サイニック理論

オムロンの創業者立石一真さんは未来の変化について予測を立て、その50年も前のサイニック理論がかなり当たっているらしい。

サイニック理論は社会・技術・科学がこれまで(1970年時点)どのように進歩してきて、これからどのように進歩していくのかという予測。

技術や化学が進歩すると人類が生活生活の中に求めるもの、人々が大事だと感じるものは変化していくそうだが、進歩が進むとやがて、人々の価値観は1周し、原始社会と同じように自然を基調とした社会に入り、再び価値観の変化のサイクルを巡るという。人類社会の変化はそのような螺旋構造で表現することができ、長い歴史の中で人類は今ようやく1周目の後半に差し掛かっているところらしい。
一方で社会の変化はどんどん加速しており、数万年の原始社会、数千年の集住社会、数百年の農業社会を経て工業社会に突入したが、手工業、工業化、機械化、自動化、情報化、と2、300年くらいで一気に変化した。そして今は最適化社会、そのあとに自律社会、自然社会と来るらしい。
自律化社会では心の豊かさが価値になり、現在の最適化社会は物質的な豊かさを求めた工業化の時代からの過渡期になっている。
その後の自然社会では誰も管理していないが持続可能が保たれている社会だそう。
オムロンは人と機械の関係を代替→協働→融和・拡張と変化するとしている。人間の意欲を推進するような技術が台頭するようになるのではないか、と。

働き方をとっても、社外での人のマッチングや情報へのアクセス、社内での構造やシステムの効率化が進むようになった。
企業に縛られずキャリアをつくる、企業の中でも多様なキャリアを選べる、そういう時代になってきている。
すごいことを考える人もいるもんだ。結構あったっているのがすごい。

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