シージはつまらないゲームになってしまった

【はじめに】

https://youtu.be/mIro-8vCF4o

シージ翻訳で有名なむっくさんが上げていらっしゃるこの動画を見ていただきたいです。おそらく人類で最もたくさんシージをプレイしている人間であるPengu選手が、以前アプデについて苦言を呈していた時の様子です。
ここに現在なおも続くシージの問題点が集約されています。
2020年のシージは過去最低のゲームでした。ガジェット偏重なゲームになってしまったのです。2021年、それは少しずつ解消されているようですが、シージという重病人はそう簡単に治りそうにありません。
先ほど、数週間ぶりにシージをやりました。過去と比べて自分がほとんどシージを楽しめていないことに驚きました。驚きのままに、シージを6000時間やった私が、現在のシージについて語ります。

【多すぎるガジェット】

これに尽きます。ガジェットが多すぎるのです。
ガジェットの多さに嫌気がさしてシージを辞めていく人がプロ・古参を中心に後を絶ちません。

昔のシージを知らない方は思うかもしれません。
「ガジェット多い方がいろいろできるじゃん」と。
いいえ、違います。
今のシージには「置くだけで仕事完了」なガジェットが多すぎます。
例を挙げましょう。
ヴァルカメは上手く隠さなければすぐに壊されてしまい、マップ知識が問われます。見えた情報は味方に伝達しなければならず、さらにその情報を生かすも殺すもプレイヤーの腕次第です。
では、バンシーはどうでしょう。道のど真ん中に置いておけば十分です。防弾仕様なので、置き方が上手だろうが下手だろうが、敵が来れば反応します。あとは動きが鈍くなり、音が遮断された敵に何も考えずピークするだけです。そこにプレイヤーの技術などありません。

昔のキャラは、使っていて楽しいです。自分の代わりに戦うガジェットを置くのではなく、ガジェットを使って戦いの幅を広げていく工夫の楽しさがありました。まあORYXあたりは近いかもしれませんね。

要は、プレイヤースキルで差がつく部分が減ってしまったのです。
この症状は、海外で「ガジェット破壊シミュレーション」という皮肉もあるくらい酷いんです。

個人的な話をします。
いつか忘れましたが、確かMELUSIの実装時、同じアプデで「感知アラーム」なるサブガジェットが実装されました。私はその時、シージから離れることを決意しました。
それまでは、「敵が来たかどうか」という情報を得るには
・うまいブラックアイを置く
・味方と連携する
・相手の攻め方から予測する
……など、プレイヤーの技術が必要だったんです。
ところが、感知アラームを適当な階段にでも置いておけば、誰でも敵が来たかどうかわかります。自分が無防備になることもありません。そこに上手下手などありません。ELAのマインを防衛側の多くのキャラが持っているようなもので、使いどころにすら頭を使いません。
頭を使うFPSではなくなっていくシージに私は嫌気がさしました。

競技シーンでもそうです。シージIQの高い選手、頭のいい選手、戦術の理解度が高い選手など、FPSが上手い人たちが次々と引退したり放出されたりして、結局残ったのはガジェットの配置とエイムモンスターだけです。
立ち回りが大して影響しないなら、シージIQが高くなくてもいいからエイムが強い人だけを集めれば、あとはガジェットがやってくれます。
「マップ知識豊富で味方との連携、立ち回りが上手いVALKYRIE使い」ではなく、「MELUSIをピックするエイムモンスター」に価値があるわけです。
試合の大部分をガジェット処理に費やし、終盤の数秒でちょこっと撃ち合って終わり。チームごとの個性や工夫がほとんどありません。見てて全く面白くないです。ガジェットは決着の基準ではなく、使わなければ土俵に立てないマストアイテムだから仕方なく使うだけです。底の浅い撃ち合いですべての決着がつきます。
2020年あたりから、無名チームの躍進が多くみられるようになったと思います。これこそ、戦術やプレイヤースキルの重要性が下がった証拠ではないでしょうか。
これを「競技シーンのレベルが上がっている」と理由づけるのは的外れです。無名チームが勝ち上がれる理由になってないです。

ランクも同じです。所狭しと置かれた鬱陶しいガジェットの隙間からチマチマ撃ち合って生き残っていた方が勝ち。状況を把握し、ガジェットで環境を変え、味方とカバーし合うかつての撃ち合いとは別物です。私は長いことプラチナ帯をうろうろしつつランクをプレイしているのですが、昔のプラチナと今のプラチナは別物です。強い弱いではなく、別物。
今のプラチナはエイムでゴリ押してきます。競技シーン同様、撃ち合いだけで決着がつきます。昔は計算高いプレイをする人が多く、キルされた際にも敵ながら感心し、学ぶということが多くありました。

【シージが生き返るには】

オペ100人計画を本気で実現しようとしてるうちは、おそらく絶対にシージが生き返ることはありません。
レインボーシックスエクストラクションというゲームが発売されるようなので、オペ100人計画はそちらでやってくれればいいのではないかと思います。
とにかく、ガジェット。
ガジェットの数や種類を半分にするだけでシージは良いゲームに戻れます。数だけでなく、サブガジェットの配分も再考してくれたら言うことなしです。
バンシー、イーヴィルアイ、シールド、GUマインの森の中でクラッシュを追いかけながら毒ガスを食らうシージはもう嫌なんです。
ただ、最近では近接攻撃で壊せるガジェットが多少増えました。アプデの方向としてはいいと思いますが、ここまで腐ってしまったシージを立て直すには、いっそオペレーターを数人ランクや競技シーンから削除するレベルの大工事が必要です。
新規プレイヤーが欲しいのなら、意味不明な新コンテンツではなく、イベントや新マップ、シージの無料化などで呼び込めばいいと思います。

UBIも、2020年とは打って変わって、2021年に入ってからはシージをどうにかしようとする姿勢が見られます。結局は待ってみるしかなさそうですね。

【おわりに】

長々と今のシージに文句を言いました。ただの懐古厨かもしれません。
ですが、昔のシージは誇張抜きで朝から晩までやってても飽きませんでした。頭を使ってる実感があって生き生きと楽しめました。
今でもたまにシージを触りますが、ランク・アンランクを1、2戦やったらもうお腹いっぱいで飽きます。APEXの方が撃ち合えますし、VALORANTの方が頭を使います。

運営が悪いと言うつもりもないです。
まあ、プレイする時間ないならプロたちの意見は重視しろよ、と思うことは多々ありますが、UBIはかなり頑張っている方だと思います。

自分が一番大好きだったゲーム、無限のポテンシャルを秘めていたeスポーツタイトル、多面的な戦闘が求められた最高のFPSは、もうなくなってしまった、それがとにかく悲しいのです。

以上で記事を終わります。感情のままに書いたので、文章が乱れてるかもしれません。
自己満足のお気持ち表明でした。
ご覧いただきありがとうございます。

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