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アンパンマン御三家で、彼氏にするなら誰だろう

私は、そういうことをよく考える。これを考え始めたのは高校1年生の頃であり、21歳になった今でも答えはまだ出ていない。

ここからは全て私の空想話であり、すごく失礼なイメージや偏見が入り混じった文章である。そもそも、アンパンマン御三家というワードも、彼氏にするならばという前提もおかしい。しかし、高校時代から考えているこの議題に終止符を打とうと、文章を書いている。


では本題に入る前に、ここでのアンパンマン御三家を紹介しよう。

①アンパンマン
②しょくぱんまん
③カレーパンマン

だ。単純にルックスで行ったらしょくぱんまんだろう。
しょくぱんまんは、アニメでも女子から黄色い声援を送られている描写をよくされているため、顔がいいキャラに間違いはない

しかし、公式サイトで行われた「アンパンマン人気投票」では、やはり主役であるアンパンマンが見事に一位を獲った。
ちなみに、カレーパンマンは7位、しょくぱんまんは12位となんとも言えない結果だった。生みの親であるジャムおじさんは21位だった。確かにジャムおじさんを好きな子供はマイナーすぎる気がする。妥当。

やはり、自分の顔面をちぎり、渡すという自分を犠牲にしてまで住民を助ける彼の人気は根強い。

それに対してしょくぱんまんは、食パンをトラックで配達しているが、自分の顔をちぎることは滅多にない。

なぜだろう?
そんな疑問について、やなせさんはアンパンマン大研究にて回答をしていた。

Q.しょくぱんまんの顔は、食べられますか?

A.食べられますが、顔が欠けるのは、みっともなくてイヤなので、かわりに食パンを配っています。
アンパンマン大研究

プライド高すぎやしないか??アンパンマンは毎日のようにちぎって渡しているのに?彼は、仲間を見て(あんな姿にはなりたくないな)とか思っているのではないか????
いや、むしろカレーパンマンが口からカレーをはいて攻撃している時、彼はどんな気持ちなのだろうか。はしたない、みっともないとか思っているんじゃないだろうか。

しかし、これに関して、美意識が高いと言う見方もできる。それが彼の魅力であり、根強い人気の秘訣なのかもしれない。

カレーパンマンも、同じくちぎって渡すと言うところを見た事がない。これは私の推測だが「辛さ100倍!」みたいなこと言うし「辛すぎるから食べさせられない」のではないかと勝手に考えている。慈悲深さに私は弱いので、そうだとしたら、とても好きだ。

アンパンマンも勿論慈悲深いヒーローなのだが、自分を犠牲にしすぎている。改めて考えると自分の一部…しかも顔をちぎって渡すのだ。ヒーローとしては申し分ないが、今回の議題は彼氏にするならば、である。その場合、自己犠牲に対して「あっちょっと、ごめん、もう、もういいから…」となってしまうのが目に見えている。考えすぎてしまう性格の私とは相性が合わない。


そして、アンパンマン御三家の学生時代に何かを落とした時の対応をそれぞれ考えてみた。

アンパンマンは「あ、落ちてるよ」と肩を叩いて落ちているものを確認させてから、拾おうとする私を止めて、先にバッと床から拾い「はい」と渡すタイプだ。無論、勝手な想像だ。
これは、勝手に触るのも申し訳ないし、一応拾うよという主張、そして配慮なのだろう。普通に「ありがとう」と思うし、言う。

食パンマンは、先程言った意識が高い、という所から自分が拾うということはしなそうだ。肩を叩き、「落としたよ?」と屈託のない笑顔で言うのだろう。これはスタンダードな優しさである。何度も言うが、これは勝手な想像である。

カレーパンマンは『はい』と、落とした事に気付いていない私にサッと渡すだろう。私はそこでありがとうと言い、その後家に帰る間じわじわと優しさに感動をする。しかし、彼の中ではそんな事すぐに忘れるほど『当たり前』の事なのだ。だからこそ、わざわざ落ちてる事も知らせず拾う。このような、爽やかな優しさ、『優しいこと』だと思っていない優しさ、すごく好きである。これをされただけで好きになれるな……私、カレーパンマンの事好きだなあ。パン屋さんで必ずカレーパンを買うし、カレー自体好きだし。


色々考えていたが、改めてカレーパンマンをぜひ彼氏にしたい。カレーパンマンの優しさは、押しつぶされない優しさであり、私にとって心地の良い存在であろう。
私自身が勝手に優しい優しいと感動している。それについてカレーパンマンは「そんなことしたっけ?」や「いいすぎだよ」と笑うのである。





ふう、良い。良かった。私は肩の荷が降りた気がした。
これらの想像は、私のアンパンマン知識の無さから偏見で物語ったものなのだが、もしかしたらアンパンマン知識の豊富な方からすれば(けっ、分かってねーな)となるのかもしれない。

私はアンパンマンについて、もう少し知る必要があるのかもしれない。
そして、ここまで議題を進められる程キャラが成り立っているという事がすごいのである。ただの子供向けアニメなんかではない。やなせたかしさんは、偉大だ。


余談だが、これを恋人に話したところ(主にものを落した時の対応)
「わかる!超分かる!」と同意を得たと同時に「おれってカレーパンマンに似てる?」と、思ってもいない質問が返ってきた。
もちろん日常生活において、カレーパンマンに似ているな〜と思う瞬間はないので、『カレーパンマンに似てるな、って思った時はないよ…』と返す。
彼は不満そうに「そうか…」と言った。いや、成人を果たしてからカレーパンマンに似てるねって言われたい事ある???

アンパンマン御三家+恋人が並んでいたら、一目散に恋人を選ぶが…と心の中で思ったが、内緒だ。


そして、この議題には大きな欠点がある。
アンパンマン御三家は誰も私を選ばないと言う事である。そもそも、地域を守るヒーローなのだ。私なんかが到底及ぶ相手ではないのである。

なので、この議題は結局考えたところで
『そもそも彼氏になってくれない』が答えだ。


以上。解散。



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