狂乱 2章

とりあえず、どういうこと? って言葉しか出てこなかったけど。2章だ。
幕裏の台詞長すぎるやろって思ったけど、2章だ!
今回、もう1往復行ってみるぞ! 欣也! お前、これをどうコメディにするつもりだったんだ! 教えてくれよ! シチュエーションコメディだぞ!

「狂乱 続き」

中:(上山に聞こえないように)あの、なんで僕が先頭なんですか
高:何ビビってんだよ
下:そうだよ根性ねえなあ
中:ビビってんの、先輩たちじゃ……
高:馬鹿野郎。1年にビビるわけねえだろ
下:そうだよ。バチっと締めないとよ。示しがつかねえだろ
中:上山、今ハンドリングに夢中になってますよ

上山はボールのハンドリングテクニックを磨いている
集中して練習してるが、鬼のように下手糞

高:相変わらず、嘘だろってぐらい下手糞だな
下:1週間練習したら、ゴリラでももう少し上手になるよな
中:どうします、後ろからぶん殴りますか?
高:馬鹿かお前! そんなことしたら、大変なことになるだろ
下:そうだよお前、大変だろうが
中:そうですよね……確かに暴力問題これ以上起こしてもね
下:ちげえよ。あいつがまた暴れ出したらどうすんだよ!
高:お前責任とれんのかよ!
中:あの、やっぱりビビってません?
下:ビビってねえよ!
高:1年相手にビビるわけねえだろ!
中:その怪我って、上山にやられたんですか?
高:やられたっちゃやられたし
下:やられてないっちゃやられてないし。なあ。
高:うん
中:いや、わかんないです。どっちですか
下:とにかく、お前がビシっと言ってやれ
中:僕からですか!?
高:そりゃお前、3年から口出したらパワハラだろうが
中:その観点から行くと、2年でもアウトですよ。パワハラですよ

上山が急に激昂し始める

上:ああもう! なんでできねえんだよ! 糞が! うわああ!
下:ひいいいい!
高:も、もうやめてくださいぃぃ!
中:がっつりPTSDじゃないですか!
下:うるせえな! お前はあの現場にいなかったから言えるんだよ!
高:もはや魔人のような暴れっぷりだったからな……
中:じゃあ、なんで締めにきたんですか! 僕を先頭にして!
高:いいか。今からダサいことを言うぞ
下:さすがに俺たちにもプライドはある。多人数でいけば、な
中:な、じゃないですよ。昨日もっと大人数相手に立ち回ってたんでしょ?
高:まあな。観客もあわせれば、被害者は100人に及ぶ
中:100対1であんなぴんぴんしてるやつ、3人じゃどうにもできませんよ
下:でも、お前上山と仲いいだろ
中:仲いいってほどじゃありませんけど……まあ普通に話せるぐらいは
高:お前ならギリ、言うこと利かせれるかもしれないじゃん
中:いや、無理ですって
上:くそが! ボールなんてあるからいけねえんだ! 消えろ!

上山がボールをなげつけると中川たちのほうへ飛んでいく

下:ぎゃあああ!
高:ごめんなさい! また靴を舐めるから許してください!
中:靴舐めたんですか!?
上:あ、お疲れまでーす

純粋無垢な上山の挨拶。
もしかすると、先日の一件は別人だったのかと思い、中山が声をかける

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