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 アメリカが景気引き締めのために、利上げをしそうだ、という話が出て、株が下がっている。
 それ自体はまあ仕方のないことであるし、好景気が際限なく続くことはないから、どこかで利上げをしなければならないというアメリカの判断は、わかる。

 とばっちりを食う日本は大変だな、という話だ。日本もアメリカのように好景気であったれば、引き締めるのもやぶさかではないが、不景気の上に引き締めの悪影響だけを被るのだから、堪ったものではない。

 偉い人には偉い人の理屈があり、このことについて聞けば千言万語を尽くして日本の財政状況と少子化によって将来利息が返せなることを恐れての国債残高圧縮の話からはじめて滔々とデフレスパイラルの話をしてくれるのであろうが、その話を聞いたとて、老後の資金にと蓄えていた資金の目減りはどうにもならないのであるから、悲嘆に暮れるよりほかない。

 いっそ明日の飯のことだけ考えて生きておれば然程あたまを悩ませる必要もないのかもしれないが、なまじ人生100年時代だ、老後に備えよなどと大号令をかけられるので、如何ともし難い。

 私は剰余の資金などないからまだ被害は大したことはないが、蓄えのある人ほど不安であろう。
 さりとてどうにかなる話でもなく、悩ましいところである。

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