。
手術は部屋が空いたら次の患者という風なので予定時間より早くなったり遅くなる可能性を聞く。
手術にあたり上は下着類は外すように指示されたので脱ぎ、弾性ソックスを履いた。
何も食べていないので全体的に元気が出ない、エネルギー不足といった感じで集中力が足りず、作業よりも動画を見る割合が多かった。

14時頃に看護師がきて、手術が14時半からになったと聞く。
トイレを済ませたり口腔洗浄液で口をゆすぎ手術室へ。

ドラマで見たことあるような部屋でこれまたドラマで見たことあるようなベッドの上で横になる。「これってなんだか大変なことなんだなぁ」と今更緊張しはじめる。
麻酔科の先生が「今から麻酔を入れていきます。クラクラすると思います」と言うが、こちらは空腹と緊張ですでにクラクラし始めていたので、これが麻酔なのかどうなのかと考えていたら肩をゆすられ名前を呼ばれた
「手術終わりましたよ」
落ちる瞬間の記憶もない。寝落ちのような感じ。
目を覚ます時は寒くて、歯を食いしばっていた。鎮痛剤ともう一つ点滴をつけられ、酸素マスクもつけられていた。とても眠かったのでそのまま寝て、尿意で起きた。
ナースコールをおすと「術後4時間は安静」ということだった。
漏らすわけにもいかないので見守られながらトイレに行き、帰りも見守られながらベッドへ戻った。眠いのでまた寝た。
次は歯科医の先生に起こされた。容器を振りカラカラと音をさせながら
「綺麗に抜けましたよ〜。これ入りますか〜?」
ひたすら首を横に振り捨ててもらった。こっちはひたすらに眠いから起こさないで欲しかった。

17時半頃家族に抜歯終わった連絡をした。
18時頃、安静期間が終わり酸素マスクも外し、水分も取れるようになった(食事は明日の朝までなし)点滴は夜にはなくなるからその時外すことを聞いた。

口を軽くゆすぐと血が出た。全身麻酔時に呼吸器をつける関係で喉が傷つく話は聞いていたので多分喉の血だと思う。うがいを2、3回したら出なくなった。
消灯時間まで水分をとってのんびり過ごした。
看護師に痛み止めを飲むかを聞かれ、痛みが来るのが怖かったので寝る前に飲むことにした。寝る前に口腔洗浄液でゆすぐ前に、水でゆすぐとまた血がでた。2、3回うがいすると出なくなったのでそれから洗浄液でゆすいだ。

消灯し、寝始めた頃看護師がきて「点滴なくなったので外しますね」と腕が自由になった。
とにかく寝かせてくれ、といった1日だった。

3日目
1日ぶりの食事ができる。痛み止めのおかげか痛みで起きることもなかった。朝の検温血圧血中酸素測定の際に痛み止め飲むか聞かれ、痛みが来るのが怖かったので飲むことにした。
朝にまた抗菌関係の点滴を入れ、終わったら外し点滴生活が終わった。
退院は迎えの関係で14時頃にした。

朝ごはんはお粥、カニカマ入り卵焼き、茹でたさやいんげんとにんじん、揚げ入り味噌汁、パック牛乳
牛乳はストローがついており、吸う動作は血餅が剥がれるリスクが高いと事前に調べていた私は恐る恐る飲んだ。喉が少し痛かったので牛乳は良かった。
噛むといつもと違う感じがしたが、とくに痛いと言うわけではない。奥の方で噛まないように気を遣いながらゆっくり食べた。
歯磨きも奥の方はなるべく磨かないような感じで恐る恐る磨いて、洗浄液に全てを託した。

朝ごはん後、歯科医に傷の様子を見てもらい、消毒を受ける。
抜糸の予定を入れ部屋に戻る。
昨日よりは集中力があるので作業をすすめる。

昼ごはんはお粥、麻婆豆腐、茹でた野菜類。
朝と同じく噛んだ時の違和感はあった。歯磨きも恐る恐るした。

退院の際に、抗菌剤や痛み止め、洗浄液を受け取り、痛みのピークはもうすぎたことを伝えられる。

・退院後


退院した晩御飯、調子に乗って固形物を食べたら傷口から茶色いなにかが出てきた。痛みもなく、口をゆすぐと糸が出てきた。
事前に親知らずについて調べていた私は「術後に傷跡から何か出る=血餅が取れた」という考えになり慌てて病院に電話し、退院後翌日に病院で診てもらった。
結果は止血剤が出たということで傷口の消毒をして帰宅。
抜糸までとにかく慎重に柔らかいものを食べることを心に強く刻んだ。

それ以降は突然の腹痛や38度の熱が出たが、特に大したことも起きず無事に抜糸。

・かかった金額


かかった金額は「2泊3日の入院+食事代+入院着ティッシュ等の備品セット」で、会社で入っていた協会けんぽ使用でおよそ6万ほどでした。
抜歯の痛みや記憶がないということ、抜歯直後何かあってもすぐに診てもらえるという安心感、私は4本歯医者で抜いた場合を考えると安く済んだなと思っている。

・持って行った方が良いもの


○(入院に関わらず)口の端の保湿クリーム
オロナインなど保湿力が高いのを術前術後塗るのをお勧めしたい。口を開くために引っ張られて術後ヒリヒリと痛み、2日ほど透明な薄いかさぶたができた。

○口腔洗浄液
抜いた後まともに歯磨きができると思わず、また病院から洗浄液がもらえると思っていなかったためコンクールを買って持って行った。入院中にも洗浄液が使えたのは個人的に安心できて良かった。
歯科医には「術後腫れるかは人次第なので、生え方や抜くまでにかかった時間は関係ない」と言われたが、腫れという炎症は口内の菌が少なければ酷くならないと考えた私は術前術後に口をゆすいだこれのおかげかもなと勝手に思っている。

○イヤホン
入院中は暇なので動画見るなら必須。
機密性高いものなら耳栓の代わりにも使えると思う。

○暇つぶしのもの
通信量が気になってあらかじめタブレット等に入れておくならアニメ1クール程度じゃ持たない。
作業する人は、作業以外の受動的に暇潰せるもの(動画を見る、音楽を聴くなど)があった方がおすすめ(手術の時間にもよるが、午後からの場合午前はやる気や集中力が出ずなにもしたくなくなるため)


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