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5/5~ 最近見たもの聞いたもの

なんか今週たくさんになった。なんでだ。

このnoteには以下のコンテンツのネタバレが含まれるかもしれません。

売れっ子漫画家×うつ病漫画家

毎回面白い。こんなの無料で読んでいいんですか。

キャラクター創作論のところおもしれ〜。
「キャラを立てる」ってことですよね。
一面的でない、立体的なキャラクターを作るための方法。
確かにそれができればいいんだろうけど、難しいっすよ。
難しいとか言ってるから出来ないのかもな。
凡人ができないことができる人だけが天才なのではなく、凡人には難しいけどなんとかできることを難なくできる人というのもまた天才なんだろうな。

絆光記 / シャニマス

うわ〜!良かったですねえ!!!!!
これのためにイルミネのコミュを一気に読んだけど、甲斐があったよ。

一番印象に残っているシーン、「困っている女性」のところ。
初見時にここを読んで、身体障害を持つ人が常に周りにありがとうを言い続けなければならないのが辛いみたいな話を思い出した。

僕の亡くなった父は晩年病気によりだんだんと手足が動かしにくくなっていって、他者のサポートを受けないと思うように行動できないような場面が多々あった。
傍にいた僕はそんな父の「思うように動けない自分、一方的に他者に助けられてばかりの自分」に対する苛立ちを度々感じていた。
一方的に世話を受けて感謝を贈るというのは負担になりえる。それを返すことが難しいなら尚更そうだ。
でも、じゃあ、助けないのが正解かというとそうもいかず、助けざるをえない状況もあるし。

どうするのがいいんだろうな。
「こっちも人助けできて気分が良いのでWin-Winですね!」と表明すればいいのか?
それもなんか気持ち悪いしな。

まあ当人がそんなことを感じてるかなんてわかりゃしないからとりあえず助けてみて、相手方が今回の女性みたいに断ることもできるというのが一番丸い形なんだろうなという気もする。

感想語り会みたいなやつに参加したので、そのうちそのnoteも出るだろうと思います。

↓それとは関係ないけど、いいな〜と思った感想note。

〇、 ft. 重音テトSV / Kolaa

なんかTwitterで流れてきた音楽。
50~60秒のところが好き。

取り壊し前の廃ビル?を丸々使った展示。

2階では学習机を寄せて作られた島の天板の上を歩いて展示を見る形式だった。
小学生の頃、学習机をくっつけて作った大陸の上を歩いていたときのことを思い出した。懐かしい感覚だ。
スモークが炊かれていて大規模な避難訓練のことも思い出したが、あの甘い香りはしなかった。

映像作品が良かったな。そういえば僕も学生時代なんとなくノートに天使の絵を描いたりしていた。

出口の通路が狭くてよかった。

悪は存在しない / 濱口竜介

ネタバレをしますよ。




すごかったねえ。
観た直後の気持ちは「な、なんでそんなことしたの???????」と「学童は親が迎えに来るまで面倒見といてくださいよ!!!!!!!!!1人で帰らせたりしないために学童があるんじゃないんですか??????」の大きく2つ。

「1人で歩き回る小さい子」と「銃声」を序盤で出してこられて、ずーっと不安なまま観ていた。
「頼むから鹿と間違われて子供が撃たれるなんてことになるなよ……!」と思いながら観ていた。
まさかあんなことになるとは……。

かなりのキーマンである芸能事務所の男性社員「高橋」が「俺がキャンプ場の管理人になればいいのか!」と言ったところで、劇場内には笑いが起こっていた。僕も笑っていた。
説明会でずっと不貞腐れたような態度をとっていた高橋の印象はかなり悪かった。が、高橋にとっては「なんで俺がこんなことを」というマイナス感情が伴っていただけで住民たちをわざと怒らせたかったわけではなかったんだと気づいた。
「あー、悪は存在しないってこういうことを言いたいのか?」と思っていた。

薪割りを体験し「ここ数年で一番気持ちよかった」と言った高橋。
でもそれって非日常を体験したことの快感がほとんどだよね。
それを理由に「管理人になることを考えていて〜」とか言われても、いやお前は日常としての薪割りは知らないだろとなってしまう。
別に高橋は悪人と言い切れないが、巧からの心象はあまり良くなかっただろうなと感じる。

進撃の巨人でアルミンが言っていた「いい人ってつまり都合のいい人」というようなセリフが好きだ。
この映画でも「悪(悪人)は存在しない。ただ自分にとって都合の悪い人がいるだけ」ということを描いていたんじゃないだろうか。
最後も含めて。

というのが映画を見た翌日の僕の考えなんですが、どうですか?

トレインスポッティング

好きな映画が映画館でやってたので観に行った。
やっぱおもしれーぜ。

帰り道、後ろの人たちが「やっぱりヤクの出てくる映画ってあんま好きじゃないな」と話していた。
僕もそうな気がする。けどトレインスポッティングは好きなんだよな。
なんで好きなんだろう。単に映像が面白いから?
ドラッグに限らず、全てが自分の人生からかけ離れているからかな。
酒もタバコも女もやらず、ここまで生きてきた自分にとって。

トレインスポッティングは2もすごく好きなので近く見返したいな。家にDVDがある。

光景 / 篠澤広

「まつげ」というフレーズが好きなので聴いただけで少し気分が上がる。

トレインスポッティングの後に見たので、歌詞を聴きながら「トレインスポッティングだな〜」と思っていた。
選択の先に人生がある。
今見えている光景も、今までの選択でできている。

Choose life.

