【解説】Gambit vs Team Envy VALORANT Masters: Berlin - Finals Map 3 Split

【参考】https://youtu.be/2Gmbc1wdTzM
ピストル&エコは基本省略

前半:Gmb攻撃Envy防衛
Gmbの方針:ミッド制圧が主動で、ラークとローテでラインを崩す配置で、攻めの過程でキルと情報優位が狙えるメリットが見込めるが、ラーク依存の傾向。
ラウンド4
Gmbがあまりスキルを消費せずにミッドに圧。これに対しEnvyが3人でハードに撃ち合うことで局所的に人数差が生まれ、ミッドはEnvyがおさえることができた。よってAから2枚ラークで挟むGmbの構図が成立せず、防衛成功。

ラウンド6
Gmbは初期配置とアストラウルトでAに圧、釣り出して手薄になったBサイトに直接ラッシュでミッドはノータッチ。釣りにより生まれた局所的な枚数差を前提として、Bヘブンとは直接撃ち合うことで対応し、プラントまで通してヴァイパーウルトで耐える攻撃。リスキーな戦術で、やはり大きく人数を削り合う展開となったが、Gmbが少人数戦を制し攻撃成功。

ラウンド7
Gmbがミッドに直接ラッシュ。Gmbはベントを抑えることで①A攻めの成功率を上げる②サイト間のローテを限定する狙いがある。GmbはロープとスロープでAヘブンのcrashiesを潰しに行くが、マップ構造上同時に挟むのは難しく人数を削られる。Bローテするが情報有利によりEnvyが防衛成功。

ラウンド9
Gmbはミッドの枚数を3人に増やし、確実に有利を取りに行く配置に変更。その間にAサイト側でnAtsがcrashiesを倒すが、MarvedのカバーによりAはEnvyが制圧。3v3となった後、Gmbの主動はAローテし、必要なすべての1v1を制し攻撃成功。Gmbの少人数戦の勝率がやはり高い。

ラウンド10
両者初期配置の変更はなく、EnvyがA2人ミッド2人B1人、GmbがA1人B1人ミッド3人。Gmbがプラントではなくキル狙いでAに3人で進攻するが、逆に1人削られたためBローテ。釣り出しができず、Envyのラインを下げることも枚数を削ることもできなかったため、Bサイトで囲い込まれて全滅、Envy防衛成功。

後半:Gmb防衛Envy攻撃
Envyの方針:Bに主動を配置してラークを出す。シンプルな攻めだが応用性に欠けるため対策されやすい。
ラウンド16
EnvyがBサイト平面ラッシュ。ミッドを自由に使われた&サイファーカメラで警戒されていたことによりEnvyは2人削られたが、主動が潰れ切らないうちにyayとFNSがミッド進攻。主動が視線誘導の囮となった形で、Envyは防衛の枚数を大きく削った上にミッド&Bヘブンを押さえた。このミッド攻めが通ったことで枚数差&射線優位を作ったEnvyが攻撃成功。

ラウンド20
Chronicleがヴァイパーウルトでミッドを塞いだため、ミッドに圧がかけられなくなったEnvyはAローテ。GmbはAヘブンに人を配置していなかったため、Envyは平面ラッシュで早めにサイトを取り切ることができ、プラント成功。リテイクルートを全ておさえていたEnvyが攻撃を通した。

ラウンド21
Aラークを読んでD3FFOとSheydosが2v1を仕掛け枚数優位獲得。Envyの主動がミッドからBヘブンに進行するが、Victorのスカイウルトなどの釣りに対してGmbがラインを一切変えなかったためEnvyの読み負けによってBヘブンでEnvy壊滅。

まとめ
Gmbの攻撃時、予想しがたいラークなどによってキルを獲得していたため、Gmbは最終手段としてラッシュを残せた上、少人数戦に持ち込んで個人技を生かすことができ、さらに少人数戦の強さによってキルを取るという特性上Envyはエコラウンドを多く抱えてしまった。局所での少人数戦を全て落としたEnvyが情報戦的に不利になるのは明白で、余計にGmbの動きが予想できなくなっていた。マップ的なメタに沿って堅く防衛するか、初めからラークに対し戦いに行くか、などの対応が欲しかったと言える。

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