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渓流釣りにハマった2023①

私は鮎釣りをする父の影響で、一つ下の弟と地元の西丹沢によく渓流釣りに出かけていた。
(妹とは一度一緒に行ったが、彼女はすぐに写真を撮るのに夢中になった。)

一方、夫は幼少期から、海釣り川釣り、あらゆる釣りを実践してきたという。激しく船酔いするため、船釣りを除く。

結婚してから共に山登りに興味をもち、休みのたびに山に出かけた。登山をしていて、綺麗な清流の脇を下山することがままある。川縁にそっと近づき無言で魚影を探す2人。どちらからともなく言う。
「今度の休みは釣りに行こう」

いるねぇ、いるいる。


2023年4月、西丹沢の渓流に出かけた。
ブドウ虫をエサにしての釣果はヤマメ2匹。
西丹沢の麓に私の実家があるので、その日2匹のヤマメを携えて立ち寄った。

さて、次に目を輝かせたのは私の実家の父である。
父は二十歳ごろより鮎釣りに心奪われ、シーズンには地元の酒匂川を中心に全国の鮎スポットに遠征に行くほどの、40年超の鮎釣りマスター、父。オフシーズンには鮎に思いを馳せ、鮎仕掛けを大量に自作する。竿を磨き、タモまで作る。しかもタモの木を伐採するところから。私は生まれてからずっと、釣りに関してストイックにワクワクする父の姿を見ていた。
近年は持病と老化で、川に行くことも少なくなってしまったが、娘とその伴侶が川釣りに興味を持ったとなると居ても立っても居られなくなったのだろう。

数日して、父からメッセージが届く。

豪快に繊細に、ワクワク日程を調整した。

我ら3人(父、夫、私)は、皆胸を高鳴らせてその日を迎えた。

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