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財政課最終ラウンド
財政課は平成14年度から結局、平成25年度まで在籍していました。なんと11年間。最終ラウンドは、だいたい最後の3〜4年。一応決算は、平成16年度に黒字転換してからは黒字が続き、でも、本当の黒字体質にはまだ。その仕上げの段階。
fukushin_Ceo開き直る
本当の黒字体質に
最終ラウンドの僕のテーマはこれでした。
なんだか、この頃から”らしくない”考えを持ち始めてました。
全国どこの地方自治体でも同じような課題があります。
でもうちの市はそれ以上の課題をいっぱい抱えていました。
とにかく、黒字にするために、イレギュラーなこともたくさんやってた
これを解消できるよう、体質を黒字にする。
いつも入ってくるお金で、いつも出ていくお金を賄う。
当たり前みたいな話ですが、実際には予算ってお金をどこからか持ってくる。つまり、足りなかったら土地を売るとかすして工面する。でも次はもう売る土地はありません。これでは続きません。
また、先行投資をするということ。
移り住みたくなる、そんな市の魅力を生かせるための予算枠を作る。
普通、これやりたい!って言っても10のうち1が通ればいいところが、この頃は10言ったら10通ってたという時代でした。
別に、認められたいから、目立ちたいから、そうじゃなくて、やっぱり目の前に課題があって、なんとかできるポジションに自分がいたら、それをなんとかする。
何者かに動かされていたような気がします。
仕事は嫌いなはずなのに・・・
行政マネジメントを変える
経常収支比率90+5%を目標
これが立てた目標
でもこれを実践するには変えなければいけないことがありました。それは、意思決定の仕組み
トップが決めるまでに、論点をまとめる。それまでの予算の会議の進め方はなんとなく・・・が多くて、論点がしっかり定まってないとか、決まったか決まってないかわからない。トップマネジメントから庁内マネジメント全体を変える必要があったんです。
そして庁内システムも。
昔からそうなんですが、僕はこの会社の全てが嫌いでした。だから全てを変えたかった。
そう思ってた矢先に、全てを変えていく必要がありました。
でも、事あるごとに僕の前に立ちはだかる部局がありました。
企画調整課
トップマネジメントを司る部局です。
管理部局というのは、だいたい、財政課、企画調整課、人事課、行財政改革推進課、こういうあたりがいわゆる官房系部局と言われています。
一枚岩になる。そんなことが求められている中、いつも企画調整課だけは、僕の前に立ちはだかってきます。
平成24年度は、ついに次長兼財政課長と行財政改革推進課の併任もなり、2つデスクがあるっていう状態
もうこの辺りは、何が来ても驚かないし、何があっても大勢には影響がないという感じでした。
いっぱい支えられたし、いっぱい裏切られたし、いっぱい恨まれもしたかもしれません。
でも、自分がやると決めたことをやるだけ。どんなポジションになっても。この頃から、ほんとそれだけが仕事のスタンス。
結果、平成25年度の予算では経常収支比率95%が達成でき、晴れて、平成11年度から実に14年間続いた財政非常事態の解除。
日本一の赤字から始まった財政課ライフは、一つの区切りを迎えました。
仕事のスタンスが確立された
予算の査定って何に対して措置すると思いますか?
そりゃ予算の内容でしょ。
それもそうなんですが、もう一つは、
担当者。
その人の信用力は実績に応じて査定されることが多いです。
この頃の僕は、もう水曜日がどうとか、ダンスの時間がとかは問題外で、当たり前に自分のペースで帰るし、そんなの前提として、仕事をどうやって面白く仕上げていくか。そんな感じになっていました。
11年目の1月、僕は主幹から課長を超えて次長へと昇格。はじめて人事内申を作り、人事課に提出しました。
なんでも、次年度は、あの難敵 企画調整課が隣のフロアにくるという噂もありました。
仲良くできるのか・・・・そう思っていた矢先の、人事異動内示の日。
僕が描いた内申はほとんどが通り、理想通りの財政課メンバーに。
でも、当時の部長から発せられた言葉に耳を疑いました。
ところでさ、君が異動になったんだよ
企画調整課長に!
な、なんと、難敵のところへ!
fukushin_Ceoは次のダンジョンへと進みます。
財政課での11年は、たくさんのことを学びました。
自分の信じることを突き進んだらいいこと
自分で始めないと誰も進めてはくれないこと
でも自分一人では何もなし得ない。仕組みとして残すこと
そして何より、一回では物事は通らない。三回は押すこと。
誰が何をしようか関係なくて、自分がどうしたいかだけを考えたらいいこと
最初はどうなるかとお先真っ暗で始まった財政課ライフが終わりました。
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