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2/11〜最近見たもの聞いたもの

このnoteには以下のコンテンツのネタバレが含まれるかもしれません。

どくさいスイッチ企画「ホテルシーガル」

R-1グランプリの決勝に史上初めてアマチュア芸人が進出したと聞いて、気になってネタ動画をいくつか見た。かなり好みだ。
いい空気だ。笑いやすい空気を作るのがうまい人だなあ。

中でも一番好きだったのが上の動画。一人コントにピアノ伴奏がついている。なんだそれ。
初めて見た。ピアノめちゃ上手いし。

感動がある。大笑いとともに感動がある。大笑いと感動が同居している物って大好きだ。
ピアノもすごく効果的に盛り上げている。この動画もっと見られていいんじゃないか?

ルカ先輩に限界化するオタク.mp4

この動画、たまに思い出しては見返してしまう。何回見ても面白い。
勢いがありすぎるオタクって面白いな。
一度見始めると10周くらい見てしまう。そんな勢いがある。

みどりいせき / 大田ステファニー歓人

久しぶりに小説を読んだ気がする。小説を読むたびに「久しぶりに小説を読んだ気がする。」と思っている気がする。
少なくとも、出版されたばかりの本を買ってすぐに読むというのはかなり久しぶりだ。

良かったな。終わり方が良かった。
「終わり方が良かった。」これも毎回言っている気がする。
これはしょうがないことなんだ。だって終わり方が好きだと好きになっちゃうから。

なんなら始まり方も良かった。

あれは春のべそ。

出だしがこれだ。「春の"べそ"!?べそってべそっかきとかのべそ!?一体なんなんだそれは」と思った。
まあ少し読み進めれば「春」が人名なことがわかるのでそこまで特異な文ではないのだが、にしてもキャッチーだ。
「べそ」ってあんまり日常で使わないけど、でもわざわざ思い出すまでもない程度の浅いところにある。引っ張り出されるとちょうど気持ちいい位置だ。
全編通してそんな感じの言葉が多かった気がする。あくまで僕にとってだけども。

トリップ描写のところの紙面の使い方が心地よかった。
本の文章って線じゃなくて面なんだ。

主人公の桃瀬がちょうどダサくて良かったな。ちょっとダサいけど、まっすぐないいやつ。少年マンガの主人公かい。おれ、桃瀬と友達になりたいよ。
他のみんなはリアルで会ったら多分ちょっと怖気付いちゃうけど、仲良くなったらめちゃくちゃに楽しいだろうな。だけどごめん、宇宙への往復きっぷに関しては、仲間はずれのポールでいさせてください。

なんか、思っていた以上に誠実な文章だったように思う。新しい言葉で書かれているだけで、そんなに変なものじゃない。
作者のインタビューとか読むとめちゃくちゃ誠実な人に見えるので、思ったとおりと言えば思った通りかも。

桃瀬翠って綺麗な名前だ。

電車で海に行った

電車で海に行った。そこそこの時間とお金をかけて。
行き帰りの電車内で「みどりいせき」をだいたい半分ずつ読んだ。
電車内って読書にちょうどいい空気感な気がする。僕にとって。

海は風が強かった。冬の夕方の海ってあんまり人がいない。
寂しげだった。

海の水を手で触り、少し舐め、「思ったよりしょっぱくないな」って言った。

many screens / シャニマス

「死神は悪者なのか」

まだ放クラのコミュを全然読んでいなかったころ、「アイドルが落語の『死神』に挑戦するコミュ」と恐山さんのnoteで知って気になっていきなりこれだけ読んだことがある。
それでもめちゃくちゃ面白かったのだが、ここまでの放クラを知った上で今読み返すとより面白かった。シャニマスって、深い。深度がある。

やっぱ園田千代子って古めかしい口調が似合うな。なんで?
樹里ちゃんも練習時より本番の方が上手くなっている。

放クラが描いてきた「繋がりの広がり」がついにInternetを通じてより広くより遠くへ、って感じだ。無限じゃん。

果穂が午後10時を「大人の時間」って言ってるのかわいい。俺だって昔は金曜ロードショーの途中で寝落ちしたりしてたのに、今じゃ夜更かししてばかりだ。
落語の枕に「すごい!」ってなって真似しようとするけど上手くいかないところも微笑ましい。こういうのもあった気がする。あの頃は俺だってかわいかったんだ。

小6でどこかの誰かに見られる立場にあるのって重いな。でも放クラのみんなが居てくれるから安心してみていられる。
果穂ってどんな大人になるんだろう。俺やっぱ果穂が大人になった姿が見たいかも。どうにかしてシャニマスの時間を進められないだろうか。

フラッシュ・ポイント / 今井新

好きなwebマンガ家とかが多数参加している2023年良かったマンガを挙げる記事↓を読んでいたら、「フラッシュ・ポイント」という同人マンガが複数人から挙がっていて気になったので読んだ。

2023マンガベスト10 その1(堀尾鉱,伏見瞬,風見2,背川昇,竹田純,西瓜士,今井新,関野葵,陰山涼,一のヘ,投擲装置,池袋不敗,水田マル,小野未練,吉田貴司,華沢寛治,永井乳歯,井上まち,井戸畑机,福岡ゆい,みそくろ,ほしがた,ほしがた,ねぎしそ,ななめの,しゃりあ,伊東黒雲,モバイルいわし,yaca,中野でいち,小出よしと,今井哲也 ,ツムラネオ,さのさくら,人間が大好き,ジュンスズキ,八月のペンギン,佐藤タキタロウ,okadada,gaburyu, ふぢのやまい,シャルトリューズ山田,marit - exust’s blog みんなの2023年のマンガベストです。ドタバタしていて遅くなっちゃって諸々遅れてすいませんでした。みなさんありがとうござい exust.hatenablog.com

わ〜〜〜。商業では描けないマンガだ。

俺、こういう作品に言及するの怖いんだよな。
じゃあ触れなくていいじゃんっていう気がするけど、すごかったし面白かったので。

現実と虚構の境の幕に風穴を開けるようなマンガだ。
こういうのってマンガだからできることなのかなあ。マンガには視覚的に「現実ではない」ことが一瞬でわかるという特性がある。だって絵だから。絵が並んでいるだけだから。現実を参考にしているかはどうであれ、今目に入っているものが何かしらのフィルターを通してあることはすぐにわかる。
だからこうやって、現実にあった事件をそのまま描いてもどこか別世界の出来事に見える部分がある。そこから虚構にも引っ張っていける。
にしてもこの作品はすごいところに踏み込んでいるが。


僕が2023ベストマンガを挙げるとしたら何が入るかなあ。
一位はダントツで東京ヒゴロだけど。

こどもたつ / あぶらめちかた

三篇あるうちのふたつ目、「忌引きの友達」を読んで、ああ、あ、となった。