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#2 徒歩日本一周日記 2018年4月6日〜

前回↓

6日目以降です。まだまだ弱音ばかり吐いています。

4月6日

4/6
大宮公園小動物園と大崎公園こども動物園に行きました。
そろそろ日記を書くのがつらくなってきた。日記を書くのが楽しいのはいつも最初の数日だけなんだ。
精神がとてもつらい。昨日今日と全然人と話していない。
また公園のトイレで寝る。寝袋が高性能なのかちょっと厚着して入るとすごく暑い。だから薄着で寝袋に入る。つづく。

今まで日記が長く続いたことがなかったため、今回の旅日記も不安視していますね。結果を言えば旅の終わりまで日記を書き続けられたのですが、つらいと思いながらも一応書き終えたことは自分でもかなり偉いと思っています。
ところでまたトイレで寝たことを日記に書いていますね。当時から「旅を終えたら日記をどこかに公開したり本にしたりしたいな」と考えていた上に「トイレで寝るの迷惑だしあんまり良くないよな…」と思っていたはずなのになんでわざわざ日記に書いてるんでしょうね。疲れていて頭が回ってないのでしょうか。

こういう短絡的でしょうもないことばかり考えています。今も。

醤油とハチミツをかったお店のこと、ぼんやりと覚えています。食パンに醤油をかけたり、食パンにハチミツをかけたりして食べていました。

4月7日

4/7
キャンベルタウン野鳥の森と足立区生物園へ。どちらも小さいながらによくできていた。チョウの大温室がかっこよかった。
今日は初日ぶりに人の家におとまり。お母さんの友達の友達らしい。
初対面なのに晩ごはんまでごちそうしてもらい、洗濯もしてもらい、すごく親切にしてもらった。すごくホッとした。つづく。

初日以来のお泊まり。精神がとても衰弱していたので、この日泊めてもらえたのはかなり大きかったです。たしか夜ご飯にオムライスをいただきました。ありがとうございました。

日本一周中はサブスクサービスで度々映画を観ていたのですが、その一本目がLEONでした。心がとても弱っていたせいもあってかとても感情に響きました。レオンはかっこいいしマチルダはかわいい。近いうちにもう一度観たいな。
埼玉への県境はあっけなかった分、江戸川を渡って千葉県に入ったことでやっと「遠くまで来た」気分になりました。それでも電車に乗ればすぐ帰れる距離ですが。

4月8日

市川市動植物園へ行きました。初めて動物園の人に話しかけられた。帰るときも気づいてくれて、「がんばって」と言ってもらえた。うれしい。オランウータンの赤ちゃんがいた。
ひたすらに長い道を歩いていたらお好み焼き屋のお兄さんに話しかけられ、パックのお好み焼きを2倍の量を1個分の半額で(しかもおまけにジャガイモまでつけて)売ってくれた。うれしくて涙が出てしまい、つい足早に去ってしまった。もっとちゃんとお礼を言えばよかった。つづく。

このときのお好み焼き屋さん、めちゃくちゃ感謝しています。看板を見ていなかったし場所もメモせずじまいだったので今となっては店名もわかりませんが…。千葉県のお好み焼き屋さん、ありがとうございました。

お好み焼き屋さんから人の温かみに触れたものの、精神はよわよわのままだったので野宿はできなかったようです。「今日は野宿できる精神状況じゃない!」と判断したら軽率にネットカフェに泊まったり、食費を節約しようと食パンばかり食べるわりに「肉が食べてえ!」という欲望に負けて衝動的にファミチキを買ってしまったり、そういう適度に我慢できない性格であったからこそ旅を最後まで続けられたのかもしれません。

4月9日

4/9
千葉市動物公園に行きました。レッサーパンダの風太くんがいました。
今日はお母さんの友達の家に泊まります。お腹いっぱい食べさせてもらいました。知ってる場所で寝れるって幸せだ。つづく。

日記短いな。母の交友関係は広く、日本中で母の友人や母の友人の友人に助けられたので、母が社交的な人でなければ旅を完遂できていなかったかもしれません。この日はやけにたくさん夜ご飯を食べさせてもらった記憶があります。

これ今でも欲しいなあと思っています。

日本一周の道筋はほとんどGoogleマップに頼っていたのですが、たまに全然人気のない道に誘導されては不安を感じていました。

4月10日

ダチョウ王国に行きました。ダチョウの肉はまあこんなもんかっていう味でした。
今日で10日目です。2日目以降、毎日「帰りたい」「もうやめたい」って言っています。自分の家に帰りたいです。この生活に慣れて楽しくなって帰りたくなくなるなんて、想像がつきません。つづく。

前の晩に泊まった家には僕と同い年の友人がいるのですが、彼が帰宅する前に僕が早々と寝てしまったため朝に顔を合わせ、なぜか二人でStand By Meを弾き語りしました。僕が歩き旅をしていることからの選曲だったのかもしれません。
旅生活に慣れて楽しい時間が増えてきても、帰りたくなくなることはなかったです。自宅が一番。

この頃は鍋と折りたたみコンロを持ち歩いていたので、芋は野宿の時に茹でて食べました。キャベツはそのままかじったんだと思います。

ダチョウ肉の味、正直あまり覚えていません。それほど特徴的な味ではなかったんじゃないでしょうか。

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絵を描く気力もあまりなかったみたいです。

#3に続きます。