劇光仮面 / 山口貴由

人龍編、終わり。なんだろうか。

悲しいな。
人知れず不老不死になりながら脳機能だけは衰えて、人とは違う形で死んでいく。
正直出てきたときは「うおおおおお!マジの怪人が出てきてんじゃん!!!すごすぎる!!!!!」と興奮に押し流されていたが、このマンガが「悪の怪人が現れた!成敗!勝った!」で終わらすわけないよな。そりゃあ。

作中でもジャミラモチーフの会話があったけど、今人間社会で人間として生きている自分が何かのきっかけで人間社会に害なす存在になってしまったとして、「じゃあみんなに迷惑かけたくないのですぐ死にます!」って受け入れられるかというとたぶん難しいよな。
自分がそうなっても受け入れがたいし、近しい人がもしそうなったら自分はどうするんだろう。
どうしたらいいんだよ。

初代ウルトラマンは全話観たので、怪獣たちの元ネタがわかって嬉しかった。

長く短い夏 / 井上まい

大丈夫倶楽部の人の新作。
大丈夫倶楽部2巻の紙の単行本も買った!この先の巻も紙で出てほし〜ぜ。

描いているテーマとしては大丈夫倶楽部とほぼ同じだよね。
大丈夫でいられなくなってしまった人と、大丈夫でいられる居場所を作る話だ。

秘密基地っていーよな〜。僕にもあったよ。秘密基地が。
とはいえそこまで田舎ではないベッドタウン的な街だったので、公園の茂みの一帯を秘密基地と呼んでいただけで物をそこに集めたりまではできなかったけど。
でも、「自分たちの場所」だと思うだけでも安心感が全然違う。

徒歩日本一周していた頃に、野宿が本当に嫌だった。
「自分の場所」ではない場所で寝るのが怖かった。
一方でネカフェ泊は好きだった。お金さえ払えば朝までそこは「自分の場所」になるから。

今役者をやっていて、初めて行った場所をその役として「自分の場所」にしなければならない場面とかもある。そういうときはカメラに映らない場所とかでも自分の物をこっそり置いておくと安心してそこに居れたりする。

お金を払うとか、好きな物を置くとかして「自分の場所」にすることができれば、そこに居る間は大丈夫になれたりする。
さらには、そんなふうにして作った大丈夫空間が何かのきっかけで大丈夫でなくなったりもするので、また別の場所に大丈夫空間を作っておくと助けられたりする。

秘密基地、欲しいな。今。

やわらかい壁に激突したい / 神田

なんかわかるな。この欲求。
身体的な衝撃を受けることで生の実感を得るような。
熱めの風呂に入って「クゥ〜」とか言ってるときの感じとも近い気がする。「生きてるな〜」って思う。
最近は真面目に歯を磨いてるから長らくないけど、歯磨きして歯茎から血が出たときとかも「お〜、生きてる生きてる」と思っていた。

スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け

C-3POとR2-D2が最高の友達でいてくれて、嬉しい。

カイロ・レンとレイの精神が繋がってて離れた場所にいても物を奪ったりできるやつ、面白いな〜とは思っていたけど最後になってめちゃめちゃかっこいい使い方してて痺れたな。
離れた場所にいるカイロ・レンにライトセーバーを背中から受け渡すところ、最高にかっこよかった。

スターウォーズってウォーズというだけあって主人公たちだけの小競り合いに止まらず民衆たち全員で状況を動かそうとしていく様が見てとれていいですよね。
いや、戦争そのものは良くないんだけど。
全員で勝ち取ったるぞ!という感じが。
キーマンになる人々はもちろんいるけど、その人たちだけに全てを背負わせずにあくまでもみんなで勝ち取ろうという姿勢。
ヒーローって孤独になりがちだけど、スターウォーズにおいてはきっとそうじゃない。

ラストバトルの決着がライトセーバーを2本クロスして押し込みなの、ちょっと面白い

波よ聞いてくれ / 沙村広明

最新刊読んだ。

『「死なせてたまるか」って気持ちだけ本物なら 後は何を言おうがいいのよ』ってセリフが良かったな。
所詮言葉というものは容れ物でしかなくて、外側の形を整えるよりも中に何を入れるかの方が大切なんだ。
理解し合える間柄ならなおさら。

アイドルマスター シャイニーカラーズ 事務的光空記録

ちょっと、おもしれーすぎる。このマンガ。
にちかと美琴のファーストコンタクトを描いてくれたのほんと嬉しいよ。

シャニマスという作品の可変的なリアリティラインを上手く使ってるな〜。
シーズというユニットはシャニマスの中ではリアリティラインがシビア目というか、リアルっぽさをかなり高く描写しているけど、シャニマス全体の中にはそこをもうちょっと低めに設定されているユニットもいるからシーズもときにそっちに寄ることができる。し、また戻すこともできる。
つまり、シリアスなストーリーの中にアホみたいなギャグを入れられるってことです。

面白すぎる。

日付変わったときに布団の中で読んだら最後のページで大笑いして寝れなくなっちゃった。

仲良しになったシーズ、仲良シーズにはいつまでもこの変なファーストコンタクトの話をしていてほしい。

恋鐘STEP / シャニマス

ジムシャニからの流れで、まだ読んでなかったので読んだらすげ〜良かった。

恋鐘のアイドルになるまでのストーリー、めちゃくちゃ良いぜ。
ずっとアイドルになることを反対していたお父さんが実は過去に歌手を諦めていたっていうの、ベタッちゃベタだけど、良い。
何も知らなくて反対するのと知ってて反対するのとでは重みが違うし。

長崎ロケまで行って実家寄らなかったんだ。
実装順で考えたらワンマンライブ(LP)までやってそうだけど、どこまで突き詰めたら実家に帰るんだろう。
いつかそのシーンも見せてほしいよな。
お父さんグチョグチョに泣くでしょ。
もしくは恋鐘の前ではそっけない態度とって、裏でグチョグチョに泣くでしょ。

見たい。九州男児が泣くところ。