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阪神のドラフト予想

いよいよ明日に迫ったドラフト。
阪神のドラフト上位候補を適当に予想してみようと思う。

① 近年の上位指名選手の特徴

まず、ここ最近(5年)の阪神が上位指名の特徴を見ていきたい。なお、ここでは上位を3位までとする。

2022 ①浅野翔吾×⇒森下翔太  ②門別啓人  ③井坪陽生
2021 ①小園健太×⇒森木大智  ②鈴木勇斗  ③桐敷拓馬
2020 ①佐藤輝明  ②伊藤将司  ③佐藤蓮
2019 ①奥川恭伸×⇒西純矢  ②井上広大  ③及川雅貴
2018 ①藤原恭大×⇒辰己涼介×⇒近本光司○  ②小幡竜平  ③木浪聖也

ここ5年の上位はこんな感じ。パッと見て分かる特徴としては、

・1位(最初の指名)は独自路線ではなく、その年の目玉選手を指名。競合も辞さない。
・右腕は身長180cm以上がマスト、左腕は170cm前半(鈴木)でも指名
・野手は身長に関わらず良い選手を指名(浅野、近本)
・2位か3位で素材型を指名した時はもう片方で即戦力を指名しがち
・野手は50m6秒4以下
・投手はコントロール重視、2位以下では素材型の場合も
・高卒で固める時は結構固める

という感じだろうか。

② 1位を予想する

阪神は1巡目でその年の目玉選手に入札する傾向があることは既に触れた。さらに今年は大学生投手に入札する可能性が高いという記事も出ていた。

そう考えるとまず浮上してくるのが細野晴希(東洋大)。最速は左腕としては驚異の158km/h。リーグでの奪三振率は10を超える本格派だ。だが気がかりなのは四死球率が5点台であること。また先発では140km/h中盤まで平均が落ちるのも懸念点だ。阪神がどちらかといえばコントロールを重視していることを考えると、阪神の入札は考えづらいが、目玉選手ではあるのでどうなるか。

同じぐらい注目されている投手が常廣羽也斗(青学大)。最速155km/hのストレートに落差のあるフォークが武器の右腕だ。全日本選手権では決勝で明治大を完封し一気にドラフト1位候補に名乗りを上げた。既に広島が1位指名を公言している。阪神もかなり熱心に視察していた。身長は公表180cm。コントロールも良い。入札は十分に考えられる。

そして同じく投手、西舘勇陽(中央大)。巨人が既に1位指名を公言している。こちらも最速は155km/h。縦のカット、スライダーも武器で、全てクイックで投げてくる。先発も中継ぎも出来そうなピッチャー。阪神も指名するのでは?という記事が出ていたし、入札は十分に考えられる。

武内夏暉(國學院大)も注目だ。最速153km/h。それでいて、コントロールが抜群。185cmと大柄だ。変化球の時に腕の振りが弱くなるという意見が散見されるものの、阪神が好きそうなタイプだと思う。ただ、西武が既に指名を公言。ソフトバンクもほとんど公言しているようなもので、競合は避けられないと思われる。

意外と阪神のスカウトが熱心だったのが古謝樹(桐蔭横浜大)。タイミングの取りづらいフォームから最速は153km/h。左腕で、イメージとしては球が速い大竹耕太郎だろうか。阪神の入札は有り得そうだが、DeNAが地元枠で狙っていそうな気もする。

最後に高校生ではあるが前田悠伍(大阪桐蔭高)。もはや説明不要の、高校生ナンバーワン左腕だ。春から夏にかけて登板がなく、今夏は甲子園を逃したが、Uー18ではエースとして躍動した。コントロールが良く、阪神にハマりそうなタイプに思える。地元枠というところも良い。ここにきて1番可能性が高いのは前田なのでは?と個人的に思い始めている。

他の1位候補も豊富で、下村海翔(青学大)上田大河(大商大)、西舘昂汰(専修大)、草加勝(亜細亜大)、岩井俊介(名城大)などは阪神の指名も十分にあると思う。下村海翔は地元西宮出身だが身長は174cmと阪神が指名してこなかったタイプの右腕。上田大河は阪神にちなんで名付けられたとか…

果たしてどうなるだろうか。

③ 2位〜3位を予想

阪神は今戦力が充実していて、特に補強を急ぐ必要があるポジションはない。強いて言うなら、二軍の両コーナーの層が薄く、二軍戦ではキャッチャーが守ることもあるため、素材型の選手で埋めたい。

そこで候補になるのが高校生から明瀬諒介(鹿児島城西高)、真鍋慧(広陵高)、森田大翔(履正社高)、大学生から村田玲音(皇学館大)だろうか。全員恵まれた体格のスラッガー候補。森田を除いて基本はファーストで、サードも練習すればできそうな選手たちだ。ただ明瀬は足がそこまで速くないため、阪神の指名の可能性はやや低いかもしれない。

規格外のアーチスト、廣瀬隆太(慶応大)や、バットコントロールの良さが売りの上田希由翔(明治大)はファースト、サードができて魅力的だが、東京六大学からの指名は多くないのが阪神の特徴。可能性はそこまで高くないと思っている。

また、2巡目以降のピッチャーでは素材型の指名も多いのが阪神。

滝田一希(星槎道都大)はストレートの威力がものすごい。コントロールには難があるが、阪神にはいないタイプの左腕だ。もし覚醒すればどうなるのか…末恐ろしいポテンシャルを感じる。

坂井陽翔(滝川二高)は高校生右腕ではトップクラスの素材型。ストレートは最速149km/h。さらにフォークやスライダーなど5種類の変化球を投げ分ける本格派。まだまだ伸び代も感じさせる。地元枠なので阪神が狙っていることは間違いないと思う。完成系は才木浩人か。

河内康介(聖カタリナ高)も注目したい。ストレートの最速は150km/h。12球団から調査書が届いている。指にかかったストレートは高校生でもトップレベルだと思う。

独立リーグにも注目選手がいる。
1人目が椎葉剛(徳島)。なんと最速159km/h。映像越しのストレートの威力、ノビは今年の右腕で間違いなくナンバーワン。コントロールには少し難があるがフォームはどことなく村上頌樹に似ている。今年で22歳と若いのも魅力だ。


2人目が大谷輝龍(富山)。こちらも最速159km/h。スピードの割に被安打率が高い気もするが、奪三振率は13.5と驚異的な数字を誇る。コントロールも良い。今年で23歳。新世代のオオタニサンになってほしい。

湯浅、石井といった選手の台頭もあるように、独立リーグの投手の指名というのは阪神が得意にしてきた分野。今年もあるのか。

阪神の社会人からの上位指名はあまりない。今年はあるとしても古田島成龍(日本通運)古屋敷匠真(セガサミー)ぐらいだろうか。

また、阪神の課題としてキャッチャーというのが挙げられる。だがここ最近藤田、栄枝、中川と近い世代の指名が続いており、さらに今年も指名するという可能性は低いのではないかと考えている。3位ぐらいで堀柊那(報徳学園)、寺地隆成(明徳義塾高)、鈴木叶(常葉菊川高)の指名があるかどうか、という感じだろうか。

④ 終わりに

とまあ簡単に、適当に名前を挙げてみた。当たるかどうかは分からないが。今年は2位の指名が遅くて3位の指名が早い阪神。だからこそ上位指名は考えるのが難しくなる。様々な駆け引きを含めてドラフトを楽しみたい。

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